
スルースキルで楽に生きる
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
人と接していると、心無い言葉や嫌味を言われることがあります。はじめから悪意のある人だけでなく、無意識だったり、その日の虫の居所が悪くてきついことを言ってしまったなんてことも… 職場はもちろん、家族や友人間でもモラハラ、パワハラは起こりますし、無神経にプライベートに踏み込んでくる人もいますね。それをすべて避けることはできないので、そういうときに自分を守る方法をご紹介します。
我慢するのはNG
真面目な人、繊細な人ほど言われたことをまともに受けたり、周りの目を気にして落ち込んだり、傷ついたりします。でも、ストレスをためたり我慢するのは心身ともに良くありませんね。昔は我慢強いことが美徳とされていましたが、必ずしもそうではありません。「わたしが我慢すれば波風たたない」という発想は、自分をいじめて心をすり減らすことになりますから、すぐに捨ててください。
スルースキルとは
スルーするというとイメージが悪いかもしれませんが、ここでいうスルースキルは楽に生きるために役立つ知恵だと思ってください。心無い言葉やストレスになる情報を上手に受け流してためこまないのがスルースキル。それによって自分を責めたり傷つくことなく、心の平和が保てるのです。
叱責でもアドバイスでも嫌味でも、あなたに向かって言われたことをすべて受け取る必要はありません。聞いてみて有益なものだけを取り込み、興味がないことや心無い言葉、嫌味などは聞き流しましょう。「気にしないようにする」のとは違って、飛んできた球を真正面から受け取らず、よけるようなイメージです。スルースキルを使えるようになれば一応聞く姿勢は見せるので相手が年上でも上司でも失礼にはならないし、嫌なことを上手に受け流して自分自身を守ることができますね。

まずはじめにすること
いじめる人は、自分より弱い人やいじめても大丈夫な人がわかるといいます。反撃されないと思う相手を無意識に選んで攻撃する訳ですね。いじめだけでなく、無神経な言葉やパワハラ、モラハラ、言葉の暴力を受ける場合も同じことがいえます。ということは、そういう対象にならなければいいのです。
あなたがいじめや言葉の暴力を受ける側にいると感じるのなら、「わたしは強い」と自分に暗示をかけることからはじめましょう。はじめは本心でそう思えなくても、心の中で唱えたり声に出したり、紙に書いてください。この「強い」は
パワーポーズをご存じですか? 胸を張る、上を向く、ばんざいをする、手を腰に当てて自信たっぷりに立つなど、簡単にできるものばかり。ハーバードビジネススクールのカーディ博士の研究では、この自信たっぷりのポーズを1日2分続けていると、本当に自信がわいてくるようになるそうです。毎日の日課にしてもいいですし、何かを言われてへこんだときにパワーポーズをとって気持ちを切りかえるのもお勧めです。

実際には何も変わっていなくても「強い」と決めるだけで、あなたの心が変わります。態度や言葉遣いをすぐに変えるのはむずかしくても、決めることはできるはず。「強い」と決めるとあなたの中で少しずつ変化が起きて、無理に何かをしなくてもまとう空気が変わってきます。あなたと接する人は無意識にそれを察知するので、態度が変わってきますよ。これがいわゆる鏡の法則です。
スルースキルに役立つこと
「強い」と決めるだけで嫌なことが起きなくなればいいのですが、すぐにそうならないときはスルースキルの出番です。そこで、スルースキルを使うときに役立つことを具体的にご紹介しましょう。
①ストレスの原因から離れる
苦手な人や見て憂鬱になるSNSなど、自分にとってストレスになることからは離れましょう。苦手な人とは接しないとか最低限の付き合いにとどめるとか、職場で嫌なことを言われたらさりげなく席をたつとか、SNSやニュースを見ないようにするなど、一定の距離を置くのがお勧めです。
場を変えることでエネルギーも変わりますから、離れることは思っている以上に効果があります。どんなことでも時間が解決してくれるというように、用事を作ってしばらく出るなど時間をおくのもいいですね。
どうしても離れられないときは、何度かゆっくり深呼吸をしたり、数を数えることでも気持ちが落ち着きます。相手のペースにまきこまれていた自分をリセットすることができると、冷静に考えられるようになりますよ。
②あれこれ考えない
嫌なことを言われたときは、そのときに感じたことを引きずるのはやめましょう。モヤモヤした気持ちや腹立ち、自分の不甲斐なさなど、ネガティブな感情がぐるぐるするだけで良いことはありません。

言われた言葉の深読みをするのも厳禁です。「本当は~という意味だったんじゃないだろうか」と考えても、相手の真意はわかりませんね。いろいろ考えて嫌な気持ちになるくらいなら、気持ちを切りかえて忘れてしまう方が賢明です。
上手に受け流すことができずにどうしても引きずってしまう、忘れられないというときは、思い切って全然違うことをするのもひとつの手です。目の前のことに夢中になれば、嫌なことも忘れてしまいますから、趣味に没頭してもいいし、映画や舞台を見てその世界に入り込んだり、お笑いや落語で大笑いするのもお勧めです。お酒を飲んで愚痴を言うよりも、ずっと建設的ですね。
③事実と感情を分ける
きついことを言われたり、叱られたときは、嫌な気持ちになりますし、「なぜわたしだけが」と理不尽に思ったり、腹が立ったり、「自分はだめだ」と落ち込むかもしれません。そういうときは、上記のようにその場を離れたり深呼吸をしたりして、その感情と起きている事実を分けて考えましょう。
それができると、ミスしたことを注意されているのであって、自分自身が否定されたのではないことに気づけます。今後は同じミスをしないようにすればいいだけで、自己否定をする必要はないのです。これが腑に落ちるとすごく楽になりますし、どんなときにも使えるので、ぜひ覚えておいてください。
④自分軸で生きる
他人の言動に振り回されたり人目を気にしているとき、あなたの中では自分より他人を優先している状態です。これを続けている限りは、満たされることがなく辛いだけ。意識して自分の気持ちを大切にしてみてください。これを続けていると、自信が出てきてぶれることも減ってきます。自分を価値あるものとして扱えるようになれば、何を言われても不要なことは上手に受け流せるようになりますよ。
世の中にはいろいろな人がいますから、あなたに合わない人や意見の違う人がいて当たり前。そう割り切って、ストレスになる言動は上手にスルーしましょう。いつも良い人である必要はありません。あなたも、スルースキルで良い意味で鈍感になり、自分を痛めつけることから自由になって楽に生きてくださいね。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
この記事へのコメントはありません。