自分のことが好きですか?

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前回は自分を大切にしようというテーマでしたが、そもそも自分のことが嫌いでは、大切にする気にはなれませんね。それに、自分を嫌っていると幸せを感じるのは難しいものです。そこで今回は、自分を好きになるためにできることを取り上げます。

あなたは自分のことが好きですか? 日本には自分が大好きという人は多くありません。これは自己肯定感が低いのとも関係していますが、個人の問題というよりも、社会的、文化的背景が大きいといわれています。小さいころから人と比べられて、親や先生、友達の言葉によって自分の長所よりも短所にばかり目がいくようになる上、謙遜を美徳とする文化があるから自己肯定感が低くなってしまうのです。

自己肯定感が低いときは心に穴が開いているような状態で、他人からほめられても評価されてもそれをきちんと受け取れず、心が満たされません。外から見ると「あんなに成功しているのになぜ?」と不思議に思えても、 “自己” 肯定感というくらいですから、本人が自分を認められない限りは高くならないのです。

本当は、子どものころから自分の良さを認められる環境だといいですね。お子さんのいる方はぜひほめて育ててください。そして、自己肯定感を高めるのは、大人になってからでも決して遅くはありません。できることはいろいろあります。ただし、自己肯定感とか自分を好きというのは心の問題なので、頭で難しく考えすぎないようにしましょう。

悪い面でなく良い面を見る

日本では、良い面よりも悪い面を見る傾向があります。もうそろそろ、苦手なことや出来ないことにばかり目を向けるのはやめませんか? 苦手なことを克服するのも悪くはないけれど、時間も労力もかかります。それよりも得意なことを活かす方が本来の力を発揮できるし、自分も楽で、気持ちも前向きになりますよ。「できる」ことが増えると自信がつき、自己肯定感も上がります。苦手なことは、それが得意な人に任せるのがお勧めです。

自分では短所だと思うことも、他人からは長所に見えることもあります。短所と長所は表裏一体で、「優柔不断」な人も見方を変えれば「慎重だ」といえますね。わたしは話すのがゆっくりでそれが嫌なのですが、アメリカ人講師のクラスの通訳をしたときに、「ゆっくり話してくれたのでわかりやすかった」と生徒さんからお礼を言われてびっくりしたことがありました。同じことでも見方によって、良いにも悪いにもなるのです。

つい悪い面を見てしまう人は、意識的に心の向きを変えてください。悪い面を見そうになったら、心の中で矢印を反対向きにしてください。気づくたびにこれを続けていくと、いつのまにか良い面に目が向くようになります。人の場合は相手の服装や髪型、雰囲気、持ち物が良いと思ったら「すてきですね」「お似合いです」など、ぜひ口に出しましょう。口先だけのお世辞でなく本当に思ったことを言うのですから、遠慮することはありません。良い面を見ることが習慣になると人間関係も良くなり、幸福感もアップします!

外の評価よりも自分基準で

自分のことが嫌いという場合は、外の評価を基にしていることがほとんどです。「女は女らしく、男は男らしく」「やせている方が格好いい」「出世している人はすばらしい」。このような世間一般の考えに囚われていたり、人と比べたり、誰かに言われたことを気にしていたり、基準が外にある訳です。でも、外にある基準は時代や国、地域、団体などによって変わりますから、それに振り回されてはたまりませんね。「人はすべて違う」「自分は自分、他人は他人」と割り切るのもお勧めです。

人にどう思われるかを気にするより、気分良くいられることを優先しましょう。これが自分基準の基本です。良い気分でいるときには自分本来の波動になっているので、あなたが一番魅力的になり、心も満たされます。自分のことが嫌だと思っている人も、そういうときには嫌だという気持ちがなくなりますよ。

向上心のある人ほど自分には厳しいのですが、自分に対する基準を高くしすぎないことが大切です。理想通りにいかないことで「だめだ」と落ち込むのはナンセンス! 理想の姿や憧れの人など、自分でないものになろうとするのはやめましょう。あなた本来の良さが発揮できなくなってしまいます。それよりも、いまの自分を認めてあげてください。

丸ごとの自分を認める

誰でも長所もあれば短所もあります。これは事実なので、短所を否定したり嫌ったりせず、「自分にはそういう面もある」と認めてください。事実なのですから、仕方ありません。嫌いだと抵抗せずに潔く認めると、不思議なことにほっとします。

完璧主義をやめることも大切。完璧を求めると「できない」ことに目が向きますが、完璧でなくていいんです。西洋には人間は完璧ではない存在で、完璧なのは神だけという考えがあるほどで、わたしたちは完璧でないのが当たり前なのです。仕事などでは完璧に近づくように努力しますが、自分のことに関しては完璧主義をやめるとすごく楽になりますよ。

多様性の時代という通り、人も多種多様。それぞれに個性があるからこそいいのです。これはだめ、あれは劣っているなどとジャッジするのはやめて、何でもありの精神でいきましょう。嫌だと思う部分も含めて、ありのままの自分を丸ごと認められれば最強です。


自分を大切にしていると、「自分は大切にされる価値がある」と無意識に刻まれます。だから、ここで紹介した方法で心を変えると共に、やりたいことをしたり、たっぷり休んだりして、自分を大切にする時間をたくさんとってください。行動を変えると、心の中も変わってきます。

逆に、食事や睡眠を十分にとらないとか、使う物をありあわせや適当な物ですませるなど、自分をぞんざいに扱っていると、無意識で「自分はその程度の価値しかない」と思い込んでしまいます。そうならないように、注意してくださいね。

外にばかり向いていた意識を内に向けるようになると、人に振り回されることがなくなり、自分のことが好きになってきます。自分を好きになれば、自然に自分のことを大切にできるので一石二鳥。ぜひやってみてくださいね。

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