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定価150万円!!! ダ・ヴィンチが残したプレミアム本『解剖手稿』の感動体験☆

[ 天才ダ・ヴィンチに学ぶ人生の極意 ]

100万円以上する本を読んで心を豊かにしよう

あなたがこれまで購入した本の中で、もっとも高い本はおいくらでしょうか?
そもそも本を買う習慣がないという人もいるかもしれませんし、買ったとしても漫画や小説、ベストセラーになっている1,500円くらいのビジネス書という方も多いかもしれません。私は大学生の頃に、教授の書いた4,000円くらいの専門書を授業用に買った記憶があります。基本的に大衆に読まれる本は量が出るので単価が下がりますが、教授の書いたような専門書は、学生や専門に携わっている人しか読まないので発行部数が少なくなり、その分一冊当たりの本代が高くなる傾向があります。部数に加え、本のサイズや質感、色数、本の内容によっても値段が変動します。

世界でもっとも高い値段がつけられた本は、レオナルド・ダ・ヴィンチ直筆のレスター手稿で、28億円でビル・ゲイツが落札しています。とても一般庶民には手が届かない金額ですが、偉人が残した叡智を普及するために、複製本として数量限定で販売されました。今回ご紹介する解剖手稿は、その複製本の1つで、辞書よりも大きい大型本3冊と解説書である別冊がついて定価はなんと150万円です。ちょっとした軽自動車が買える金額です。

限定350部しか販売されていないのですが、私はその第131番を所持しています。すでに絶版となっているため、私はオークションで落札しました。「天才ダ・ヴィンチが書いた」というプレミア感があり、重厚なハードカバーで巨大サイズ、発行部数が極めて少ないため、すごい価格になっています。手元に届いた時に、「これは・・・、すごい!」と思わずうなりました。

私がこの解剖手稿と最初に出合ったのは大学の図書館です。貴重図書として指定されていて、貸し出し不可で閲覧する場所も指定されていた記憶があります。なかなかお目にかかる機会がない本で高額なのですが、少し大きめの図書館には所蔵されている可能性がありますので、図書館で読むことがおすすめです。事前に目星をつけた図書館にあるか、ネット検索で蔵書リストを調べてみましょう。

以前、私が主催するダ・ヴィンチ勉強会にご縁があった方に、この解剖手稿を図書館で読むことを勧めたところ、実際に行ってこのような感想を頂きました。

「解剖手稿のIとⅡとⅢを閲覧申請したのですが、恥ずかしい話ながら、あんなに大きくて太い本とは知らず、台車に乗せて出てきた時には本当に驚きました。 最後のページには、値段150万円とか、限定350部の327番とか書かれているのを見て、すごい本に触れているんだと思い、ページをめくっていくだけでも感動してしまいました。 レオナルド・ダ・ヴィンチの好奇心や研究心の強さがとてつもなく、感心するばかりでしたが、今日をきっかけに、これから何度も行き続けて楽しんでいきます」

重くて思わずよろめいてしまうくらいの本なのですが、1ページ1ページを丁寧に読もうという意識が生まれます。500年前にタイムスリップして天才の考えに触れることができ、美しいスケッチを見るだけでも感動しますので、ぜひ「こんな本が世の中に存在するのか!?」という体験を味わって頂ければと思います。

解剖手稿には何が書かれているのか?

解剖手稿というタイトルなので、当然ながら人体の解剖図がふんだんに描かれています。しかし、実は人体だけではありません。ダ・ヴィンチは比較の視点で人体を考察していたため、他の動物の解剖図も書いています。特に人体と比較する上で解剖の対象としたのは、ブタとサルでした。実際に解剖手稿にはブタの肺のスケッチが描かれています。さらに、ウシやウマ、クマについてもスケッチを残しています。基本的には死んだ動物の解剖を行っていましたが、唯一カエルだけは、生体解剖に取り組んでいます。それは内臓を除去したカエルの脊髄を突き刺して脊髄の反応を確かめるためでしたが、生命への愛があったダ・ヴィンチにとって、やむなき異例の実験であったと思われます。

解剖研究だけ書かれているのかというと実はそうでもありません。光と影の光学研究や、あるページには、虹についての記載があります。

「落ちる雨垂れは、眼の見えるところによって、太陽を受けて輝き、落下しながら、虹のすベての色を見せるだけの長さの間、連続して見える。そしてこれ〔連続して見える長さ〕は、距離によって大きくも小さくもなる」

雨垂れが太陽光線を受けると、輝いて7色に見えると言っています。
虹が解明されたのは17世紀で、ニュートンが最終的にプリズムを用いて証明しましたが、ダ・ヴィンチはその100年以上も前に虹を分析して説明を試みています。人体のみならず世界の現象の解明に尽くしたのがダ・ヴィンチだったということがわかります。

『解剖手稿』 雌牛の子宮・クマの足 / レオナルド・ダ・ヴィンチ

読書は電子か紙か?

電子書籍が普及する世の中になり、これからだんだん紙の本に触れる機会が少なくなっていくのかもしれません。電子書籍はスペースを取らず、スマホで気軽に好きなときに読める手軽さがあります。実際に私も電子書籍を購入し、移動中、時間があった時にサッと読めて重宝しています。

一方、紙の本はどうかというと、紙の質感・手触り感を楽しむことができます。拙著『超訳ダ・ヴィンチ・ノート』の出版に際しても、これだけ貴重なダ・ヴィンチの手稿がベースになっている本なので、紙質にはこだわりたいと編集者に伝えていました。表紙の英文タイトルは金箔にして頂き、表紙をめくると凹凸のエンボス感のある茶色の挿入紙があります。本文のページにしても、少し古めかしいノート感を出すためにツルツルの紙ではなく、手触り感のある紙質を選定頂きました。

お気に入りのこだわり本は紙として所持、気軽にサッと読みたい本は電子と、どちらかに偏るのではなく本のタイプによって使い分けるのがおすすめです。さて、解剖手稿についてご紹介しましたが、まだ説明したりないため、あともう1回解剖手稿について内容をご紹介いたします。お楽しみに!


『超訳ダ・ヴィンチ・ノート』(飛鳥新社)を出版し、
発売2週間で重版。翌年の2020年には、韓国語版も出版される。桜川Daヴィンチさんの紹介ページは→こちら

【桜川Daヴィンチさんの書籍、そして最近ハマっているものをご紹介します!】

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