
作家として大事なことは『サザエさん』から学んだ。
[ WEB車掌SEKIDAIの「新たな世界に駆け込み乗車」 ~乗って気付いた異次元な世界!~ ]
伊佐坂先生とノリスケさんのようなやりとりは、現在はほとんど行われていない
こんにちは!
「英語車掌SEKIDAI」こと関大地です。
あなたは「作家」と聞くと、どのような人物像を思い描きますか?
僕は数年前まで「『作家』のイメージは?」と聞かれると、必ずサザエさんの中に出てくる「伊佐坂先生」が最初に浮かんでいました。
自分自身も本を何冊か出したことから作家の一人になったのかな?と思うようになって以来、改めてサザエさんを観ると「へー、知らなかった」と思うことが多々あります。まず、伊佐坂先生は“恋愛”小説家だということ。
あなたはご存じでしたか?

見た目から判断するのは良くないことですが、勝手に“推理”小説のようなお堅い本を執筆されていると思っていました(笑)。和服に身をまとい、その風貌から恋愛小説家だということを気付く人はどのくらいいるでしょう?
そして、もう一人重要な人物がいます。それは、ノリスケさん。伊佐坂先生のもとに「先生、できましたか?」と原稿を回収しに来るわけですが、よく考えてみると「ノリスケさんは出版社に勤務している編集者」ということに気付き、作家である僕はとても興味深く観ています。
現在は、このような原稿の受け渡し方法自体が変わってきていて、そのほとんどがオンラインでのやり取りです。確かに「赤入れ」と言われる誤字脱字のチェックや、最終確認の段階では実際の書籍の状態に近い紙ベースでのチェックは、通常行いますが。
しかし現在は、伊佐坂先生のような、いわゆる「原稿用紙」に手書きで執筆する方法は、いろんな出版社の人に話を聞いてもやっぱり、どこの出版社でもだいぶ減ってきたような感じがします。
ちなみに漫画は今でも紙に描くことが主流のようなので、また少し事情が違いますが。とはいえ、漫画の世界でもデジタル化はどんどん進んでいて、データで出版社に原稿を送る漫画家さんもどんどん増えているようです。
現代は電車の中でも、書籍に載せる原稿は書けるのです。
先ほどのサザエさんの話に戻りますと、伊佐坂先生のところにノリスケさんが原稿を取りに来ることは、当時(戦後間もない頃から、50年くらい前まで)の時代背景から納得できます。
原稿は原稿用紙に手書きですから、地道にペンで執筆します。

出来上がった原稿は、必然的に作家が自ら出版社に持っていくか、編集者が作家のところに取りに行くかの2つの手段がほとんどだったでしょう。FAXすら普及してなかったでしょうから。
他にも郵送という手もあるかもしれませんが、編集者のノリスケさんから見たら伊佐坂先生は「偉大なる先生」でしょうから、ノリスケさんから出向き、“原稿をお預かりする”スタイルになっているのだと思います。
しかし現在は先ほども申し上げた通り、原稿のやり取りのほとんどがオンラインです。
僕も多くの人と同じく執筆はMicrosoftのWordで行いますが、原稿が仕上がった時点でメールに添付して送信ボタンを押すだけで、編集者とのやり取りができます。
ここまでオンライン化が進んでいると、もちろんですが原稿の執筆スタイルも変わってきます。伊佐坂先生の場合は書斎に籠って集中して書くスタイルだと思いますが、僕は出先などでアイデアが思い浮かぶ度に、スマホ上で文章を作っていきます。これが下書きとなり、メールで自分宛に送信したりしてパソコンに文章が届くようにして、最後はパソコン上で仕上げに入ります。ノートパソコンを持ち歩いている際は、出先でもいきなり清書に入ることもあります。
このスタイルの何が良いのかというと、メモ機能を使って下書き程度に執筆したとしても、原稿をそのままWordにコピペするだけで、ある程度の原稿になってしまうこと。これをするようになってからは、執筆速度が劇的に変わりました。電車で立ちながらでも、下書きがどんどんできてしまうわけですから。
ちょっと散歩や買い物に出かけているときや、寝る前に寝ころびながらスマホを観ていても、アイデアが浮かべばメモ機能アプリを開き、執筆することだってできてしまうのです(笑)。
更に上を行く作家が「ブログ」やSNSを使う理由とは?
これから作家になる人や、初めての執筆に挑んでいる人にオススメしたい方法があります。それは最初からブログで執筆していくことです。
僕がデビュー作の『車内アナウンスに革命を起こした「英語車掌」の英語勉強法』(ベレ出版)を執筆するために使っていたのも、ブログです。実際には『アメブロ』を使っていました。

