気持ちを切りかえてスタートしよう

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

三が日が過ぎたのに、まだお正月気分という方も多いのではないでしょうか。今年はカレンダーの関係で余分な休みがなく、すぐに仕事が始まってしまいます。このようなときに、さくっと気持ちを切りかえて新しくスタートするにはどうすればいいのか、新しい年を良い年にするためにできることをご紹介します。

お正月気分から抜け出すには

仕事に出かける人は、無理やりにでも朝寝坊をやめますね。仕事始めの前からそうすると、楽に起きられるようになります。休みの間は8時に起きていたけれど仕事の日は7時に起きるという人は、6時半か7時に起きて朝日を浴びましょう。それを2~3日続ければ、体のリズムが戻ってきます。

仕事が始まったのに体のリズムはまだ休みのままというときには、眠る時間を早めるのも効果的です。睡眠時間を削らなくてすむように、早く寝て早く起きようという訳です。いつも寝る時間に布団に入って、「〇時に起きる」と自分に宣言してから眠るのもお勧め。眠る前にきっぱり決めると、目覚ましがなくても自然にその時間に起きられるものですよ。

外側から変える

「な~んだそんなこと」と思った人もいるかもしれませんが、体のリズムや生活リズムを整えると、気持ちを変えようと思わなくても、仕事モードに切り替わります。まずは外側から変えようという戦略ですが、これは他のことにも使えるので覚えておくといいですよ。

外から変えるといえば、やりやすいのは服を変えること。家でくつろぐときの部屋着ではなく、仕事用の服や外出着に着替えるだけで、気持ちがしゃきっとします。女性であれば、お化粧をしたりネイルをするだけでも、お出かけ気分になります。


お正月気分が抜けないときは、あまり動かないために氣が停滞していることもあります。動くのが億劫だとか、ずっとだらだらしているときはその可能性が高いので、意識して体を動かしましょう。といっても、本格的に運動しなくても、散歩くらいで十分です。散歩の時間をとってもいいですし、通勤や買い物のついでに歩くのでもOK。家でストレッチをしてもいいですね。体を動かすと停滞していた氣も巡り始めるので、ぜひやってみてください。

伝統行事を利用する

お正月を過ぎると、いろいろな伝統行事があります。それをきちんと行うと、お正月気分から抜け出せるだけでなく、デトックスができたり、ありがたいご神気をいただいて開運するなど、良いこと尽くめです。長年行われてきたのは、単なる形式的な行事にとどまらず、昔の人の知恵だからなのですね。古臭いなどと軽視せずに、伝統を大事に受け継いでいきましょう。

まず、松の内が過ぎたらお正月飾りを外します。松の内は地方によって違いますが、1月7日か15日が多いですね。自分の住んでいる所では何日になるのか、調べてみてください。外したお正月飾りは、どんど焼きで燃やしてもらい、炎とともに天にお戻りになる歳神様をお見送りします。最近では、どんど焼きをしていない所も多いので、近くでみつからないときは、新聞紙の右・左・中に塩を置き、それでお正月飾りを包んで、他のゴミとは別の袋に入れて燃えるゴミの日に出してください。お正月用に活けた花も取り換えましょう。室内外からお正月を思わせるものをなくすことで、気分が変わります。


1月7日は人日の節句といって、その日の朝には七種粥を食べるのが昔からの習慣です。これは年末年始のご馳走で疲れた胃腸を休めるためだとされていますね。その上、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すすな、すずしろの春の七草という昔ながらの薬草をとることでデトックスにもなります。この七草をそろえようと思うと大変ですが、最近はスーパーなどで春の七草セットを売っているので、わたしはそれを利用しています。七草粥を食べることで、体がリセットできますよ。

1月15日には鏡開きがあります。これも地域によっては日にちが違うので、ご確認ください。鏡餅は神様のお座布団といわれるように、歳神様がお正月の間いらっしゃるところ。その鏡餅をおろして無病息災を願って食べるのが鏡開きで、江戸時代から続く伝統行事です。

鏡餅は飾るだけでなく、実際に食べることに意義があります。なぜなら、鏡餅にはお正月の間、家に来てくださっていた歳神様のご神気が宿っているので、それを食べることでご神気が体の中に入る、とてもありがたい機会なのです。また、昔はお米から作るお餅は稲の霊が宿っているとされ、食べることで生命力が増すと考えられていました。そのお餅にご神気が加わった鏡餅は、最強の開運フードです。

食べ方に決まりはありませんが、お勧めはお汁粉かおぜんざいです。なぜなら、赤い色をした小豆には邪気を祓う効果があるとされているから。ご神気をいただきつつ邪気も祓えてうれしいですね。また、鏡餅を刃物で切るのは縁起が悪いとされています。木槌などでたたいたり、やわらかくして手で割ってください。

歳神様のご神気が宿った鏡餅を飾りっ放しにしたり食べないのは、家に来てくださった神様に対して失礼にあたります。割った後の小さいかけらも無駄にせず、ありがたく残さず食べましょう。無病息災を祈って家族全員で食べるといいですね。


伝統行事で心身をリセットすると、お正月気分が抜けていつものペースになると思います。一日で急に切り替えるのではなく、ここでご紹介したことをしながら無理なく変えていくと、心身にストレスをかけずに新年の良いスタートが切れますよ。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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