
違和感を大切に
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
いいと思って始めたけれど、何か違うと感じたり、どことなく違和感が拭えないことってありませんか? 大抵の人は、それを「気のせい」だと片付けてしまいますが、この違和感はとても大事なサインです。そこで、今回はあなたの違和感を大切にしようという提案です。
違和感の正体は?
違和感は「しっくりこない」「なにか違う気がする」「不快な感じ」のように、あまりはっきりしない形で現れます。「間違っている」「違う」などの明確なものだと、すぐに「やり方を変えようか」「中止しようか」と判断できるのですが、違和感は曖昧なのでそのまま見過ごしがちですね。
辞書を見ると、違和感は調和を欠いた、他と合わない、しっくりしない、ちぐはぐだ、居心地が悪いなどと定義されています。すべてがうまくいって調和していれば違和感はうまれませんが、はっきり原因はわからなくても「どこかがおかしい」と察知して教えてくれるのが違和感なのです。

これは、「それは違うよ」「何かがおかしい」「うまく合っていない」「ちょっと待ちなさい」という潜在意識からのお知らせ。だから感覚として現れるのです。わたしたちの感覚は自分で思っている以上に敏感です。自覚できないような微妙なずれを教えてくれるのですから、これを単なる「気のせい」と片付けてしまうのはもったいないですね。
違和感を覚えたときは
なんとなく違和感があるけれどそれほど強くない場合、「これをやったら得をする」「あの人のいうことだから大丈夫だろう」などと頭で理屈をこじつけて始めることがあります。わたしたちは思考の方が確かだと思い込んでいて、頭で考えることを優先して自分の都合の良いように理屈をつけたがるのです。でも、はじめに違和感があったことはたいてい、途中でトラブルがあったり、結局うまくいきません。あなたにも、そういう経験はありませんか? はじめからどこか不調和があることを感じていたのに、それを信じられないと最後にしっぺ返しがくる訳です。
違和感のあるときは、必ず立ち止まってください。そのまま続けていいのか、やり方を変えたほうがいいのか、時期は今がいいのか、違う人に頼んだ方がいいのか、など、さまざまな角度から考えてみましょう。勢いにまかせて進まず、少し日にちをおいてから冷静になって考えてみるのもいいですね。ここで立ち止まらずに急いで進んでも、良いことはありませんよ。
立ち止まって考えた結果、違和感のない方法が見つかってスッキリすればそれでOK。いろいろ模索してもまだ「もやもやする」「すっきりしない」「違和感が残っている」という場合は、そこで止めるのも選択肢のひとつです。無理に推し進めたために泥沼化して、どうにもならなくなってから中止にするのでは傷が深くなってしまうからです。

このときは頭で考えず、心に聞くのがポイント。「本当に続けた方がいいのか」「このままでいいのか」すぐに答えがわからないときは、作業を中断して数日待ってみるのがいいですね。その間は頭であれこれ考えず、ぼーっとする時間を作ったり、瞑想をしたり、散歩をしたりして、頭と心をリセットしてください。そうすると心の声をキャッチしやすくなります。あなたのセンサーは心の中にあるのですから、心の声には全幅の信頼をおいてください。
どんな場合でも万能
違和感を無視しないで大切にする生き方は、仕事でも家庭でも、人間関係でも、何かのサービスを受けるときでも、どんな場面でも有効です。
ただ、これまで頭でばかり考えていて、直感や心の声を無視してきた人にとっては、どうすればいいのかわからないかもしれませんね。そういう人は、まず日常から、心の声(=潜在意識のメッセージ)をきちんと聞くことから始めましょう。
買い物をするときは「役立つ」「お得」などと考えず、「好き」「欲しい」と思う物を選ぶとか、何かに誘われたときは義理や後々のことを考えて受けるのではなく、「行きたい」「面白そう」という気がしたら受けるとか、頭で考えることよりも自分の気持ちを優先させる練習をしましょう。自分の中のセンサーを磨く感じですね。これを続けていくと心の声を受け取れるようになり、違和感が出てきたときにもすぐにわかるようになります。

直感でピンときて行動する人は結構いますが、違和感を感じたから止めるとか方向転換する人は案外少ないものです。でも、この「違和感」は一種の警告であり、「いったん立ち止まって」「注意しなさい」「そのまま進まない方がいいよ」というサインなので、これからは軽視せずにきちんと対応してくださいね。きっと良い結果が待っています。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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