
なぜ、英語車掌SEKIDAIは銚子電鉄にこだわるのか?④
[ WEB車掌SEKIDAIの「新たな世界に駆け込み乗車」 ~乗って気付いた異次元な世界!~ ]
クラウドファンディングで一体感を
銚子電鉄に“自分の声”を提供するということを決めてから、どのように動くのが良いのか常に考えていました。よく自然災害などが発生したときに、「困っている人に寄付をしました」と募金をしたりします。
しかし、僕は一時的なことだけやっても仕方ないと考えていました。これは決して募金を否定しているわけではありません。とてもすばらしいことです。
僕の中での募金は、「一時的な関係性」という独自の考えがあったからです。もちろん、自然災害が発生してから毎月定期的に支援している人もいると思います。そういった継続的な活動をしたいと思ったのです。
その場限りの付き合いはしたくないと考えていましたので、何らかの形で長いお付き合いをしていきたいということと、もっとたくさんの人と一体感をつくり出してこの一大プロジェクトを成功させたいと思ったのです。
そこで考えたのが、クラウドファンディングでその資金を集めることでした。僕は以前、出版をした際にクラウドファンディングを活用して本を皆さんにお届けするという企画を実施しました。今回もこの銚子電鉄を盛り上げる企画を考えたのです。
また、銚子市の学生がクラウドファンディングで「銚子電鉄の故障した車両を直すための資金を集める」というプロジェクトを立ち上げて実行したことには、本当に良い刺激を受けました。
やはり公共交通機関はたくさんの人によって支えてこそだと感じて、僕は動くことにしたのです。

銚子電鉄・竹本社長との対談が新聞記事に
音声データを録音してすぐに、東京の銀座で竹本社長と対談を行いました。(※その様子が気になる人はYouTube『英語車掌SEKIDAIが遂に鉄道会社の英語アナウンスを担当!?』をご覧ください)
クラウドファンディングの購入型プロジェクトでは、支援してくれた人には金額に対するリターン(返礼品)を用意します。今回はその中に「実際の銚子電鉄線で使用される英語アナウンス音声をDLできる」というものを用意しました。
実際に電車の中で流れる音声をリターンにするわけですから、一部の鉄道ファンにも喜んでいただけるのではないか、と考えたわけです。
結果はおかげさまで23人が支援、11万700円が集まりました。その資金をレコーディングスタジオ代、音声データの編集料に使用させていただくことができたのです。本当にありがとうございました。
この様子を群馬県の上毛新聞社が『車掌経験生かし、車内アナウンスを無償で提供 中之条出身の関さんが銚子電鉄に』という記事を書いてくださり、たくさんの人に広めていただくことができたことも嬉しかったです。

念願の銚子電鉄車両貸切イベントを開催
コロナ時代に突入してから中々開催できなかった車両貸切イベントでしたが、段々と自由がきくようになってきました。
2019年に都電荒川線で開催したイベントから3年近く経ってしまいましたが、ついに銚子電鉄貸切イベントを開催することを決定したのです。
やはり、たくさんの参加者に来ていただきたいという思いはありましたが、コロナ時代だということで少数限定のイベントにすることにしました。
第1回は7名、第2回は6名という少人数で開催しました。5名ほどのプライベートツアーをしたかったのですが、それを上回る方に参加していただきました。
少人数ということもあって、参加者とかなり密接な関係をつくることができたことと、実際に僕がアナウンスする列車は竹本社長がハンドルを握ってくださり、柏木常務がツアーコンダクター、奥部長が無線などを使ってさまざまな手配をしてくださるという幹部総出の何とも贅沢なツアーとなりました。
電車に乗る前から線路の構造などをお伝えしたり、実際に車内アナウンスをしながら銚子電鉄線の魅力をお伝えするだけでなく、銚子電鉄幹部自らオススメスポットに案内してくださる特別ツアーは、他の誰もやってないことであり、参加者に喜んでいただくことができたのもよかったです。
当日は夕方から小雨がパラつきましたが、交流会会場まで社長や常務が参加者を送迎してくださるVIP待遇という、正に“至れり尽くせり”でした。
こういった関係性をつくることができるのは継続的な関わりがあるからです。これは銚子電鉄さんに対してもそうですが、参加者においてもそうです。
イベントとなると大々的に宣伝して数百人と集めたほうが盛り上がるかもしれません。たしかに、いつかは日本武道館や東京ドームなどの会場でイベントをしてみたいという気持ちも無きにしも非ずです(笑)。
しかし、僕は参加者との絆を一番大切にしています。少人数のほうが直接話せる機会も増えますし、顔も覚えることができますから僕としても開催して楽しいです。また第3回以降についても考えていきたいと思います。

これからも銚子電鉄を応援します
銚子電鉄とこのように継続的に関わらせていただいていることもあり、なんと2022年10月9日に「銚子電鉄アドバイザー」に就任させていただきました。
竹本社長から直々に「銚子電鉄アドバイザー 英語車掌SEKIDAI」という名刺をサプライズでいただいたときに涙があふれそうになったことは、いつまでも忘れません。
これからもさらに関わりを深く持たせていただくことを誇りに感じるのと同時に、名に恥じぬよう行動をしていくという責任感もしっかりと受け止めました。
銚子電鉄さんはどの鉄道会社よりも早く、そしてトレンドを取り入れて活動しています。そして柔軟に対応してくださるからこそ、さまざまなことが実現しているのだと確信しています。
映画やドラマ制作など他の鉄道会社がなかなか手を付けないことにチャレンジしているからこそ、たくさんの人が応援したくなるのでしょうね。
また、2023年には銚子電鉄100周年応援映画『散歩屋ケンちゃん』という、いしだ壱成さん、石田純一さんの初の親子共演の映画も上映されます。僭越ながら僕もその映画のプロデュース兼出演という形で応援させていただいております。
映画館でも銚子電鉄を応援できることを嬉しく思います。今後も僕は銚子電鉄と共に歩んでいきます。
では、また♪

「2007年にJR東日本の車掌となる。車掌による英語での車内アナウンスがなかった当時、独学で英語を学び、車内英語アナウンスを決行。すぐに動画サイトやSNS上で話題になり「英語車掌」と呼ばれるようになる。2019年に退社し、鉄道、英語にかかわる事業を立ち上げ活動中。
関大地さんの紹介ページは→こちら
毎回の記事をずっと楽しみにしていました。読んでいると銚子電鉄へのセキダイさんの思いが凄く伝わってきます。銚子電鉄イベントがまるでの昨日の事のように思い出されます。社長さんはじめ皆さんに凄く良くしていただいて「至れり尽くせり」こんな素敵な体験を皆さんにもしていただきたいです。
数回に渡る記事で、銚子電鉄さんとSEKIDAIさんの良好な関係を再認識しました。
貸切イベントに参加できたこと、とても素敵な思い出として残っています。
がんばれ!銚子電鉄さん!!
そして、アドバイザーSEKIDAIさんの活躍に期待しています(^_^)v
SEKIDAIさんの銚子電鉄への想い、改めて感じることが出来ました。
ツアーに参加してあんなにも手厚くして下さった事に感謝しかないし、銚子電鉄を知れて本当に良かったです。
これからも微力ながら銚子電鉄を応援していければと思っています!
次の銚子電鉄ツアーも楽しみにしています(*´˘`*)