原稿用紙にペンで執筆していたのであれば、誤字脱字を発見したら修正液(テープ)か二重抹消線で訂正するしかありません。シャーペンや鉛筆でも、消しゴムを使うのは面倒ですし、電車の中とかだったら消しゴムのカスが出ますから、周囲に迷惑をかけてしまいます。しかしブログであれば、誤字脱字は簡単に修正できます。
その他にも重要なことが隠されています。いや、これから説明することが最も重要かもしれません。それは、自分の書いた記事の反応が観られること。ここが、メモ機能やメールで原稿を書くのとは違うところです。その記事を読んで気に入った人は「いいね!」をしてくれますし、そんなにウケがよくなかったら反応は乏しくなります。頂いたコメントも、参考になることが多いです。
書籍は読者に「おもしろい!」とか「勉強になる」と思ってもらえなければ、購入してもらえません。本を作るのも出版“社”という会社ですから、利益を上げないと倒産してしまいます。そうであれば、最初から反応の良い記事を盛り込むことで、売れそうな書籍を作るほうが安全ということになりますよね。売れれば、2冊目、3冊目の依頼がくる確率も格段に上がります。
ですから、作家を目指している人はブログを書くようにしてみましょう。それがコンスタントに書けるようになったら、現在あなたが読んでいる、この『デジタルデン』のようなポータルサイトの作家になるということも夢ではないかもしれませんね。『note』を使う人もだいぶ増えましたが、こちらもオススメです。
作家業は、コロナ禍に強い職業である
サザエさんの中の伊佐坂先生も「作家」という職業ですが、以上でお伝えしてきた通り、現在では「執筆スタイル」が全く異なります。ビジネス書1冊の分量は約10万字が平均のようですが(ジャンルや難易度やターゲットによっても、だいぶ変わりますが)、原稿用紙に記入していったら、250枚にもなります。ものすごい文量ですよね。
もし、ノリスケさんがせっかくゲットした原稿を、帰り道に強風にあおられて飛ばしてしまったり、どこかに落としてしまったら…、と考えた時点で鳥肌が立ってきます(笑)。
「すみませんが、もう一回書いてください」なんて言われても、二度と同じ文章や言い回しなど書けないでしょう。執筆時の気分でどんどん書いていることも多いでしょうから。でもパソコンやスマホでしたら、データが残ります。心配ならば、複数の電子機器に保存する、クラウド上にアップする、メールで自分宛に送信するなどすることで、紛失の確率は下げることができます。
現在は、自宅、出張先のみならず、どこでもパソコン1台あれば執筆できます。極端なことを言えば、旅行先の景色が最高なリゾートホテルでもいいわけです。
良い時代になりましたね(笑)。

新型コロナウィルスの影響で、社会全体でテレワークも多くなっていますから、作家という仕事はこれからの時代に向いている職業の一つかもしれません。
これから作家を目指したい人は是非また遊びに来てくださいね(笑)。
では、また♪
いつも読ませていただいてます。
誰が読んでも分かりやすい内容でうんうんって感じで読ませていただきました。
また勧誘されてますね笑
SEKIDAIさんの文章の作り方は人を引き込む力があるのかなって感じました。
こんにちは
まず、伊佐坂先生が恋愛小説家だという事にびっくりしました
今回のデジタルデンの文章を読み進めていくうちに、関さんが普段の生活からもヒントを得たり、常に執筆に結び付く事を考えていらっしゃる事が分かりました
今の時代、執筆も原稿を出版社に出すのもオンライン化になり、ノリスケさんみたいに、先生のところに原稿を取りに行く事もなくなったのでしょうね
英語車掌の英語勉強法も英語勉強に限らず、色んな形で私には影響を与えてくれ、他の勉強にも活用させていただいています
最後に、毎週の更新を楽しみに記事を読み、私も日々勉強させていただいている事に感謝いたします
sekidai先生、今回はサザエさんのしかも伊佐坂先生ときましたか(笑)。私も何度かテレビで見た記憶があります。そう、昔はそうでしたよね。いつの間にか、アナログからデジタルの時代へ。オンラインで全てが済むようになった替わりに、人と人との関わり、例えば話し言葉。電話じゃなくメールになり、ちょっと昭和人間の私には少し寂しいものも感じます。話し言葉と書き言葉は同じ文でも相手に与える印象は大分変わります。だからこそ、sekidai先生はじめ作家の方々の綴る一言一句が重みがあり、責任というか作家にとって大事になっていくんだろうなと思いますね。
前回、私は片足が人工関節の身体障害者であるとお話させていただきましたが、この唯一無二の経験を、人生の火をともしている間に、一冊の本にまとめたいという夢を最近持ち始めました。そのための準備としてこれからもブログを綴っていきたいと思います。sekidai先生、いつも有難うございます🙆
便利な世の中になりました(笑)一昔前のドラマなどでは、原稿を風で川に飛ばされた〜とか、タクシーに忘れて…そこから恋愛に発展💕なんてのもありましたが、今やパソコン、携帯と言った便利な機材が現れどこでも執筆できてしまう。執筆に少し興味が湧きましたwでも私的には「伊佐坂センセーイ!」「ノリスケくん」がなくなってしまうのは少し寂し気がします。伊佐坂先生!恋愛小説家とは…意外でした😅
Liveで聞いた、恋愛小説家の伊佐坂先生の話は、とても衝撃的でした。
編集者さんが、作家先生のお宅へ出向き、時には急かし、催促し、仕上がった原稿を大切に持ち帰る、、、
アナログな古き良き昭和の光景ですね。
今や対面することなく、いつでもどこでも、クリックひとつで、何でも出来てしまう時代ですが、人と人とのコミュニケーションだけは無機質にならず、温かいものを残していられたら、、、願うばかりです。
と言いつつもこのコメント、携帯メモに残した言葉を繋げて書いています😅
関先生、便利な知恵をありがとうございます。
また楽しい記事をお待ちしています❗️