
さあ、冬眠から目覚めよう
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
春一番が吹いて梅の花が咲いて、春が感じられるようになったものの、体と心はまだまだ冬モードです。季節に合わせて体調が変わるのは自然の変化ですが、すぐに切り替えをするのは大変ですし、負担もかかります。そこで今回は、冬眠から目覚めて春モードに無理なく移行するにはどうすればいいのか、その具体的なやり方をご紹介します。
冬モードとは
冬になると熊が冬眠するように、人間の体も寒さに適応するために冬モードになります。それに大きく関係しているのが日照時間。目の網膜が太陽の光を感じ取ることによって、体のリズム(=体内時計)を調整するといわれています。日が短くなってくると余分なパワーを使わないように体が省エネモードになり、エネルギーを蓄えようと溜め込みがちになるのは、まさに冬眠状態といえますね。また、暗い時間が長くなることで気がめいりやすくなり、冬期うつという症状もあるくらいで、心の面でも変化します。
冬眠から目覚めるには?
季節に応じて体が変化するのには日光が大きく影響しているので、その光を上手に使えば体も自然に変わってきます。自分で日の長さを変えることはできませんが、どんな風に日光に接するのかは選ぶことができますね。光を使う療法は、冬になると昼の時間が極端に少なくなる北欧でも行われています。
①朝日を浴びる
起きたらすぐに部屋のカーテンを開けて、日光を感じましょう。ただし、太陽を直接見つめるのは危険ですのでやめてくださいね。太陽を直接見なくても曇りや雨の日でも、網膜の光センサーには光が届くので大丈夫です。冬は朝明るくなるのが遅いために体内時計も遅れがちですが、同じ時間に起きて光を感じることで体内時計をリセットできます。

②日光を感じる時間をのばす
意識的に日光を感じる時間を長くしましょう。そうすると、自分の体にとっての日照時間をのばすことになります。夕方のまだ明るいうちに散歩をしたり、ベランダや明るい窓辺で日光を感じるのもいいですね。
体のリズムを整えるには
冬から春の気温の差が激しい時期は、自律神経がその変化に追いつくことができないために、さまざまな不調が起こります。また、睡眠に影響するメラトニンというホルモンが冬から春に向けて減ってくるので自然に睡眠時間は短くなりますが、ここで睡眠不足になると昼間も眠くなって良くありませんね。そのような問題をなるべく少なくするためにも、しっかり眠って体のリズムを整えましょう。
睡眠はとても大切です。単に体や脳を休めて疲れをとるだけでなく、細胞の修復や再生、免疫機能の強化、感情の整理、記憶の定着などさまざまな効能があるからです。長い時間眠るというよりは、質の良い睡眠を適度にとりたいですね。

日中は適度に体を動かしておくと、その疲れで眠りやすくなります。昼寝をするときには30分以上眠ると夜に響くので、気を付けてください。
眠る2時間前にお風呂に入るのも効果的です。ぬるめのお湯につかってリラックスすると、眠るころに体の深部体温が下がって眠りに入りやすくなりますよ。寝室は暗くして、スマホなどの電磁波が出るものは寝室におかず、静かに眠れる環境を整えましょう。自分に合う枕や寝具を使ったり、シーツやパジャマなどを肌ざわりの良いものにするのもお勧めです。
休日はゆっくり眠りたいと思うのもわかりますが、毎日同じ時間に起きる方が体のリズムを乱しません。日中は公園や自然の多い所に出かけて、光を感じながら過ごせば完璧です。ただし、暖かくして風邪をひかないように注意してください。
内側からの食養生
冬から春になるときは「陽気」が増えてきて、陰から陽へ切り替わる時期です。自然界では動物が冬眠から目覚め、木々が芽吹き、人も新陳代謝が高まって細胞が活性化します。
春は冬に貯まった余分なものを出すデトックスの季節で、五臓でいえば肝になります。肝臓はデトックスの臓器。普段は意識しないけれどもとても大事な臓器で、肝臓の働きが悪くなると自律神経の乱れやむくみ、イライラ、疲労などさまざまな不調が出てきます。
肝臓の働きを助けてくれる食べ物は、ねぎ、空心菜、紫蘇、しょうが、ミント、なつめ、ニラ、小松菜など。アサリやシジミなどの貝類、エビやタコは解毒作用の助けになります。旬の野菜は生命力にあふれて栄養も豊富ですし、ふきのとうや山菜はデトックス効果があるので、上手に食事に取り入れたいですね。当たり前のことですが、食材は偏らず、バランス良くとることが大切です。
肝臓を労わるために、お酒は飲みすぎず、脂質や糖質を摂り過ぎないようにしましょう。加工食品や食品添加物の少ない食べ物を選ぶことも、肝臓の負担を減らします。肝臓の栄養になるたんぱく質を十分とることも大切。運動不足やストレス、寝不足、たばこ、暴飲暴食、過労も肝臓に悪いので、生活習慣を整えるよう心掛けたいですね。

心身を冬から春モードに切り替えるための方法をご紹介しましたが、できそうなものはありましたか? 急に暖かくなっても体がついていかないと辛いのは自分です。ちょっと工夫をすることで楽に春モードに移行できるので、自分に合ったもの、できそうなものを見つけて試してくださいね。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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