頭の中のおしゃべりを止めよう

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

知らない間に頭の中でおしゃべりが飛び交っていることってありませんか? いわゆる雑念ですが自動思考と呼ばれ、一日に6万個くらいの思考が頭の中をぐるぐるしているといわれています。それが当たり前になって慣れすぎて、頭の中のおしゃべりに気づかない人も珍しくありません。

問題は、この思考は過去の経験に基づいたり、どうなるかわからない未来への不安、恐れなどから出ていて、その大半が物事をいいとか悪いとか決めつけるネガティブなものだということ。常に不安な考えが頭の中をぐるぐるしているなんて、良いわけがありませんね。

しかも、わたしたちは無意識にその思考に反応して、イライラしたり心配になったり、怖くなったりします。このような負のループを断ち切るだけで、気持ちが明るくなったり、行動できるようになりますよ! ここでは、その具体的なやり方とその先に続くさらに大事なことを二回にわたってご紹介したいと思います。

頭の中のおしゃべりとは

頭の中のおしゃべりは自我の仕業で、それを聞いている側が本来のあなた自身。つまり、頭の中の声にばかり気をとられてそれに反応しているのは自我にのまれている状態で、視野が狭くなり、感情に振り回されてしまいます。一番困るのは、自我の源は怖れだということ。怖れから出たものはどこまでいっても怖れにつながり、満たされることがありません。だからこそ、頭の中のおしゃべりを止めたいのです。

四六時中、頭の中で思考がぐるぐるしていると、そちらに気をとられて目の前のこと、今に集中できないという弊害もあります。今に集中できない、心を向けられなければ、「今ここ」にある幸せにも気づけません。これは生きていく上で、思っている以上に大きな問題です。なぜなら、本当の意味で幸せになるには過ぎ去った過去やまだ来ていない未来ではなく、わたしたちが生きている「今ここ」に集中することが必要だからです。

頭の中のおしゃべりを止めるには

頭の中のおしゃべりを止めるためには、具体的にどうすればいいのでしょうか? まずは、誰にも邪魔されない静かな所でリラックスすることからはじめましょう。目を閉じて座り、体の力を抜きます。静かに呼吸をしながら、息を吸ったり吐いたりするたびに、体の力が抜けていくとイメージします。なんとなく落ち着かない、心がざわざわするといったときには、はじめる前にゆっくりと深呼吸をしてみてください。

体の力が抜けてリラックスしたら、呼吸に意識を向けます。このときは一生懸命に吸ったり吐いたりしないのが大切です。自分のリズムで楽に呼吸をしながら、そこに意識を向け続けましょう。

その状態で余分な考えが出てこなくなったら、そのまましばらく続けてください。ごく簡単な瞑想のようなものですね。頭のおしゃべりが止まり、心がしーんとして静かな時間を過ごせれば大成功です。

慣れないうちは、いろいろな考えが浮かんでくると思います。そこで頭を空にできないと悩んだり、自分を責める必要はありません。考えが浮かんできたら、そこに意識を向けずに流す、スルーするだけでOKです。意識を向けるのは呼吸だけ。浮かんできた考えがなんであれ、やりすごすのがポイントです。

なにもしない時間を持とう

頭を空にするとその間だけでも不安や怖れから解放されて、心のガス抜きになります。わたしたちは日々、膨大な情報にさらされていて、知らないうちにそれがストレスになっています。頭を空にするとなぜかスッキリするのは、ストレス発散になるからです。

映画『プーと大人になった僕』の中で、疲れ果てたクリストファー・ロビンに向かって、くまのプーさんが「なにもしないって、最高のなにかにつながるんだ。ぼくは毎日『なにもしない』をやってる」と言います。この映画の中で一番印象的な場面でした。忙しい現代人には、この『なにもしない』が必要なのです。

また、なにもないスペースができると新しいものが入る、というのが宇宙の法則。頭の中のおしゃべりをとめてスペースができると、そこにアイディアや情報やチャンスが入る可能性が出てくるのも嬉しいですね。

頭の中のおしゃべりを止めて、なにも考えず、なにもしない時間はいいこと尽くめ。ぜひ日々の生活に取り入れましょう! 長い時間でなくても構いません。一日三分からで大丈夫。まずは、すき間時間にスマホをいじるのをやめて、ぼーっとしてなにもしない時間をとることからはじめませんか?

今回は頭の中のおしゃべりを止める方法について説明しましたが、一度でうまくできるとは限りません。というよりも、少しずつ慣れていってできるようになるのが普通です。はじめは面倒に感じるかもしれませんが、これはとても大事なことなので、ぜひ習慣にしてくださいね。電車に乗っているときとかランチの後とか時間を決めるとやりやすいかもしれません。心身がすっきりして、癖になりますよ。次回は、頭を空にするとなにが本当にいいのか、さらにその先についてお話しします。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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