
TikTokで大切なことは「雪だるま」から教わった
[ WEB車掌SEKIDAIの「新たな世界に駆け込み乗車」 ~乗って気付いた異次元な世界!~ ]
TikTokはやみくもに投稿してもフォロワーは増えない
これは、TikTokを始めてからある程度の時間が経ち、動画もバズるようになってから起こる現象です。最初のうちは、1回バズると勢いよくフォロワー数が伸びることがあります。
そして、既にこの状態の人は共感してもらえると思いますが、夜に動画を投稿して、朝起きてみると通知が「99+」になっている、ということがあります。
フォローされたり、「いいね」を押してもらったり、コメントを書き込んでもらったら通知が来るように設定できるのですが、いずれにしてもこの「99+」になっているとテンションMAXになりますよね(笑)。

しかし悲しいことに、100万回以上再生されているような動画が何本もあるのにもかかわらず、フォロワー数が少ない人もいます。
これは、決して笑い者にしているわけではありません。というのも、「そんなに再生されているのだから、もう少しフォロワー数がいてもおかしくないのに!」という、僕の素直な感想なのですから…。一つひとつの動画は視聴者にすごく興味を持ってもらってバズっているのに、と不思議でしかありませんでした。
ただ現在は、原因は解明できています。そのアカウントの中のコンテンツに統一性がないこと、これが大きな原因だったのです。
実は「フォロワーを増やしていきたい」と感じたときに意識しなくてはならないことがあります。これについて今回は詳しくお話ししていこうと思います。
“雪だるま”の仕組みを知ればフォロワーは確実に増えます。
いきなりですが、ここで一緒に想像してみてください。これは、とある街に住む好奇心旺盛な少年の話です。
彼が起きて部屋のカーテンを開けると、外は一面銀色に輝いていました。そうです、寝ている間に雪が降り積もっていたのです。

普段あまり雪が積もることのないエリアのため、テンションはMAX。少年は朝食もロクに取らずに父親の手を引っ張り、外に飛び出していきました。その理由は、雪だるまを作ってみたかったから。父親の雪玉はどんどん大きくなっていきます。一方、少年はどうでしょう。途中で雪玉が割れてしまいます。少年は今にも泣きだしそうです。
全く上手くいかない様子を見かねたのか、父親が雪だるまの作り方を教えてくれることになりました。父親は「よく見て同じことをやってごらん」と言い、まず両手で雪をつかみ“こぶし大”の雪玉を作り、しっかりと固めました。そのあとも手慣れた様子で雪玉を転がし、ある程度大きくなってきたら一度立ち止まり、再びしっかりと固める作業をしました。
雪玉は次第に大きくなり、少年の頭の大きさになりました。その後も休むことなく雪玉を転がし続けていると、あっという間に直径1メートルほどの大きさまでになったのです。
少年は、「なんで、こんなに大きな雪玉を作れるの?」と質問しました。すると父親は、笑いながらこう答えたのです。
「最初にしっかりと固める。そして転がして大きくなってきたら、また形を整える。それを繰り返せばいいんだ」
それを聞いた少年は、言われた通りに雪玉を作り始めます。何度か失敗を繰り返し時間はかかりましたが、最終的には綺麗な球体になり立派な頭の部分ができました。最後に父親が作った胴体部分の上に乗せて、親子の共同作業は見事に終了します。
はい、この話を聞いてあなたは何を想像したでしょうか? 「ホッコリしたな」で終わってはいけませんよ。これは、TikTokのフォロワーを増やすためのヒントがたくさん詰まっている話なのですから。
超大物インフルエンサーも必ず守る流儀とは?
さて、先ほどの話から学ぶことは何でしょうか? それは、固め方。TikTokで動画がバズるようになってきてもフォロワーがなかなか思うように増えない人は、フォロワーの固め方が正しくなかったのです。
フォロワーを雪にたとえて、しかも固めるという表現までしているので、失礼極まりないと思います。その点については申し訳ございませんが、今回はわかりやすいよう敢えて使わせていただくことを、ご理解くだされば幸いです。1人でも多くのフォロワーを獲得できるために、僕が知っていることやできることを、少しでもシェアできればと願ってのことなのです。
途中までは大きくなった(フォロワー数が増えた)のですから、そのきっかけとなった動画自体は悪くありませんでした。でもせっかくある程度大きくできたのに、正しい固め方をしなかったから、その後はうまい具合に大きくできなかったのです。
では、正しい固め方に必要なものとは何か? それこそがコンセプトなのです。
例えばダンス動画でバズったのに、次はお笑いネタ系、その次はうんちくを語るトーク系と全くジャンルの異なるものを次々とアップしていないでしょうか。そこには、コンセプトはもはや存在していません。
「自分はヒカキンさんのように、様々な分野で有名になるんだ!」と思った方も落ち着いてください! あのヒカキンさんでさえも、ヒューマンビートボックスのチャンネル、ゲーム実況のチャンネル、その他の動画などとそれぞれのコンセプトに合わせてチャンネルを複数作っているのです。全ジャンルを1つのチャンネルに集めるというように、1つのチャンネルのコンセプトがよくわからない状態にはしていません。
音楽が好きでチャンネル登録する人、ゲームが好きでチャンネル登録する人と別れているから、それぞれをターゲットとしたチャンネルを個別に立ち上げているのです。でも仮に音楽の動画とゲームの動画を同じ1つのチャンネルに登録したら、どうでしょう? 両方に興味のある人もいるかもしれませんが、ゲームの動画ばかりアップされる時期が続いたら、音楽が好きな人がどんどん離れていくでしょう。

