
人間関係のポイントは ほど良い距離感
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
人の三大お悩みのひとつが人間関係。誰でも良い関係を保ちたいと思っている筈なのに、なぜうまくいかないのでしょう? 今回は、その中でも気を付けたい人との距離感について考えたいと思います。
なぜ距離感が大切なの?
ここでいう「距離感」は心と心の問題ですが、そもそも人にはパーソナルスペースというものがあります。これは他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、狭義では他人に入られたくない自分の周りの空間のことですが、広い意味では自宅や自室、会社のデスク周りなどのプライベートな空間や、心の中の非常に個人的な部分、家族でも夫婦でも入ってほしくないところをさします。
人はパーソナルスペースに踏み込まれると、不快感や不安、恐怖を感じます。満員電車が不快なのは、押されるからというよりも、パーソナルスペースがなくなることが大きいのですね。自分の部屋に勝手に入ってほしくないのも、親しくない人に個人的なことを根掘り葉掘り聞かれたくないのも、同じ心理です。

自分のパーソナルスペースを大事にしたいと思うのは当然ですが、他人も同じように思っていますから、お互いを尊重する意味でも、踏み込み過ぎないようにしましょう。だからこそ、適切な距離感を保つことが大切なのです。
距離感は人によって違う
ほど良い距離感を保つことが良い人間関係の秘訣といっても、この距離感は人によって違います。その見極めをすることが大切なのですが、まずは自分の心地よい距離感を知ることからはじめましょう。あなたは知らない人とすぐに仲良くなれますか? それとも人見知りですか? 人の体に触れるのに抵抗がありますか? 友達を家によぶのが好きですか? 個人的なことを話すのに抵抗がありますか?
知らない人とすぐに仲良くなれたり、人に触れるのに抵抗がない、家に人をよんだり個人的なことを話すのに抵抗がない人は、距離感が短いといえるでしょう。逆に、個人的なことは親しくない人には話したくない、家にはあまり人を呼ばないという人は、ある程度距離のある方が心地よく感じる人です。
ただ、厳密にいうと、一見社交的で友達が多い人でも、心の深いところは人に見せないし、踏み込まれたくないという場合もあるので、一概に決めつけることはできません。まずは相手のことをよく見ることが大切です。
距離感が近いとか遠いというのは、良し悪しではなく個人の感覚なので、親しくなるまでは相手の様子を見ながら手探りで進むのがお勧めです。わたしは相手と距離のある方が心地よいタイプなので、自分とは反対の誰とでもすぐ仲良くなれる人がうらやましいです。あなたはどうでしょうか?
人によって距離感が違うことは、わかっているようでわからない人が多いものです。自分のことを基準にして、それが当たり前と思ってしまうからですね。これを読んだあなたは、距離感は人それぞれだということをぜひ覚えておいてくださいね。

上手に距離をとろう
距離感のことがわかったら、意識的に活用できますね。すべての人と仲良くするのは無理だし、その必要もないので、苦手な人、あまりかかわりたくない人とは少し距離をとって、挨拶や当たり障りのない会話をする程度にすれば、衝突せずにすみます。あまり関係のない人なら、少しずつ距離を広げて離れても構いませんし、親戚や上司など離れられない場合は、この「当たり障りのない」距離を保てばいい訳です。
自分は距離をとっても相手が踏み込んでくるときには、さりげなく距離をとり、また近づいてきたら離れる、という具合に大人の対応をとるといいですね。もともと距離感の近い人は、悪気がなくてもやりがちなので注意しましょう。
逆に親しくなりたい人とは、徐々に距離を縮めていくことで親近感がでます。いきなり近づくと馴れ馴れしいとかずうずうしいと感じる人もいますから、相手の反応をよく見てくださいね。
良い人間関係を続けていくには
相手によってお互いに心地よい距離を保っていれば、良い関係を続けられます。ただし、絶対に気を付けたいのは、どれだけ親しくなっても相手の心の中のパーソナルスペースに踏み込まないこと。誰でも心の奥底には自分だけの大事なパーソナルスペースがあり、ここに入ってはいけません。親しき中にも礼儀ありといいますが、それはまさにこのことなのです。ここに踏み込んでしまうと、人間関係が壊れます。たとえ親子でも、夫婦でも、お互いを一人の人間として尊重し、相手が大切にしているプライベートな部分には入らないようにしましょう。自分がしてほしくないことは人にもしない、と思っておくといいかもしれません。

物理的なことだけでなく、人との精神的な距離感については、なんとなくわかっていても、改めて考えたことはなかったかもしれません。でも、人によって距離感が違うことやプライベートな部分に踏み込まないことを知っていれば、気持ちよく付き合うことができます。これから人と接するときには、ぜひこのことを覚えておいてくださいね。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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