ライバーデビューは経営者こそすべき ~日本でも急拡大必至の市場を先に席巻せよ

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ここ5年で6倍にも膨れ上がる「ライブコマース」という市場

新型コロナウイルスは、僕たちの働き方に大きな変化をもたらせています。ほとんどの企業がテレワークを取り入れ、会議室などに集まって行っていた会議や打ち合わせも、オンラインに移行していますね。

僕も起業した2019年からメインとしている仕事は講演やセミナー、お茶会(意見交換会)などで、会場を手配して一度に数名から数十名の方に聞いてもらうスタイルでした。

このような場合は当然ながら、開催会場は駅チカなどの“比較的交通アクセスもよい場所”を選ばなくてはなりません。僕の場合は基本的には東京の銀座をメインに、東京駅から徒歩圏内の場所を選んでいました。

しかしコロナ問題が起きてからは、そのような業務の見直しを一から行わなくてはならない状況に陥ったのです。

これまでは「オフィスを構えていないといけない」と自分も思っていましたが、「スマホやパソコンが1台あれば、どこからでも仕事ができる」という発想に切り替わりました。世の中も、それを認める風潮へと確実に変わりましたよね。

そのリモート化の流れが加速するのに加え、世間ではユーチューバー、そしてライバー(ライブ配信をする人)が注目されるようになってきました。

そこで僕も、オンライン化を図るのと同時に、YouTubeやTikTokで動画配信をするようにシフトしてきたのです。僕のような講師業をメインとする者が、対面でのセミナーやコンサルなどが以前と同じようにできなくなったというのも、理由として当然含まれますが。

しかも、その動画配信の中でも、とりわけライブ配信がどんどん進化しています。現在中国では、様々な企業がライバーを起用した「ライブコマース」という商品販売形態を使ってきており、その市場は2020年で1兆元(約17兆円)を超えています。

2025年には6兆元(100兆円)を超えると予想されているこの市場について、どのように理解し、活動していくかが問われています。

ライブコマースの強みは、着たり使ったりの様子がイメージできること

「ライブコマース」について改めて簡単に説明すると、「ライブ配信を用いる商品販売の新しい方法」となります。TikTokをはじめとしたライブ配信アプリで人気のライバーが実演販売すると思ってもらえれば、イメージが湧きやすいでしょう。

例えば、アパレルブランドとインフルエンサーがタッグを組み、新作のワンピースやアクセサリーなどのアイテムをライブで試着したり、感想を述べたりします。視聴者は気に入ったアイテムがあれば、その場で購入ボタンを押せて、あとは自宅までその商品が届くわけです。

ライブ画面では、インフルエンサーの身長やサイズが記載されていたり、インフルエンサーが実際に身に着けた様子を配信したりすることから、視聴者のイメージが湧きやすいようにしているのが特徴です。商品画像のみの通販サイトと比べてみても、実際に商品が届いた際のサイズや色、形などにギャップがないことから、特に女性に人気です。

新型コロナウイルスの影響で“巣ごもり”需要の拡大を受けて、中国は一気にこの「ライブコマース」が急成長しました。2020年の6月には、中国全体のインターネットユーザーの約10億人のうちの3割である約3億人まで、ライブコマースユーザーが増加したといわれています。

この「ライブコマース」が日本でも主流になってくるのは、時間の問題でしょう。今後インフルエンサーを目指す人は、この情勢の流れを視野に入れてフォロワー数の増加を意識すると、数年後によいポジションを獲得できるかもしれません。

“どこから買うか”より“どの人から買うか”は、誰もがしてしまうことである

よく、「近くのスーパーマーケットAよりも、1km離れたところのスーパーマーケットBのほうが10円安い」とわざわざ遠くまで買い物に行ったり、実店舗で商品を手に取って動作などを確認してからインターネットで最安値のところで購入する人がいることが、様々なところで話題となっていました。

しかし、最近ではコロナ状況下で小さな八百屋さんや個人経営の店を応援しようという動きも出てきています。助け合いって、とても大切ですよね。このように、“どこで買うのか”よりも、“誰から買うか”という方向にシフトしています。

「ライブコマース」も、それと非常に近いのです。全く知らない人が宣伝するより、自分が推しているライバーさんが宣伝しているものを購入したという心理をついています。

僕も、自分が憧れる俳優さんが愛用している洋服のブランドや香水などは気になります。「憧れの人に少しでも近づきたい!」というのは、誰もが持つ感情です。実際に僕もその俳優さんが着用している全く同じアイテムを購入したことがありますから(笑)。

このように、コアなファンが多くいるインフルエンサーは、これからもっと企業側の広告塔として脚光を浴びることになるでしょう。 

経営者こそライブ配信をやるべき

あなたがもし、個人でショップやサロンなどを運営していて集客などにお悩みの場合、今すぐにでもライブ配信を始めることをオススメします。経営者自ら出演という意味では、ジャパネットたかたの創業者・高田明さんこそ、その先駆けですよね(出演媒体はテレビがメインで、出演開始当時にはある程度の規模の法人にはなっていましたが)。

僕も、ライブ配信を始めてからコアなファンが増えてきました。自分の書籍が出版されるときは、発売前から数百人からサイン本の予約が入るようにもなったのです。

ライブ配信というと、ハードルが高いかもしれませんが、もっと気楽に考えていただければと思います。いきなり毎日1時間も配信することはありません。はじめは1回につき10分くらいを週1程度で始めれば十分です。慣れてきたら30分、1時間と増やしてみたり、週に2回、2日に1回と、徐々にボリュームや頻度を増やせばいいだけです。

さらには、時間帯をずらしてみたりして、視聴者の反応をみながら調整していけば、フォロワー数は確実に増えていくでしょう。

そのときに大事なことを、一つアドバイス! 「商品を購入してほしい」「来店してほしい」ということは後回しにして、純粋にあなたのファンをつくっていくことを意識してみてください。宣伝臭が前面に見えてしまうと、一気に視聴者は冷めてしまって離れていきますから。

実はこれ、冷静に考えると割と当たり前の話で、リアルで会う際でも勧誘や売込みばかりしたら、そっぽを向かれますよね。しかも初対面の人に、こんなことをしたら…。ではなく、まずは相手が聞きたかったり興味を持ったりする話をすることで打ち解け合い、それから宣伝や売込みをしませんか? ライブ配信だって、同じことなんです。

段々と仲よくなっていけば、あなたから商品を購入したい、サービスを受けたいという方が自然と生まれます。やっぱり、自分と仲のいい人からお勧めされたら、心は動いてしまいますからね。

これからの時代、「ライブ配信を制する者はビジネスを制す」が、ますます加速するといえるでしょう。
では、また♪

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  1. cecille

    「ライブコマース」の話を聞いて、どこかで見たような、、、
    夜中に流れているテレビショッピングの番組かな? 
    いやいや、SEKIDAIさんも英語車掌くんTシャツができた時、Live配信の中で着用して、身長、体重、サイズ、フィット感などを伝えていたのを思い出しました。

    スマホを見て、クリックひとつで買い物ができる時代。
    販売する側も、あの手この手で、と言ったところですね。