可能性を狭めないためにできること

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

わたしたちの中にはまだ使っていない力がたくさんあって、自分で思っているよりも可能性はずっと大きいといわれます。でも、ぴんとこない人が大半かもしれませんね。今回は、秘めたる可能性を狭めず、持てる力を最大限に発揮するためにできることをご紹介します。

可能性を狭めているもの

新しいことをするとき、未知のことに挑むとき、やってみる前から「無理だ」「できない」と制限をかけてしまうのは自分自身です。あなたにも経験があるでしょう? 知っている分野ならこれまでの経験から予想できますが、まったく知らないことについては予想ができないので「無理」と思ってしまうのですね。知っていることでも、失敗するのが怖い、できなかったら恥ずかしいという思いもあります。

「無理だ」「できない」と思うと、そこで脳の働きはストップしてしまいます。そうなると「できる」可能性は限りなく低くなってしまうので、試す前から「無理だ」と決めつけるのはすごくもったいない。逆に、「できそう」「できるに違いない」と思うと、脳はできる方法を探し始めます。それは経験のあるなしには関係ありません。一つのことをするのにやり方はいくつもありますから、関係のありそうなこと、役立ちそうなことを拾ってきて潜在意識のサインとして教えてくれるのです。これを利用しない手はありませんね。

できないを克服するには

「できない」と思わないようにすると、逆に「できない」ことが気になってしまいます。だからそれにはこだわらず、ハードルを下げて、とりあえず今の自分にできそうなことから始めてみるのがお勧め。「できる」「できない」という気持ちはいったん横において、それについて調べたり体験してもいいし、なにか作業があるのならやってみる。まずは、行動を起こしてみる訳です。

途中で、「やっぱり無理だ」「できない」という気持ちが出てきたら、声に出して「キャンセル、キャンセル」と言ってください。そこでリセットされるので、また無心で取り組めばOKです。少しコツがわかったり、小さなことでもうまくいくと、なんとなく「できるかも」という気持ちが出てきます。

そうなったらしめたものですが、それまでは失敗しても「初めてのことは上手くできなくて当たり前」「そのうちにできるようになる」と自分を励ましながら続けてみてください。「自転車ランプの法則」というのがあって、自転車の乗り始めは力もいるしランプもついていないけれど、続けているとペダルをこぐのも楽になり、ランプも明るくついてくれます。なんでも、始めは大変なのが普通なのです。

冷静に考えると、慣れないことをすぐに上手くできる筈がありません。だから、ある程度まではできない期間を耐えてあきらめずに続けていると、可能性が見えてきますよ。

まずは体から変える

「できない」と思うのは、自信がないからですね。自然に自信がつくまで待っていられないので、ここはパワーポーズを活用しましょう。以前にも紹介しましたが、これは胸を張る、上を向く、ばんざいをする、手を腰に当てて自信たっぷりに立つなどのポーズのことです。ハーバード・ビジネススクールのエイミー・カディ教授の研究によると、これを一日2分続けるだけでホルモンの出方が変わり、自信がつくそうです。

心を変えるのはむずかしいけれど、あるポーズをとることで体に働きかけて心が変わるのなら、今すぐできますね。

思いの力を活用

能力も締切も無理だと思える状態でも、「やりたい」気持ちが強いとできてしまうことがあります。「できる」と思ったときと同じく、「やりたい」という指令で脳が「できる」方法を探してきてくれるからですね。だから「やりたい」ことは条件的に無理だと思っても、やってみましょう!

わたしは友人5人のチームで世界初のオリジナル神応易カードを創ったことがあります。タロットカードのように易の64卦を1枚1枚のカードにして、それに7枚の龍応神託カードを加えたものです。わたしの役目は71枚のカードとその裏に入る花押(図案化、文様化された署名)を新たに作ることでした。期限は6か月。でもデザイナーさんの作業もあるので、わたしの作業時間は正味5か月。それほど短期間で72の花押を作るなんて、わたしの能力では絶対無理なことでしたが、「やりたい」「やらねば」という思いに突き動かされて作業を始め、なんとか締め切りまでに完成させました。これはまさに、頭では「無理」と思っていても「やりたい」気持ちがとても強かったので出来たという体験です。

出来上がった神応易カードの一部

とっておきの方法は

あまり言われていないことですが、とても大事なのは目標や過程を決めすぎないこと。こうなるためには、まずこれをして次はあれをして、という具合に普通は細かくやることを決めると思いますが、それが可能性を狭めることになります。

というのも、やってみて初めてわかることは案外多い上、途中で新しい展開になったり、使えるものが出てくることもありますから、それに応じて次にすることを変えていく柔軟性が必要です。それでないと、すべて決めた通りにしか進みません。途中で出てきた可能性を活かすために、大体のことだけ決めておいて、臨機応変に変えていけるような心と体制でのぞんでください。

これは目標も同じで、やっているうちにもっと先が見えてくることがあります。「ここまで」と決め過ぎず、できるのなら先まで進むくらいの気持ちでいましょう。潜在意識はあなたの頭では考えつかないようなところに連れていってくれますから、その可能性を狭めないためには細かいことまで決めすぎないのがポイントです。

ここまで読んできて気づいたと思いますが、可能性を狭めているのは能力や環境ではなく、あなた自身の気持ちです。まずは行動したりパワーポーズをとりながら、「やりたい」気持ちを大切にしていきましょう。一番大切なのは、目に見えない可能性をつかむ余地を残しておいて、細かく決めすぎず、柔軟に変えていくことです。スタートしたときにはわからなかった道にも目を向けられるようになって、新しいことにもしり込みせずしなやかに生きられるようになると、可能性は大きく広がってきます!


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

【大田亜侑さんの著書、そして最近ハマっているものをご紹介します!】

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