嘘だと思ったら、ヒカキンさんの全てのYouTubeチャンネルの登録者数を確認してみてください。登録者数だって、全て異なります。超有名人でもコンセプトをしっかり決めて、フォロワーを固めることを意識しているのです。
何も考えずにやみくもに大きいものを作ろうとしても、中身がスカスカになってしまい、途中で割れてしまうこともあります。そうです、先ほどの少年が最初に作ろうとしていた雪だるまのように…。
そこで、大きく以下の手順を最低限意識して運営していきましょう。
1)コンセプトを決めてから始めて、それを継続して転がし続ける
2)ある程度の大きさになったら形を整える(寄せられるコメントなどを確認しながら投稿内容の調整。コンセプトともすり合わせる)
3)そしてまた転がし大きくしていく
これだけで全く違うチャンネルになり、ライバルとの差別化にもなるでしょう。そして、フォロワー数も格段に集まり、定着率も高まるはず。意識することは本当にちょっとしたことなのです。
浮気や不倫はいけないこと。それはTikTokでも同じ
「立派な雪だるまを作る!」と決めたら、そこからは一生懸命作りましょう。途中で気が変わって“かまくら”などに変えてもいけません。
あなたのフォロワーさんは、雪だるまが観たいからフォローしてくれたのです。フォローしてくれたということは、あなたの動画がアップされたらまた観たいからなのです。「最近はかまくらが流行ってるから、それもいいかな?」とかして、その視聴者の気持ちを裏切ってはいけません。

あなたが他のTikToker(TikTokで動画配信をする人)をフォローするときも、同じことを考えているはずです。また同じような内容、クオリティを期待してフォローしていますよね?
その相手の気持ちに立てた瞬間、一気にフォロワーが増えていくでしょう。
では、また♪

「2007年にJR東日本の車掌となる。車掌による英語での車内アナウンスがなかった当時、独学で英語を学び、車内英語アナウンスを決行。すぐに動画サイトやSNS上で話題になり「英語車掌」と呼ばれるようになる。2019年に退社し、鉄道、英語にかかわる事業を立ち上げ活動中。
関大地さんの紹介ページは→こちら
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