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一時期話題に上がったのに、フォロワーが減ってしまう“正しすぎる”理由

[ WEB車掌SEKIDAIの「新たな世界に駆け込み乗車」 ~乗って気付いた異次元な世界!~ ]

楽しい動画だからフォロワーは増える、なんてほどTikTokは甘くない

「TikTokでバズりたい!」と考えている人に質問します。バズりたいのは、どうしてですか? 有名になってモテたいから? それとも日本全国に友達をつくりたいから? もしかすると「なんとなく」という人もいるでしょうね。

実はSNSの運用は、友だちの間で楽しむのと、ビジネスに繋げたいのとでは使い方が全く異なります。実はビジネスでの活用は、芸能人を目指すのと基本は近いのです。自分の存在や活動内容を知ってもらうのが目的であるから。

ですからビジネスのために使うのであれば、「自分のアカウントなんだから、どんな動画を投稿しても自由でしょ?」というのは論外ですが、ただの自己満足に陥っているケースも少なくありません。自己満足を防ぐのが、その動画が自分の存在や活動内容を知ってもらうという目的を果たしているのか否かということなのです。

当たり前のことを言っているかもしれませんが、これがけっこう間違った方向に向かっていることが多いのです。僕もそんなに偉そうなことは言えませんので、自戒を込めて申し上げますが。

フォロワー増やしは長期戦。一気に増えて定着することはないと思え

さて、動画の内容ですが、バズることばかり考えると、大空振りに終わる危険性があります。例えばTikTokで動画を投稿する際に、高校生などがよく日常に起こった面白いことを投稿したり、流行りの音楽に乗って踊るような動画が上がりますが、その中でバズるのはギャンブルに近いものがあります。

すごくかわいかったりイケメンだったりと、視聴者の目にとまってバズることもありますが、その1つの動画がバズったところでフォローしてくれることは実はめったにありません。

例えば、街中で人の目を気にせず大声で叫んで注目を浴びている人がいるとしましょう。その人は現時点で、確かに周りの人の目を釘付けにしています。

しかし、普通であればその人に対して「うわぁ、何かヤバイ人がいるよ…」という冷やなかな目を向けて、かかわらないようにするのではないでしょうか。近づくのはもちろん、友だちになろうと奇特な人はいないでしょう。TikTok風に言えば、友だちになる=フォローするということです。

その人を追いかけまわして、「次は池袋に行くみたい、その次は新宿だって。よし、大声を上げるところを見たいからついて行こう!」なんて考える人はいませんよね(笑)。もしかすると、そのような興味本位の人も中には何人かいるかもしれませんが、少なくとも僕は確実に素通りです。

ここで簡単に英語を挟みますが、「僕についてきてください」を英訳すると「Please follow me.(プリーズ フォロー ミー)」となります。

つまりフォロワーは「付いていきたい人」という意味になります。「YouTube」に「er」が付いて「YouTuber(ユーチューバー)」となるように、「follow」に「er」が付いて「follower(フォロワー)」なわけですから。TikTokでも同様に、「この人の動画は面白いからまた観たい」と考えた人がフォローするのです。

となると、次もその次もずっと、期待に応えられる人だけが、フォローされ続けるのです。一回だけ偶然バズったアカウントは、「そうでもない人だったんだな」と判断されて段々とフォロワーも減っていきます。実際にそんな仕打ちを受けると、「君の動画には魅力がない」と宣告されたような感じになり、人格を否定されたかのようにも感じて、とても寂しくなります…。

そのためにも1回のバズりによってフォロワーを増やすのではなく、少しずつ一人ひとりの心を掴むイメージで同じクオリティの動画を投稿する必要があるのです。

江頭2:50さんの街頭突撃は理に適っている

ご存じの方も多いと思いますが、江頭2:50さんのYouTube『エガちゃんねる』の中で、街中に繰り出して行って「俺のこと知っているか? YouTube始めたんだ。フォローしてくれ!」と一人ひとりに声を掛けているシーンがあります。

これは、「企画だからでしょ?」と思うかもしれませんが、実はこの方法、ものすごく有効です。一人ひとりに話し掛けて説明するのは時間も掛かって大変ですが、動画で「チャンネル登録してください」と投稿するのだけでは、どちらが応援したくなるでしょうか?

「自分の時間や身体を使って、登録者数を増やすために一生懸命頑張っているな」と感じてもらえれば、応援もしたくなりますよね?

僕も、TikTokでもYouTubeでもそうですが、新しく開設するときは「今度、こんな感じのコンセプトで動画を投稿していきますので、良かったらフォローしてください!」と一人ひとりに話し掛けたりもします。

愛の告白と一緒で、メールやLINEでメッセージを送るだけなのと、直接会って五感全てで本気なことを伝えるのとでは、相手に伝わる想いは大違いですよね? ラクしてフォロワーは増えません。たとえ江頭2:50さんのような有名人であっても、地道な道を選ぶのには理由があるのです。

あまり変な動画ばかり上げるとされるお仕置き「シャドウバン」を知ってますか?

TikTokの中にも「相思相愛」という言葉が成立します。視聴者が求めている動画は、他の人にシェアされたりして、どんどんバズっていきます。しかし、投稿しても200回再生程度で止まってしまう人は、このままでは動画再生回数の伸びは期待することはできません。

TikTokには「シャドウバン」という言葉があります。これは、どのような動画を投稿してもクオリティが低いと、AIに判断されてバズらなくされてしまうというシビアすぎるシステム…。その名の通り“陰(シャドウ)でバン”されているのです。

かなり高い確率でシャドウバンされるのは、コンプライアンスを守らない動画。テレビの転載であったり、危険なものや過激なものがわかりやすい例です。先の話に戻すと、コンプライアンスを守らないほど、その場では注目される、つまり再生数は増えるかもしれません。しかし、フォローはそんなにされず、次からバンされるというペナルティまで課せられることもあるのです。

説教臭い話になるかもしれませんが、そもそもコンプライアンスを守らない人は、応援したくもならないし、それゆえにフォローしたくないでしょうし、何よりもブランディングどころかイメージダウンまっしぐらでしょう…。

結局はすごく普通の話になりますが、自分のブランディングのために視聴者に高評価をもらえ、感動するようなコメントをどうやったらもらえるかを考えていくことが大切です。フォロワー増やしの飛び道具的な裏技なんて、存在しないのです…。
一緒に頑張っていきましょう。
では、また♪


関大地

「2007年にJR東日本の車掌となる。車掌による英語での車内アナウンスがなかった当時、独学で英語を学び、車内英語アナウンスを決行。すぐに動画サイトやSNS上で話題になり「英語車掌」と呼ばれるようになる。2019年に退社し、鉄道、英語にかかわる事業を立ち上げ活動中。
関大地さんの紹介ページは→こちら

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