他人のせいをやめると幸せな人生が始まる

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

嫌なことがあったり失敗すると、他人のせいにしていませんか? 自分に責任があると思うより他人のせいにした方が楽だから、「自分は悪くない」と思いたい気持ちはわかります。でも、そうしている限り本当の意味での幸せにはなれません。今回は他人のせいにすることで失うものや、他人のせいにをやめると得られるかけがえのないものについてご紹介します。

なぜ、他人のせいにするのか?

他人のせいにする人の心理にはいくつかのパターンがあるといいます。その中でも一番強いのが、自分を守りたいという防衛本能。他人のせいにすれば責任をとらずにすみますし、責められることもありませんから。これは無意識に働くもので、子どもの兄弟げんかを考えるとわかりやすいと思います。「お兄ちゃんが悪い(=自分は悪くない)」「こうなったのは妹のせいだ」と相手が悪いというのが普通で、怪我をさせてしまったなどの明らかな落ち度がない限り「わたしが悪かった」という子どもは見たことがありません。これは大人にも共通しますが、単に責任逃れというだけでなく、その裏には承認欲求が強い、自信がない、完璧主義でプライドが高いといった要素が隠れていることもあります。要は、自分を良く見せたい訳です。

また、失敗をしたときには、恥ずかしいとか人からどう思われるかを気にして、他人のせいにしたり隠すことがあります。責任などと大層なことは考えなくても、これも防衛本能のひとつで、誰でも自分が可愛いから素直に「ごめんなさい」と言えないのですね。

他人のせいにしているとどうなるか

個人事業主やフリーランスの人は仕事で失敗すると「自分のせいだ」と思わざるを得ない場面も多々ありますが、会社や何かの組織に属している人は、失敗の原因を組織や環境のせいにしやすい傾向があるといいます。それを続けていると自分以外のものや他人のせいにすることに罪悪感が薄まり、ひいてはそれが当たり前の感覚になる危険性があります。怖いですね。

また、失敗をしたときには、なぜそうなってしまったのか? 同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいのか? 改善できることはなにか? 新たな方法や発想、とらえ方はないか? など反省したり、いろいろ考えるものです。でも、責任逃れをしているとそのようなこともなく、いつも逃げるばかりで、せっかくの成長のチャンスを逃してしまいます。

あなたが失う大きなもの

他人のせいにしていると人間関係が悪くなるばかりか、あの人はいつも責任転嫁をすると思われて信頼を失ってしまいます。いったん失った信頼を取り戻すのはとても大変なので、これは思っている以上に大きな損失です。

信頼を失うだけでもかなりのダメージですが、それよりもっと重大なのは、生きていく上で主体性を失ってしまうこと。なにかが起きるたびに、「会社の体質が古いから」「景気のせいだ」「運が悪かった」などと、原因を自分以外のものにする癖がついてしまうと、逃げるのが当たり前になって、いつのまにか自分の人生が自分のものでなくなってしまいます。

根本的な考えを変えることが大切

良い学校に行き、大きな会社に入るといった親の言う通りの人生を歩いていたり、なんとなく生きてきた人もいると思いますが、本来、人生は自分で選択し、切り開いていくもの。何をするかは自由ですが、その結果は自分で受け止めるべきです。成功しても失敗しても、すべて自分の責任なのです。それでこそ、あなたが人生の主役になり、あなた自身の人生といえますね。

最近は、こういう主体的な生き方が推奨されるようになってきましたが、以前は親や目上の人に従う受け身の人が従順な「良い人」とされていました。まだその価値観をひきずっている人も大勢いますが、そろそろその古い価値観から抜け出しませんか?

武蔵大学社会学部の准教授である宇田川 敦史さんは、「不安であっても、自信がなくても、自分の人生を自分のものとして引き受けること、そこから、幸せははじまるのではないでしょうか」と書いています。まさにその通りですね。

ただし、起きたことは自分の責任というのは、自分を責めることとは違います。責任転嫁せず、きちんと対応して改善策を考えるという意味なので、ここは間違えないようにしてください。

これは自分の責任だと覚悟を決めると、それまでどうしようもなかった状況が急に動いて問題が解決することがあります。わたし自身も以前、送金のトラブルがあったときに「最後に確認をしなかったわたしにも責任があるから、振り込まれなかったら弁償しよう」と決心した途端、不思議なことに、行方不明になっていたお金が相手に届いてほっとしたことがありました。これはわたしに限ったことではなく他の人にも似たようなことが起きているので、それまで徳をつんでいたお陰なのか(善行をすると徳がつまれると信じられています)、覚悟で波動が変わったからなのか、はたまた神様のお陰なのかわかりませんが、何かあるに違いないと思っています。

人のいいなりになるのではなく、自由に生きる代わりに責任も負う。これが風の時代の生き方であり、主体的に生きてこそ心が満たされて、幸せになれます。あなたもこれからは自分が主役の人生を生きて、自由と幸せを謳歌してください!


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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