体を守るための寒さ対策

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

寒い時期は自然に体が縮こまりますね。厚着をするとよけいに体が動かしにくくなり、肩こり、腰痛なども加わって、活動量がおちてさまざまな弊害が出てしまいます。今回は、寒いときでも簡単にできる、元気で冬を過ごすための工夫をご紹介しましょう。

寒いと体はどうなるのか

寒い所では筋肉が硬くなり、血液、体液の流れが悪くなって体が冷えて、代謝がおちます。暖房ができない貧困家庭の室内は平均10度くらいだといわれていますが、イギリス、サウスウェールズ大学の実験によれば、気温が10度になると、21度のときに比べて脳への血流は20%減り(その結果、脳に入る酸素や糖の量が減り、脳の知的活動が悪くなる)、心拍数と血圧は上がり、血液は粘度が高くなりました。寒くなると、いつもの状態を保つために、こんなに体が頑張らないといけないのかと驚きました。

そのほかにも、体が冷えて硬くなると免疫力が下がり、酵素の働きが悪くなって栄養や酸素が行き渡りにくくなり、老廃物や疲労物質などの毒素が溜まりやすくなり、胃腸の働きが弱って、腸内環境も悪くなります。眠りが浅くなって、疲れがとれにくいという人もいます。体が冷えれば硬くなり、硬くなれば冷えるという悪循環がおこって、体のさまざまな機能が低下するため、冷えは万病の元といわれるのです。

もう一つ困るのが、心も縮こまってしまうこと。やる気が出ず、気持ちが沈みやすくなります。日照時間が減ることで、冬にはうつになる人も増えます。寒くなると、体にも心にも自覚している以上に影響が出ているのですね。

心身にやさしくしよう

寒いというだけで、体にかなり影響のあることがわかりました。では、そんなときに心身にやさしくするにはどうすればいいのでしょうか? それを一言でいうなら、暖めてゆるめることです。

暖めるためには、すぐにできることがたくさんあります。室温を下げ過ぎないようにして、暖かい服装をしましょう。足元が冷えないように暖かい靴下をはいて、こたつやカイロ、湯たんぽ、ひざ掛けなどもいいですね。首、足首、手首など「首」のつくところは冷やさないように注意してください。昔は「伊達の薄着」といって、おしゃれのためには薄着を厭わなかったのですが、いまは暖かい素材の下着や服がいろいろあり、良い時代になりましたね。また、外に出るときには帽子やマフラー、手袋をお忘れなく。寒い空気が直接体内に入らないという意味で、マスクも有効です。


お風呂のときには脱衣所とできれば浴室も暖めて、気温差を減らしてください。ゆっくり湯船につかると体が温まるだけでなく、硬くなった筋肉も柔らかくなって循環が良くなり、心もほわっとゆるみますよ。お湯の温度は40度くらいのぬるめの方が体に負担が少ない上に芯から温まり、良い睡眠にもつながります。

食べるものにも気をつけましょう。温かい飲み物や鍋もの、味噌汁などで体の内側から温めたいですね。案外忘れがちなのが、体を冷やすものを避けること。冷たいものだけでなく、白砂糖を使った甘いものや精製したものを食べると体を冷やします。東洋医学では体を冷やす食べもの、飲みものは青、緑、白の寒色、体を温めるものは赤、橙、黒の暖色のものだとされているので、見分けるときの参考にしてください。ただし、コーヒーは黒ですが、カフェインの作用で体を冷やす面もあるので、飲み過ぎないように注意したいですね。

心身をゆるめる

冷えて硬くなった体をゆるめることも大切です。ストレッチや軽い運動をして、体をほぐしましょう。コリをほぐそうとして強くもむと体がさらに硬くなるので、ソフトなタッチを心掛けてください。肩甲骨周りを動かすようにすると、肩こりがやわらぐだけでなく、代謝アップの効果もあります。


呼吸の仕方も意識しましょう。鼻から4秒吸って、口から8秒吐く呼吸を繰り返すと、副交感神経が優位になって巡りが良くなります。体が冷えて硬くなっているときには、深い呼吸をしてみてください。体だけでなく心にも良い効果がありますよ。

心をゆるませるには、香りを使うのもお勧めです。ラベンダーや柑橘系、ペパーミント、ヒノキなどリラックス効果のあるアロマの中から、好みの香りをティッシュにたらしたり、その香りの入浴剤やシャンプー、石鹸などを選べば手軽に香りを使えますね。好きなお茶を香りとともに楽しむのもお勧めです。


寒いことで、心身には大きな負担がかかることがわかっていただけましたか? できるだけその負担を和らげる工夫をしましょう。それが自分を大切にすることにもなります。この冬はここにあげたことを参考に、気に入ったことは取り入れて、心身にやさしい暮らしをしてくださいね。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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