人間関係を良くする秘策

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

人の三大悩みの一つは人間関係だといわれています。トラブルのない良好な人間関係が築ければ、生きるのがどんなに楽になるでしょうか。そのためにできることは色々提案されていますが、今回はちょっと意外だけど、根本的な解決になる方法をご紹介します。

トラブルの原因は?

好きな仕事ができる筈だったのに、人間関係が悪いために職場が辛くなって辞めたという話はよくあります。本来の目的は仕事をすることなのに、そんなことになったら残念ですね。でも、事前にどんな人達と一緒に働くのかを知るのはむずかしいし、相手を変えるのは無理なので、多くの人が悩む訳です。

そこで思い出したいのが、鏡の法則。目の前の現実はあなたの意識や潜在意識の投影です。これには自覚していないことも含まれるので、こんなトラブルは望んでない!と思うようなことも起こってしまうのが困りものです。

トラブルが起きるのは相手や環境のせいと思いがちですが、根本の原因は自分の意識にあるのですね。だから、他人のせいにしている限りは解決しないのです。といっても、あなたが悪いのではありません。潜在意識にある想念が現実に映し出されているだけで良し悪しは関係ないので、その点は誤解のないようにしてください。

人間関係を良くするには

他人との関係を良くするために、まずすべきは、自分自身との関係を良くすること。我慢ばかりして自分を軽んじたり、「わたしなんか」と卑下したり、劣等感を持っているのなら、それをやめることから始めてください。

映画や舞台の『マイ・フェア・レディ』をご存じですか? 下町の貧しい花売り娘だった主人公が美しいレディに生まれ変わる物語ですが、その中でこんな台詞があります。「レディと花売り娘の違いは言葉遣いや所作ではなく、相手にどう扱われるかだ」。どんな人になるかは、扱われ方によって出来上がるセルフイメージが大きく影響しているのですね。

相手があなたをどう扱うかは、あなたが自分をどう扱っているかで決まります。自分を大切に扱っていると「大切」にされる価値のある人間だというセルフイメージができますが、自分をぞんざいに扱っていると自分は価値のない人間だと無意識に刻まれてしまいます。だからこそ、自分を大切にすることが何より大事なのです。そのときは条件をつけず、どんな自分もどんな状況でも大切にするのがポイントです。有能だとか美人だとか、失敗したとか性格が暗いとか、そういうことで自分の扱い方を変えるのはナンセンスだと心得ましょう。

自分を大切に扱うとは

では、自分を大切に扱うとはどういうことでしょう? 一言でいうと、本当の気持ちを最優先にすること。世間体や常識にとらわれず、やりたいことをして嫌なことはしないのが自分を大切に扱うことになります。

例えば、買い物にいったときは安い物を選ぶのではなく、好きな物を選ぶ。流行っているからとか、有名なブランドの製品、持っていれば自慢できるなど、外の基準ではなく、自分の「好き」を優先させましょう。安い物を選ぶのはお金が自分よりも上になっている状態ですし、間に合わせの物を買うのは自分の扱いもその程度だということになります。選ぶときには出来る限り、自分の「好き」「~したい」を一番上においてください。

先週紹介した「自分を責めない」も自分を大切に扱うことの一つです。嫌なことを我慢しない、ストレスをためない、自分を否定しないなどもそうですね。「する」ことばかりでなく、「しない」ことも考慮しましょう。

ここで忘れてはいけないのが、自分の気持ちを優先しても他人を不快にしては本末転倒だということ。そのためには自分の気持ちをきちんと伝えて相手の気持ちも聴いて、どちらも良くなる落としどころを見つけることがポイントです。慣れないと大変でしょうが、やっていくうちに色々なアイディアが出るようになりますから、ぜひ工夫してみてください。自分も相手も大切にすることは、良い人間関係を保つ基本です。

望む現実を創る鍵

常識や人の目を気にしたり、「~でなければならない」「~すべき」「~は良くない」などの思い込みが心を縛っていると、自分を大切にしようと思ってもできません。それに気づいたら、その都度、そういう思い込みを持っていた自分を赦しましょう。「赦す」というのは、責めたり咎めたりせず、受け入れること。つまり、失敗した自分も人の目を気にして動けない自分も、ネガティブな自分も、さまざまな嫌な点にもすべて「OK」と言ってあげることです。

その上で、心を縛っている思い込みから自由になっていい、無理をしなくていい、良い人でなくていい、ありのままでいい、幸せになっていい、と自分に許可してあげてください。そうすると見えない縛りがとけて解放され、心が軽くなって前に進めます。引き寄せの法則で知られるバシャールも「自分を赦す」ことが大切と言っていますし、『鏡の法則』の中で著者の野口さんは、自分を赦すことはすべての幸せに通じる秘訣だと書いています。

赦しは心の重荷を下ろすことといわれるように、赦しは究極の癒しです。自分を癒して解放してあげると、身構えることなくありのままでいられて、自分らしく楽に生きられるようになりますよ。

自分を赦すと他人にも寛容になり、優しくなれるので、自然に人間関係も良くなります。もっと大事なのは、自分を赦して大切にしていると、波動が良くなること。そうなると、同じような波動の人が周りにくるので、気づいたら嫌な人がいなくなって良い人ばかりという状態に! 以前は苦手と感じていた人と不思議と接触がなくなったり、人が変わったようになることもあります。

人間関係もその他のことも、自分がどんな波動でいるかでその波動に見合った現実が創られます。だから、起きていることを修復しようとするよりも、自分の波動を整えることの方がずっと大事だし、根本的な解決になります。自分が低い波動のままでいると、その場のトラブルはおさまっても、また別の形で問題が出てきますから…。家族でも同僚でも友達でも、関わる人達と良い人間関係を保つために日々あなた自身の波動を整えておきましょう。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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