
無関心のススメ
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
あなたは人に干渉されて嫌な思いをしたことはありませんか? 無関心というと悪いイメージがあるかもしれませんが、人間関係においてはこれが案外役に立つんです。今回は、必要以上に関心をもちすぎない良い意味の無関心について考えてみたいと思います。
トラブルの元になっているのは
誰でも自分のやりたいようにしたいので、他の人に指図されるのは嫌ですよね。わかっている筈なのに、意外にやってしまうのがこれなんです。親が子どもに「勉強しなさい」「ゲームばかりしてはだめ」と言ったり、家族に「散らかさないで」と言ったり… 知らない人や親しくない人にはそんなこと言わないのに、近しい人ほどやりがちでトラブルの元になる訳ですが、実はここに問題解決のヒントがあります。
無関心のススメ
知らない人や親しくない人にはどうして何も言わないのでしょう? どうでもいい人、興味のない人が何をしても気になりませんが、家族や友人のすることは気になります。これは、相手に関心をもっているかどうかの違いが原因ですね。
ただし、関心があるとか親しいからといって、自分の思う通りにしようとコントロールするのは大きな間違い。良かれと思っても相手は一人の人間ですし、子どもであってもそれは変わりません。危なっかしいときに注意をするのは良いけれど、自分の正義や良い悪いなどの価値観を押し付けるのはやめましょう。
そこでお勧めしたいのが、良い意味で無関心になること。相手のことを思う余りに干渉するのはよくありますが、はっきり言って「干渉」されるのは迷惑でしかありません。わたしたちは一人一人育った環境もいまの状況も異なるので、考え方も常識も価値観も違います。自分と他人は違うのが当たり前と割り切って、他人をどうこうしようと思うのをやめるのが得策です。よくある嫁姑の問題も親子の世代間のトラブルも、この干渉や価値観の押し付けが原因になっています。
自分自身も思うようにならないのに、他人を思うようにできる訳がありません。できないことにエネルギーを注ぐのは、無駄なだけです。それよりも、もっと自分に関心をもちましょう。外にばかり目を向けて暇な時間が多いと、他人に関心をもちすぎる原因になります。

あなたには、自分の時間がありますか? もしないのであれば、自分の時間を作ってください。難しいと思うのなら、まず、食事の後にほっとしたり、買い物の途中でお茶をするなど、ちょっとしたすき間時間を自分のために使うことから始めるといいですね。それができるようになったら少しずつ時間をふやして、やらなければならないことではなくやりたいことに意識を向けてください。自分の「~したい」を叶えてあげるのは自分を大切にすることになり、夢中になれることがあれば、他のことなんて気にならなくなります。
相手を尊重しよう
自分を大切にするようになると、他人も大切にできます。そうなれば、他人の気持ちも尊重できて、必要以上に干渉しなくなりますね。これまでの社会では一人一人の意志が無視されがちでしたが、時代は変化しています。長年の習慣から抜けていない人も大勢いますが、本来はそれぞれが好きなようにすればいいし、それに他人が口出しをする権利はありません。とはいえ、周りに迷惑をかけないなどの最低限のマナーは守ってください。

ここまで読んで気づいたかもしれませんが、これは前回の人間関係で「ほど良い距離感」をとるのと同じです。干渉しないというのは、相手の領域に踏み込まないこと。自分の意見を押し付けないこと。自分も好きなようにする代わりに、相手の気持ちも尊重することができれば、理想的ですね。
「他人のことには干渉しない」と肝に銘じて、口出ししそうになったらこれを思い出しまよう。はじめは難しいかもしれませんが、少しずつできるようになります。気持ちの良い人間関係を築くために、ぜひ根気よくやってみてくださいね。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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