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あっ!あの人鉄道員だ!!ついつい出てしまう職業病

[ WEB車掌SEKIDAIの「新たな世界に駆け込み乗車」 ~乗って気付いた異次元な世界!~ ]

なぜ無意識のうちにやってしまう普段の癖

あなたは無意識のうちに“職業病”が出てしまい、笑われたことはありますか? 失敗とまではいかないものの、「うわぁ、やってしまった・・・」と感じることが一度はあるかもしれませんね。
ここでいう“職業病”とは、その業務に就いていることにより病気を発症することではなく、無意識のうちに、ちょっとした動作や癖などが出てしまうことです。
一緒にいた友人などから「お前、さっき何であんなことしてたの?」と指摘されて、急に我に返り恥ずかしくなることもたくさんあるでしょう。僕もこれまでに、何度か友人に笑われたこともありますし、喜んでくれるので逆にネタとしてやったことすらあります(笑)。
特に鉄道員は、子どものころから動作を真似る人もいるくらい特徴のある行動が多いので、今回はそんな鉄道員の職業病について紹介していきたいと思います。

「さすがプロだな」と感じる鉄道員魂

たくさんある事象の中から、いくつか代表的なものをピックアップさせてもらいますが、その中でも、電車の乗務員でよくあるものをご紹介しましょう。
まず、“自動車の運転時にブツブツ独り言を唱えてしまう”ことです。信号待ちをしていて、青信号に変わった瞬間に「進行!」と言ってしまったり、踏切を渡る際に「右よし、左よし!」などと言ってしまうことです。
これは、人によってはしっかりと指差し確認までする人がいます。同乗者がいるときにこの言葉が出てしまったときには「職業病だなぁ(笑)」と、その場の空気が一瞬にして和むことは間違いありません(笑)。

自動車の運転であれば、笑われるのは同乗者くらいですが、飲食店などで言ってしまうと少し恥ずかしい言葉があります。それは数字の呼び方です。鉄道員は数字の呼び方に癖があります。
具体的に言いますと1、7そして8です。このように数字で表示されると気付かないものですが、平仮名で「いち、なな、ぱー」と言えば違和感を覚える人もいるのではないでしょうか?
鉄道員以外の人であれば「いち、しち、はち」と呼ぶことが多いと思いますが、鉄道員はこのような人が多いのです。その理由は簡単です。聞き間違いを防止するためです。
「いち、しち、はち」とこの3つの数は語尾が「ち」です。無線を使って指令員と更新するときはノイズが入り聞きにくいことがあります。そのため、どの数字のことを言っているのか明確にするためにこのように呼んでいるのです。
例えば、「1888」は「せん、ぱー、ぱー、ぱー」と呼んだり「いち、ぱー、ぱー、ぱー」と呼んだりします。この癖が出てしまって、某ハンバーガーショップなどのクーポン券の数字を店員さんに伝えるときに「187(いち、ぱー、なな)でお願いします」なんて言ってしまうことがあるのです(笑)。
自分では気づいていなくて、店員さんに聞き返されたときや、一緒に入店した友人や恋人に指摘されて気が付いたりします。こういうことも意外と多いわけですね。

特に“時間”に関しては夢にまで出てくることも・・・

乗務員になると一番シビアになる事があります。それが時間です。ご存じのとおり、日本の鉄道の運行ダイヤは秒単位で管理されています。
その時間に対する意識はオフの日になっても変わりません。僕は毎回分単位で違う出勤時間のため、うなされて起きたこともありました。それも一度や二度ではありません。本当にひどいときは「すみません!! すぐに行きます!!」と謝罪の言葉を口にしながら飛び起きたことすらあります(笑)。
今でこそ、笑って皆さんの前で話せるようになりましたが、当時は決して笑うことなんてできませんでした。寝る前には起床時間を何度も確認して、目覚まし時計を複数個セットしてベッドに入るわけですが、夜中や明け方に、「ヤバい!!」と物凄い勢いで掛け布団を蹴飛ばすわけです。
一度そうなってしまえば、しばらく胸が高鳴り、しばらく寝付くことができなくなります。電車の乗務員は端から見ればカッコいい職業の一つではありますが、このような裏側もあるわけですね。
ちなみに、「乗務員はどんな目覚まし時計を使っているの?」という質問も出てきそうですから先に言ってしまいますと、僕はスマホのアラームはもちろん、デジタル電波時計と大音量の目覚まし時計の計3つをセットしていました。

これは、アナログであると角度によって読み間違えてしまうリスクがあるためです。僕が今でも付き合いのある人に聞いても、最低でもスマホのアラームと、何かしらの目覚まし時計の最低2つを併用している人が多いです。

職業病は日頃の訓練のたまもの

今回は、乗務員の「職業病」をいくつか紹介しましたが、いかがでしたか?
言われてみれば納得するような内容だったのではないでしょうか? 「クスッ」と笑ってしまうようなことばかりだったかもしれませんが、当の本人からしてみたら決してふざけているわけでもありません。
むしろ、普段から真面目に仕事をしている証拠ですね。安全確認をしなくてはならないことや、どのようにしたら相手が聞き取りやすいのか、「こうしなければいけない」と考えたり、「電車を遅らせるわけにはいかない」と無意識的に身体が反応してしまうことで起るわけです。
首都圏では一度に数千人の乗客がいるわけですから、その都度瞬時の判断をしているというのは「さすが」としか言いようがありません。

このような裏側には、鉄道は重要な事象が発生すれば、その都度、安全対策会議を開催しているということがあります。「同じことは二度と起こすまい」という鉄道員魂が見て取れます。
これは、自分の鉄道会社だけでなく、他社で発生した事象についても同じです。なぜなら明日は我が身であることを知っているからです。
もし、ファストフード店で「187(いち、ぱー、なな)でお願いします」と言っている人がいたら、僕は心の中で感謝します。あなたも優しく見守ってくださいね。
そろそろ終点に近づいてまいりました。また、このデジタルデンでしか得られないような情報をお伝えしたいと思いますので、興味のある人は来週もご乗車してくださいね!
では、また♪


「2007年にJR東日本の車掌となる。車掌による英語での車内アナウンスがなかった当時、独学で英語を学び、車内英語アナウンスを決行。すぐに動画サイトやSNS上で話題になり「英語車掌」と呼ばれるようになる。2019年に退社し、鉄道、英語にかかわる事業を立ち上げ活動中。
関大地さんの紹介ページは→こちら


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