開運的お正月の過ごし方

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

もうすぐお正月ですね。そこで、今回はお正月の過ごし方を工夫して開運しようというテーマでお送りします。これまで何気なくお正月を過ごしていたあなたも、今年は開運を意識してみませんか?

お正月に大切なこと

「年末の開運作法」の記事でもご紹介しましたが、お正月は歳神様を家にお招きしておもてなしする期間です。そこで一番大切なのは、歳神様がいらしている間はなるべく家にいること。それが歳神様をおもてなしすることになり、ご神徳をいただくコツでもあります。特に三が日は、初詣などの短時間のお出かけ以外は、家にいるのがお勧め! 神様に敬意を払うためにも、遊びに行くのはお正月があけてからがいいですね。

もう一つぜひ心掛けてほしいのが、ゆったり穏やかに、家族仲良く過ごすことです。皆が機嫌よくいると波動が良くなり、歳神様も心地よくいていただけます。だからお正月期間は、イライラしたり口論するのはやめましょう。とげとげした雰囲気では波動が低くなってしまいます。一年の計は元旦にありというように、良い雰囲気で年をはじめることでその年が良い年になりますよ。

神様の福徳をいただく

お節料理は元々、歳神様へのお供え物でした。大晦日に神様にお供えして、年が明けたら、それを神様のお下がりとして家族でいただくものです。それによって、神様の福徳を体に入れる訳です。この考え方を「神人共食」といい、日本ではお正月に限らず、神様のお下がりで福徳をいただくという風習が古くからありました。

お雑煮も同じで、歳神様にお供えした餅や里芋、にんじん、大根などを、元旦に汲んだ「若水」と新年最初の火で煮込み、元旦に食べたのが始まりといわれています。

神様にお供えするといっても、神棚や恵方棚がないとどこにお供えすればいいのかわかりませんね。そのときには、鏡餅の隣に小さい台をおいて半紙を敷き、その上にお供えしてください。

この「神人共食」の考えは、お正月に使う祝箸にも表れています。祝箸は両口箸とも呼ばれ、両端が細くなっていて、一方は歳神様用、もう一方は自分用として使います。元日の日から使い始めて使用後は水で洗い清め、7日まで使うのが習わしです。

また、お節料理に日持ちのするものが多いのは、三が日は煮炊きをできるだけ避けてかまどの神様に休んでいただくという意味があります。

初詣のウソ、ホント

初詣は大晦日の除夜の鐘が鳴ったらとか、三が日にお参りするものと思っていませんか? 実は、そんなことはありません。大晦日や三が日は混んでいるのでゆっくりお参りできませんね。暦の上で新年になるのは立春からですから、初詣は節分の2月3日までにすれば大丈夫です(今年は3日が節分ですが日にちは年によって変わるので、来年からは暦で確かめてください)。人が少なくなった頃にお参りしましょう。

初詣はどこの神社に行くのがいいのでしょうか。大きな神社、有名な神社に行く方も多いのですが、自分と関係のない神社に行くよりも、いつもお守りくださっている神社にお参りするのがお勧めです。一番いいのは自分の一生の守り神である産土神社。産土神社がわからない場合や遠くて参拝できないときは、鎮守神社や氏神様、近くにある好きな神社にお参りしてください。なぜかというと、初詣でお祈りするのは、一年間の守護への感謝とこれからもよろしくというお願いだからです。人間で考えても、面識のない大会社に行くよりも、いつもお世話になっているお得意様に挨拶にいくべきですよね。それと同じです。

新しい年にやりたいこと、叶えたいことがあれば、「~したいと思っています。頑張りますので、後押しをよろしくお願いします」とやりたいことの宣言をしてから、神様に後押し(応援)していただけるようにお願いしましょう。

お賽銭は高額でなくてもいいのですが、5円や1円などの小銭はお勧めしません。神様は金額は気になさらないといっても、こちらの気持ちですから、失礼でない程度の硬貨か紙幣で納めたいですね。失礼にならないという意味でも、お賽銭を投げるのは厳禁です。お賽銭箱の縁からそっと入れてください。

おみくじを引くときには、ポイントがあります。仕事、恋愛、健康など、おみくじで自分が知りたいことを具体的に思い浮かべながら引くのが大切。そうすれば、おみくじの神様が知りたいことに関するメッセージをくださいます。「大吉」「凶」などの運勢よりも、おみくじに書かれているメッセージからなにを感じるのか、どんな風に思うのかがあなたへの答えだったり、そのヒントになります。

デトックスとリセット

1月7日の人日じんじつ の節句は、お正月最後の日にあたり、七草粥を食べて、一年の豊作と無病息災を願う日です。お正月のご馳走で疲れた胃腸を休めるともいいますが、実は、春の七草にはデトックス効果があるのです。

七草に使われている野菜はどれも日本の薬草、ハーブであり、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれる縁起物です。ナズナとスズシロ(大根)は穢れを祓うもの、スズナは神様を呼ぶ鈴、ゴギョウは仏様の体、ホトケノザは仏様の座る所、ハコベラは子孫繁栄、セリは競り勝つというように、それぞれに意味があります。もちろん栄養も豊富なので、七草粥は忘れずにいただきたいですね。

鏡開きも忘れてはならない行事です。松の内が明けて歳神様をお見送りしたら、お供えしていた鏡餅をいただきます。1月11日に行う所が多いのですが、関西は15日、京都は4日など、地域によって異なります。大切なのは日にちではなく、神様が宿っていたお餅を食べることでその福徳をいただき、無病息災を願うこと。これもお節料理のところでご紹介した「神人共食」です。食べ方は自由ですが、お汁粉やお雑煮にしたり、揚げたり、きな粉などをかけて食べるのが一般的です。お汁粉やおぜんざいにすると小豆を使うので、邪気払いになります。お正月が終わるときの心身のリセットになりますね。

1月15日前後には、お正月飾りやしめ縄などを燃やすどんど焼きやお焚き上げがあります。このときの煙にのって歳神様がお帰りになるという説もありますが、いまはどんど焼きをしない所が増えているので、その場合は白い紙か布の上にお正月飾りを置き、塩を振って清め、そのまま包んで他のごみとは別にして捨ててください。これで一連のお正月行事が終わります。

今回はお正月のお勧めの過ごし方をご紹介しましたが、すべてこの通りにしなければならない訳ではありません。開運思考では、自分ができる範囲でベストを尽くすことが大切と考えます。これはどんなことにも通じますが、お正月の過ごし方も状況に応じてできるだけのことをすれば大丈夫。なにより大切なのは、良い気分で和やかに過ごすことを忘れないでくださいね。2022年があなたにとって素晴らしいものになりますように祈っています。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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