心と体をゆるめよう

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

寒い日が続くと、ついつい縮こまってしまいますね。体に力が入ってしまうだけでなく、心も固くなりがちな今、健康のためにも運気を上げるためにも、心身をゆるめるのがお勧め! 今回は、その具体的なやり方をご紹介します。

脱力のススメ

いまでこそ「心身をゆるめましょう」などと言っていますが、わたしは体ががちがちでした。小さい頃から体が固くて、常に体に力が入っていたのに、自分ではそれが当たり前で気にもしなかったのですが、大学に入って意識が変わりました。

大学一年の必修科目に、野口三千三先生のこんにゃく体操というのがありました。「力を抜いてください」と言われて、どうしていいかわからず、もちろん力は抜けず、途方に暮れたのを今でも覚えています。それまでは体育でも頑張ることばかりが重視されて、力を抜くなんて考えたこともなかったのです。

後から知ったのですが、これは検索するとページがたくさん出てくるくらい有名な脱力体操で、「健康」の極意ともいわれ、今でも実践している人達がいます。わたしは幸運にもその創始者から直接指導を受けることができたにもかかわらず、当時はまったくできず、本当にもったいないことをしました。

でも、あのときこんにゃく体操に出合わなければ、力を抜くこと、ゆるめることの大切さに気付くことはできなかったと思うと、偶然とはいえ、本当にありがたいと思っています。

体の力を抜くと、血液や体液、氣の循環が良くなって健康に良いだけでなく、睡眠の質が良くなったという研究結果もあります。しかも、力が抜けるとリラックスして、イライラが解消されたり心が穏やかになったり、まさに良いこと尽くめ。あなたも脱力生活を始めてみませんか?

一番簡単なのは

一番簡単にできるのは、お風呂に入ることです。熱いお湯でなく、ぬるめのお湯にゆっくりつかると、心も体もゆるむのがわかりますね。このときは、今日の反省とか明日はどうしようなどと考えず、ぼーっとするのがポイント。湯舟につかると物理的に細胞がゆるんで邪気が出るため、心身ともにリラックスできる究極の癒しになります。

体を洗うときにはタオルでごしごしこするのではなく、石鹸を泡立てて手で洗うとさらに体を愛しむことができますよ。頑張っている体に感謝しながら洗いましょう。

照明を暗めにしたり、電気をつけずにろうそくをともして入るのもいいですね。リラックスできる香りの入浴剤を使うのも一手です。そして、最後に体をふくタオルは、ぜひ肌触りのいいものにしてください。お風呂での良い気分の仕上げになります。

手で触れる

日本には昔から「手当て」療法がありました。手をかざしたり、触れることで癒すものですが、わたしたちも無意識に具合の悪い人の背中をさすったり、手を握ったりしますね。手を触れる療法は、ヒポクラテスをはじめ世界中で広く行われてきました。科学で効能が解明されていないときから、触れることで癒せることがわかっていたのです。

手を触れることによって「気持ちよい」と感じると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されます。だから緊張がほぐれてリラックスした状態になり、ひいては免疫力や自然治癒力も上がる訳ですね。

そのためには、触れ方が大切です。必ず暖かい手で触れること。冷たい手では逆効果になってしまいます。そして、指だけでなく手のひら全体で触れましょう。これだけで、触れられた人の安心感が増しますよ。また、決して強く押さないのがポイントです。やさしく、ゆっくり触れてください。

これは人にしてもいいのですが、自分にもやってあげましょう。お風呂で洗うときに手で洗うというのもそのひとつ。湯舟の中で、自分の身体に触れてあげるのもお勧めです。優しく触ってあげることで、リラックスできますよ。また、落ち着きたいときには、両手で顔を包み込んでみてください。手のぬくもりで安心できるだけでなく、血行が改善されて顔色も良くなります。いつでもどこでも出来るので、覚えておくといいですね。

呼吸のリズムを変える

緊張した後は、無意識に大きく息をはいていませんか? 心身に力が入っていると、呼吸が浅くなったり、呼吸をとめていることもあります。その反対に、呼吸の仕方によっては自律神経のバランスをとり、リラックスすることもできますよ。

呼吸はとても大事だといわれてさまざまな呼吸法がありますが、ここでご紹介するのはとても簡単です。鼻から4秒かけて息を吸い、8秒かけて息を吐くだけ。秒数にこだわらず、吸ったときの2倍の時間をかけて長くゆっくり吐きましょう。この呼吸はお医者様も勧めていて、副交感神経が優位になって落ち着くだけでなく、安眠効果もあります。

自然に触れる

自然の豊かなところにいくと、気持ちがいいですね。なぜかというと、自然に触れると自然の整った波動に共鳴して、わたしたちの乱れた波動が整うからだといわれています。波動が整うと心身もリラックスして心地よくなるのですね。

毎日遠くに行くのは大変なので、公園や木の多いところに行ったり、並木道を歩いたり、花や観葉植物を飾ったりして、まずは身近なところから始めましょう。ストレス解消にも、心のメンテナンスにもなります。

ひどい凝りには

ここまで書いてきた方法でも、凝りがとれないというくらい体が固くなっているときには、筋弛緩法を試してください。ゆるませたい部分に力をいれた後、すとんと力を抜けばOK。わたしは肩が凝ったと感じたときには、これをよくやります。

ストレッチもいいですね。きもちいい程度に伸ばす、両手を上にあげる、伸びをする、足首を回すなど、ネットで調べてみると、簡単にできることがいろいろあります。

気を付けたいのは、凝りをほぐそうとして強くもんだり、マッサージをしすぎること。かえって揉み返しがくることもありますから、やりすぎは禁物です。

一番大事なのは

なんといっても一番大事なのは、頑張らないこと! 集中したり、精一杯やるのはいいのですが、度が過ぎると良くありませんし、これが心身を固くする元になるのです。辛いな、もう嫌だ、無理だと思ったら、それは体と心からのSOSなので、いったん休むとか、明日に回すとか、それ以上無理をしてはいけません。頑張りすぎて体を壊しては本末転倒です。頑張らなければいけない、迷惑をかけてはいけないという思い込みは捨てて、ベストな状態で取り組むためにも、きちんと休みをとってくださいね。


今回は、自分でできる方法をいくつかご紹介しました。鍼やマッサージ、エステなどで専門家に体をほぐしてもらうのもいいのですが、毎日のメンテナンスは自分でやりやすい方法をみつけて、ぜひやってみてください。心身がゆるむと氣の巡りもよくなり、すっきり爽やかに過ごせるようになりますよ。それがベストパフォーマンスにつながります。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

【大田亜侑さんの著書、そして最近ハマっているものをご紹介します!】

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