
なぜ、あなたは自分を責めるのか?
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
何かがあると「自分が悪い」「自分のせいだ」「~しなければよかった」と自分を責めていませんか? 自分を責めると辛いですよね。なぜなら、これは心をムチ打っているのと同じことだからです。もうそろそろ、そんなことはやめませんか? 自分を責めなくなると自分にやさしくなれて自己肯定感が上がり、波動もぐんと良くなります。今回は、この自分を責めるのをやめようという提案です。
なぜ、自分を責めてしまうのか?
親や社会の価値観を受け継いで「~でなければならない」「~すべき」という考えが潜在意識にあるので、それに反すると自分を責めてしまいます。例えば、男性が女装をすることに罪悪感をもつ人は多いのですが、その理由は「男は男らしくすべき」という昔からの価値観が根深いから。本来は男でも女でも好きな恰好をしていい筈なのに、古い価値観のせいで罪悪感が生まれるのです。
また、自分の中に「~でありたい」「~になりたい」と向上心があるため、現実がそれとずれていると「自分はだめだ」「~が足りない」「~ができない」と自分を責めてしまいます。理想像が高すぎるのも考えものですね。
罪悪感は必要?
わたしたちは子どもの頃から失敗したり悪いことをしたら反省しなさいと言われてきました。反省を辞書で見ると「自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること」となっています。この「自分のよくなかった点を認めて」は、自分に非があるときや失敗したり悪いことをしたときにそれを認めることであって、自分のせいだと思うことではありません。だから、「わたしのせいだ」「~できなかった」「~すべきでなかった」と自分を責めなくてもいいのです。

他人から責められるのは止められないこともあるでしょうが、自分で自分を責めるのは止めることができます。自分を責めて落ち込んでネガティブのループにはまっても、何もいいことはありませんね。むしろマイナスです。それよりも早く気持ちを切りかえて前に進む方が、ずっと建設的です。
また、自分が勝手に抱く不要な罪悪感もあります。わたしは昼寝をすると怠けたような気がして、誰も何も言わないのに罪悪感を抱いてしまいます。でも、そもそも休むこと≠怠けるではないし、誰にも迷惑をかけていないのなら、怠けても昼寝をしても構わないのです。こういう罪悪感は明らかに不要ですね。
自分を責めるのを止めるには
まずは、自分を責める癖があることに気づきましょう。これは心の癖なので、案外気づいていない人が多いものです。何かにつけて自分を責めてしまう人は、そういう癖があることを自覚するだけで一歩前進です。
自分を責めていることに気づいたら、頭の中の考えをすべて紙に書き出してください。いったん外に出して見える化することで、客観的に見られるようになりますよ。
そこでまず考えてほしいのが、それは自分の問題なのかということ。「自分が悪い」と思っていても、原因は他にあることも少なくありません。例えば、ある人の機嫌が悪いとき。自分では「わたしの態度が悪かったから」と思っていても、本当の原因は相手の頭が痛いせいかもしれないし、出かける前に家族と喧嘩をしたのかもしれません。そういうときに気を回し過ぎて罪悪感を抱いても無意味ですね。自分自身が原因とわかっているときにだけ対処法を考えればいい、と割り切りましょう。
「~しなければならない」「~すべき」という考えや常識から自由になることも大切です。自分が心地よいものは持ち続けても構いませんが、縛られていると感じたり違和感があったり、心から同意できないことには疑問をもってもいいし、従わなくてもOK。いきなり会社や他人のいるところではやりにくいでしょうから、まずは一人でいるときや家庭でやってみてください。例えば、時間を無駄にしてはいけないという考えが強いとします。でも、本当にそうなのでしょうか? 時には、目的もなく散歩をしたり、ウインドウショッピングをすることでストレスが発散できます。ぼーっとして何もしない時間をもつと、心にゆとりが生まれます。無駄な時間は案外あった方が良いものなのです。そんな風に自分を縛っている考えから自由になると、心が解放されて自分を責めることも減ってきますよ。

完璧主義もよくありません。思うようにできなかったからといって自分を責めても、何も解決しませんね。堅苦しく考えず、自分にできる精一杯のことをやったらそれで良しとする。さらに改良できるようならそれもすればいい、くらいの気持ちでいるのがお勧めです。こういう風に考えられるようになれば、いまの自分を認められるようになります。
事実と感情を分ける
起きた出来事に自分の感情がくっついていると、問題がややこしくなってしまいます。必要のない罪悪感はその代表ですね。事実と感情、思考を分ける癖をつけましょう。
問題が起きたときに「しまった」「相手に申し訳ない」と思うのは仕方ありませんが、いつまでもそれに囚われないのがポイントです。「わたしのせいだ」「~しなければよかった」と考えて落ち込んでも辛くなるだけ。事実と感情を切り分けて、いま自分ができることは何かを考えて行動する、今後は同じことを繰り返さないために何ができるか考えるという風に、感情に振り回されず、問題を解決するために力を使ってください。
一番大切なこと
自分を責めてしまうのは、自分を否定することになります。「自分には~が足りない」「~ができない」と足りないことに目を向けるのではなく、いまの自分を丸ごと認めてあげましょう。人間だから、欠点や苦手なことがあっても当たり前です。ネガティブな気持ちも出てきます。それを悪いと決めつけず、自分の一つの側面だと受けとめて、嫌なところも良いところもひっくるめてありのままの自分を受け入れてあげてください。
自分のさまざまな面を認めて「わたしはすぐに落ちこむ」「出来なかったことにこだわってしまう」「気持ちの切り替えが下手だ」など自分の傾向がわかってくると、責めるのではなく、どんな風に改善できるかを考えられるようになりますよ。

ここで断っておきたいのですが、自分を責めないことと他人のせいにするのは違います。自分を責めるのは、自分を否定したりおとしめることなので不要ですが、起きたことの責任が自分にあるときは、それをきちんと受けとめて対応しなければいけませんね。
はじめに自分を責めるのは心にムチ打つことだと書きましたが、反対に自分を責めないのは自分を大切にすること。だからこそ、自分を責めないでほしいのです。自分に厳しくするのをやめて、自分を

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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