
立春までに、これだけはやっておこう
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
2月4日は立春。暦の上で春がはじまる日ですが、実は本格的に新年がはじまるのも立春からです。占いや方位などを見るときには立春後を2023年とするので、ご存じの方もいるかもしれませんね。立春はそのくらい運氣が大きく切り替わるときですから、それまでただ漫然と過ごすのではなく、準備をしておきましょう。今回は、立春から本格的になる新年の運氣にのるにはなにをすればいいのかをご紹介します。
新しい年のはじまり
今わたしたちが使っている太陽暦では1月1日から新年がはじまりますが、伝統的には2月の節分に前の年が終わり、立春から新しい年が始まるとされていて、新年の運氣もそのころから本格的になります。新年に限らず運氣が変わるときは一日で切り替わるのではなく、新しい運氣がじわじわと入ってきて、節目になるときから徐々にそれが強まります。その意味でも、1月1日ころから新しい運氣が入ってきて立春から切り替わるということなのでしょうね。
節分とは
節分といえば豆まきや恵方巻を思い出す方が多いと思います。でも、それは立春前の節分のことで、元々節分は季節を分けるという意味で、立春・立夏・立秋・立冬といった各々の季節が始まる前日のことでした。それが江戸時代以降、特に立春の前の日をさすようになったのです。
季節の変わり目には邪気が入りやすいとされていて、そのため、お節句には邪気を祓う行事が行われてきました。特に2月の節分には、中国から伝わった疫鬼や疫神を祓う

立春までにやっておきたいこと
新年に飛躍したければ、豆まきに代表されるように邪気を祓い、いらなくなったものをできるだけ捨てることが肝心です。重い荷物を持っていては飛べないことを考えると、イメージしやすいですね。
使わない物を捨てて、部屋をすっきりさせることから始めるのがわかりやすいと思います。空いているスペースがあると、そこに新しい運氣やチャンスが入ってきます。ずっと着ていない服や使っていない道具、いらなくなった書類、読み終わった本など、見回すと結構あるはずです。パソコンやスマホの中のいらないファイルやアイコン、アプリを捨てたり、メールや住所録の整理もしてください。サクサク動いて快適になりますよ。なくなると困るものは、バックアップをとっておきましょう。
いらない物を捨てたら、家中を大掃除してぴかぴかにしてください。このとき、窓をあけて換気をするのをお忘れなく!
物理的な物が処分できたら、次は心の中に抱えているものに目を向けてください。「~しなければならない」「~すべき」という思い込みや悲しみ、恨みといった個人的なものから古い時代の常識まで、思い切って捨ててくださいね。まずは、どんなものが心の中にあるのか、思いつくままに書き出して見える化してください。ここでは、頭の中から外に出すのがポイントです。そうすると、「これはもういらない」とか「これは大事にしておこう」など、区別しやすくなります。いらないものは線で消して、その紙自体を破って捨てましょう。「これまでありがとう。さようなら」と感謝しながら捨ててくださいね。
髪や爪を切るのもお勧めです。特に毛先には邪気がたまりやすいので、カットするとすっきりしますよ。最後の仕上げに、節分の夜には粗塩か日本酒を入れたお風呂につかって毛穴を開き、体も浄化しましょう。ちなみに、元旦には火を使わないことと、身につけた福を流さないようにお風呂に入らないのが良いとされています。それと同じで、暦の上での元旦である立春もお風呂に入ったり、シャワーを浴びない方がいいとされています。

立春にやりたいこと
立春にやりたいこともお伝えしておきましょう。まずお勧めなのは、朝日を浴びること。朝日はいつも良いものですが、立春の朝日には特別なパワーがあります。衣食住それぞれに最低一つ、新しい物を取り入れるのもお勧めです。
「立春大吉」と書かれたお札が家に貼ってあるのを見たことがありますか? 禅寺では、新しい年の始まりである立春に、一年の厄除けの願いを込めて「立春大吉」と書いたお札を門や玄関に貼る風習があります。
元々禅寺の風習なので檀家さんにお札を配るのが普通ですが、最近では通信販売をしているところもあります。我が家は禅宗なので、菩提寺から送られてきたお札を貼っています。実は、このお札は自分で書いて作ることもできるんですよ! 半紙や和紙に筆で「立春大吉」と書くだけなので、今年はあなたも作ってみませんか? 筆がなければ、太いマジックで書いても構いません。上手でなくてもいいのですが、できるだけ文字を左右対称に書くのがポイントです。というのも、立春大吉の文字はどれも左右対称なので、玄関にこのお札を貼っておけば、入ってきた鬼が混乱して出ていってしまう効果があるからです。鬼が入ってこないから、平穏無事に過ごすことができるという訳ですね。このお札は門か玄関の目線より上に貼って、一年間そのままにしておきます。貼るときには糊かテープを使い、画びょうは避けてください。

最初に書いたように、立春は暦の上での元旦なので、考え方はお正月を迎えるときと同じです。家をきれいにしていらない物を捨て、心身を浄化してすっきりして迎えるのが基本。握りしめていたものを手放し、身軽になって新年の運氣に乗り、開運しましょう。

開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら
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