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動画配信の超基本! 親友に温かく語り掛ける感じで、小学生でもわかる言葉を使え

[ WEB車掌SEKIDAIの「新たな世界に駆け込み乗車」 ~乗って気付いた異次元な世界!~ ]

一生懸命真面目に話しているのに、どうして離れて行ってしまうの…!?

あなたはSNSでビジネストークをしようと思ったとき、どのような話し方になるでしょうか? 「真面目にしっかりと話す」という人もいるかもしれません。

もちろん、その姿勢は大切です。しかし、TikTokやYouTubeでは真面目に話しても、スルーされることが多いです。なぜなら、視聴者はリラックスした状態で観ている人が多いからです。

あなたは自宅でTikTokを視ようと思ったときに、姿勢を正して(中には、正座をしたり?)緊張感を持ってメモをしっかり用意して視ませんよね(笑)。ソファやベッドでくつろぎながら楽しむ人がほとんどではないかと思います。その他にも電車での移動時間や、ちょっとした休憩などの“時間つぶし”に楽しむ人も多いでしょう。そのような一息つきたい人からも、堅苦しい動画はなかなか観てもらえません。

要は、リラックスした状態でも観てもらうという前提を押さえておかなくてはならないということです。

そこで必要となるのが、「リラックス状態でも観たくなるような仕組みづくり」。眉間にしわを寄せている人の話をリラックスして聞くことはできないですから、まずは親しみやすさを意識しましょう。

親友に話し掛けるイメージを持つ

リラックスした状態で真面目に話をされると、どうなるでしょう? 答えは、眠くなる(笑)。学校で「この先生の授業って、必ず眠くなるんだよな…」ってこと、ありませんでしたか?

逆に、人気のある先生はどういう人でしょう。親しみやすく、難しい授業はわざと話題を脱線させ、違った視点からわかりやすく教えてくれます。そういうほうが、結果的に記憶に定着します。

そうです。実はTikTokでも全く同じことが言えるのです! ペルソナ(自分が動画を一番伝えたい人)をしっかりと定めて、そのペルソナを親友のようにして、親友に話し掛けるように意識しましょう。

例えば僕ですと、これから鉄道員を目指す高校生や大学生をターゲットにする動画をつくる場合は、あえて敬語は使わないようにしています。

その理由は、僕が現在38歳だから。年齢が半分ほどの学生さんたちに、ガチガチの敬語を使って話していても真面目でつまらなくなってしまいます。そうではなく、OB(卒業生)や放課後に雑談をよくするような気さくな先生になった感じにして、「大丈夫か?」「何でも聞いて来いよ」というような、寄り添ってもらえるようなイメージで発信します。

もしかしたら、あなたが男性でペルソナが女性であったら、自分の恋人に話し掛けるような口調で動画をつくるというのも一つの方法になる場合もあるかもしれません。

要は、メインターゲットとする層をしっかり設定して、その層がつい話を聞きたくなってしまうようなキャラ設定を自分にするのが大事だということです。

デキる人ほど、小学生でもわかる平易な言葉を使っている

意外にできていそうで、できていない人がたくさんいます。それは、小学生でもわかりやすい言葉を使うこと。

僕がJRで車掌をしていた時に、いつも上司や先輩から言われていたことは、「小学生にもわかるような言葉を使え」。

車掌の車内アナウンスは、一人の乗客と会話をするものではありません。満員電車であれば1人の車掌が5,000人近い乗客に対して一方通行の情報発信を行います。

TikTokも同じです。自分が撮影した動画を不特定多数の人に視てもらうわけですから、いかに一回だけで伝えたいことを理解してもらうかが大事。そのため、専門用語は使わないようにしましょう。

専門用語を使うことによって“仕事ができる人”というキャラ設定をして、選ばれし人たちだけが集まるというブランディングなどしたいのであれば、話は別ですが。「サステナビリティを重視したサブスクモデルを構築し」とか「クライアントのコンセンサスを引き出すためにアジェンダを」と言っても、ポカンとなる人もいるでしょう。

一応説明しますと、サステナビリティは持続可能性、サブスクは定額支払制のサービスなど、クライアントは顧客、コンセンサスは合意、アジェンダは計画のことなのですが、知らない人は知りません。どうしても話したいのなら、横文字を使わないで日本語でそのまま言えばいいのに(笑)。

それをお構いなしに使っていても、「難しくてついていけない…」と離脱してしまうことが多いのです。離脱するだけであればまだいいのですが、少し感情的になる人は「この人は自分の能力をひけらかしている」「上から目線だ」「俺をバカにしてる」と言うように捉える人もいます。かなりの人が匿名で視聴しているTikTokですから、そのように捉えて感情的になる人は必ず数人はいると思っていいです。

確かにビジネスでは、その業界で使う用語を覚えなくてはいけない場合があります。そのために「あえて使っているんだ」と考える人もいると思いますが、どうしても使いたい場合は、字幕で言葉の意味を解説するなどの工夫をして、視聴者が置いてけぼりにならないよう、配慮を忘れないようにしましょう。

「好き勝手やって、何が悪い?」。ご自由にどうぞ。でも絶対に後悔しますよ

「自分のTikTokなんだから、好きなことを発信したっていいじゃないか! 好き勝手やって、何が悪い?」と考える人もいると思います。はい、その通りです。

基本的には、どのような発言をしても全く構いません。ただ、“相手目線”と言うことに意識が向かない配信者が、自己満足で終わるのなら構わないのですが、TikTokを自分のビジネスに繋げようというのであれば、話は全く別。少しどころか、無理だと思っていいです。

「視聴者は未来の顧客になる」としっかりと考えた人だけが、TikTokから収益に繋げられるのです。そう考えていけば、いくら挑発されてもコメント欄で感情的になることもありませんし、自分の映像に込める態度や表情も穏やかで信頼できる人に映ります。

ですから仮面をかぶって、自分の中に無いものを表現しようとしても無理がありますし、視聴者もそのちょっとした変化には気付くものです。

常に心をクリーンに、視聴者に感謝して動画投稿を楽しんでくださいね。またわからないことがありましたらお気軽にコメントください。

では、また♪


関大地

「2007年にJR東日本の車掌となる。車掌による英語での車内アナウンスがなかった当時、独学で英語を学び、車内英語アナウンスを決行。すぐに動画サイトやSNS上で話題になり「英語車掌」と呼ばれるようになる。2019年に退社し、鉄道、英語にかかわる事業を立ち上げ活動中。
関大地さんの紹介ページは→こちら


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