決断力を鍛えよう

[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]

前回の記事では、自分の頭で考える人になろうという提案をしましたが、考えるだけでは物事は進みません。考えられるようになったら、次は決断することが必要になってきます。わたしたちの日常は決断の連続ともいわれ、人が一日に意思決定をする回数は5000回以上といわれています。その中には日常の小さなことから大きな決断もあり、何を決めるかで人生が変わることもありますね。ということで、今回はどうすれば決断力がつくのか、それを鍛えるにはどうすればいいのかを取り上げます。

なぜ決断できないのか

決断するのが苦手な人、いわゆる優柔不断な人にはいくつかの共通点があります。よくあるのが、これまで人のいうことに従ってきたので決断するのに慣れていない、はっきりした自分の考えがない、自信がない、正しいものを選ぼうとしている、失敗するのが怖い。自分がどれに当てはまるのかわかれば解決策を見つけやすいのですが、よくわからないときには、まず「慣れていない」状態を抜け出すことから始めましょう。

決断することに慣れよう

普通に生活しているだけでも、決断することはたくさんあります。何時に起きるのか、何を着るのか、何を食べるのか、どの道を通るのか、何を買うのかなど、小さい決断の連続ですね。多くの人はこれを「何となく」「流れで」やっていますが、このような日々の小さいことを意識的に決めていくと、決断力が鍛えられます。

そのためには、自分が何をしたいのか、何が好きなのか、目的は何なのかを知っておく必要があります。何をしたいのか、好きなのかがわからない人は、まず自分を見つめることから始めましょう。他人を見るように自分の考えや感情を見てください。いつも〇〇を選んでいるとか、〇〇する傾向がある、といったことがわかってくれば大丈夫です。


決断する練習としてやりやすいのは、その日に着るものを決めること。出かけるときには行先に応じてそこに適した服装をしなければいけませんが、その中でどんなスタイルのどんな色の服を選び、どんなアクセサリーをつけるのかはあなた次第です。面倒だと思わずに、細かいところまで「何を着たい」のか自分の好みやその日の気分も加味して、自分の意志で決めてください。

外食をするときはいつも同じものを頼むのではなく、メニューを見て「これがいい」と思ったものを選びましょう。そのときも、安いからとか慣れているからではなく、そのときに食べたいもの、好きなものを選ぶのがポイントです。何をするときにも「何でもいい」とか「人に合わせる」「無難だから」をやめて、「自分はどうしたいのか」で決めましょう。練習中は、ぱっと見て選ぶ、1分以内に決めるなど、時間を制限するとさらに決断力が鍛えられます。

なぜすぐ決断できないのか

決めるときに迷ってしまう人は、「間違ってはいけない」「正しいものを選ばなければいけない」と思っていることがあります。間違わない方がいいのはもちろんですが、それにこだわると、特にはじめのうちは決断できなくなってしまいます。日常の小さいことを決める練習をしているうちは、「正しさ」を求めるのはやめましょう。現実では、正しい・正しくないがはっきり分かれるとは限りませんし、決断を繰り返していけば「~した方がいい」「~はやめておこう」などが経験からわかってくるので、「正しい」「間違い」は忘れてください。


それと同じで、「失敗したくない」という気持ちも捨てましょう。人生の大きな決断をするときは別ですが、日々の決断をするときには「失敗してもいい」くらいの軽い気持ちで、数を重ねていくのがお勧めです。何を食べるのか、何を着るのかといったことなら、失敗しても大したことはありません。もし美味しくないものや似合わない服を選んでしまったら、その失敗を次に活かせばいいのです。現実の生活では「これを選べば確実に良い」ことばかりではなく、やらなければわからないことも多いので、とりあえずやってみてください。危険なことでなければ大丈夫。失敗を恐れるよりも、経験をつんで慣れる方が大事です。

大切なのは自分を信じること

「これでいいのだろうか」と迷ってしまう人は、自分の決断を信じられないのかもしれません。他の人の目を気にしたり、人の評価を気にする必要はありません。あなたが良いと思うもの、選んだものが、あなたにとっての正解です。もっと自分を信じてあげてください。信じる気持ちにはとても強いエネルギーがあり、自分を信じられるかどうかが決断力に大きくかかわりますし、ひいては人生全般に影響してきます。

もうひとつ忘れてはならないのは、決断した結果がどうであれ、それに責任をもつという覚悟です。覚悟というと大げさかもしれませんが、思うような結果が出なかったときにも何かのせいにせず、自分の決断の結果として受けとめることが大切です。自分の意志で動くこととその責任をとることは常にセットになっていて、決断をするときも例外ではありません。自分で決断して人生を選び取っていくのは、その結果も一緒に引き受けることなのです。これに気づいていない人もいるかもしれませんが、悪い結果になったときに逃げてしまうと悪循環が生まれるので、気をつけてくださいね。


最後は厳しい話になってしまいましたが、どんな人も順調なときばかりではないので避けて通ることはできません。問題が起きても、後から思えばそれがあったからこそ成長できた、ということはよくありますね。あなたも自分で考えて決断できる人になり、自分自身が主役となってあなたらしい人生を歩めますように! この記事がその第一歩を踏み出す助けになることを願っています。


開運幸せトレーナー。
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。認定産土カウンセラー、開運カウンセラー協会会員。英日・日英翻訳家、パッチワークキルト作家。大田亜侑さんの紹介ページは→こちら

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