
自分を大切にするとは②~心 編~
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
「自分を大切にする」と聞いて、頭に浮かぶのは何ですか? 前回は体について書いたので、今回は心について解説したいと思います。いつも外側に向けている目を、あなたの内側に向けてみてください。それだけでも意識が変わるのが感じられると思います。
心ほど大事なものはない
心は目に見えないのでわかりにくく、後回しにすることも多いのですが、大切にしないと心だけでなく体も、生活もぼろぼろになってしまいます。なぜなら、意識したこと、意図したことが現実になるからです。心ほど大事なものはないといっても過言ではありません。
ただし、むずかしく考えなくても大丈夫です。誰にでも、心の中を知らせてくれるセンサーが備わっているからです。そのセンサーは、あなたの感覚。「好き」「嫌い」「なんだかおかしい」「もやもやする」「~の気がする」「気持ちいい」「不快だ」などなど、いろいろな感覚がありますね。
自分がどう感じているのかわからないときは、日ごろ頭ばかり使っていて、感じる力が鈍っているのかもしれません。現代人にはそういう人が案外多いので心配しなくてもいいのですが、感覚はとても大事ですから、感じる練習をしてみましょう。まずは、五感を感じることから始めてください。特に、味や匂いに注意していると、少しずつ感じられるようになってきます。

最初にすること
自分を大切にするのは、あなたの気持ちを尊重すること。つまり、無視したり、ないがしろにしないことです。でも実際には、外部の要因や頭で考えることを優先して、感じたのに見て見ぬふりをしたり、気持ちを抑えたり、我慢をすることがたくさんありますね。それでは自分をいじめることになってしまいます。まずは、これをやめることから始めましょう。自分をいじめるのをやめると、それだけでも心が和んできます。
自分さえ我慢すれば、と犠牲的精神を発揮したり、何かに対して罪悪感を抱いたり、自分を責めるのもやめてください。すべて心にムチ打つのと同じことになりますから、そんなことをしても良いことはありません。失敗したときも自分を責めず、状況を改善するために、問題を解決するためにはどうすればいいかを考えればいいだけなのです。
自分優先でいこう
自分優先というとわがままだと勘違いする人もいますが、これは自分を大切にする上では欠かせません。わがままと大きく違うのは、他の人に迷惑をかけないことです。自分の気持ちに忠実に行動するのが自分優先。他人や仕事、状況を優先にして自分を後回しにするのはやめましょう。
別の言い方をすると、人目を気にしない、どう思われるかを気にしないともいえます。人目を気にしてやりたいことを我慢したり、嫌なことに付き合ったり、世間体が悪いからといわゆる「普通」に合わせたりした経験は、誰にでもあると思います。ある程度は仕方ないこともありますが、それは外にばかり目を向けて自分を後回しにしている状態なので、できるだけ減らしていってくださいね。目をむけるべきは自分の内側。どう感じているか、何を望んでいるかを尊重するのが自分優先です。実際にやってみると、案外平気なことが多いものですよ。
「~したい」という気持ちをできるだけ叶えてあげることも大切です。水が飲みたいといった小さいことから、温泉に行きたい、気球に乗りたいなどすぐにはできないことも、思いついたら予定に組み込んでおいて、少し時間はかかっても実行するといいですね。

その一方で、嫌なことを頼まれたときには勇気を出して断るとか、合わない人とは距離を置くなど、自分を守ることも覚えましょう。そのときには良いタイミングをみたり、言い方に気を付けて、相手が傷つかないように、不快にさせないように気を付けてくださいね。
とはいえ、いつも自分の思う通りにできるとは限りません。仕事場や他の人と一緒にいるときには、自分の気持ちを優先にできないこともあります。そういうときには「できない」とネガティブになる必要はありません。「そういうときもある」と受け止めて、あきらめることも大事です。自分優先が良いといっても執着すると波動が下がってしまうので、「仕方ない」「できるときにやればいい」と軽く考えるのがお勧めです。
目指すところは
むずかしく考えず、リラックスして自然体で、良い気分でいればOKです。安心して、心満たされている時間をできるだけ増やしましょう。慣れないうちは、自分が良い気分になることをリストアップしておくといいですね。好きなものを食べる、カフェでまったりする、好きな音楽を聴く、好きな香りをかぐ、子どもの写真を見る、ペットとたわむれる、お風呂に入る、居眠りをするなど、何でも構いません。いつでも使えるように、どこでもすぐにできることを入れておきましょう。
長所だけでなく欠点も含めて、「わたしはこんな人」と丸ごと受け入れられたら最強です。そうなればあなたは自分の一番の親友になります。究極の自分を大切にすることは、嫌なところも受け入れて許して、どんな自分も愛しむことなのです。自分との和解といえるかもしれません。これができるようになると、すべてが好転していきますよ。
なぜなら、鏡の法則というように、自分を大切にしていると他人も大切にできて、優しくなれます。出会う人もあなたを大切にしてくれます。自分を丸ごと認めている人は、他の人も丸ごと受け入れられるのです。そうなると、お互いを尊重して良い関係を築くことができるから争うこともなくなり、とても楽に、生きやすくなりますね。
ニール・ドナルド・ウォルシュの『神との対話―宇宙をみつける自分をみつける』の中には、“もっとも愛あふれる人とは、自分を中心に置く人。自分を愛することができなければ人を愛することはできません。自分をいつくしみ、自分を大切にし、自分を愛することを学ばなければなりません” という一説があります。まさにその通りですね。

自分を大切にすることはあなた一人の問題ではありません。あなたが自分を大切にして、家族を大切にすれば、家庭が円満になり、職場でも、あなたの関係するところすべてで同じことがおきてきます。一人一人が自分を大切にしていくことが、社会の、世界の平和につながるといっても大げさではないのです。あなたもぜひ、今日から自分を大切にする生き方を始めてくださいね。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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