「カニ風味コーラ」に「ステーキ&コーヒー味のポテチ」etc. 店頭販売食品が今アツイ!

[ 変わっているけど実はイケる食べ物&飲み物たち ]

 普段行かないスーパーに足を伸ばすのって、ワクワクしませんか? あまり見かけない食べ物や飲み物を見かけることも多く、つい手が伸びてしまいます。
 コロナ禍に突入してから外食よりもテイクアウトが増えましたが、すると通勤路にないスーパーにも行ってしまう方も多いのではないでしょうか。
 そんな経験で出会った、ちょっと変わった食品たちの食レポをお届けします。でも最初から申し上げると、1つだけイートインのメニューがあります。どうしても紹介したかったんで、入れちゃいました。許してちょ🙏

新潟発🚅 カニの風味を満喫できるコーラ

 往年の名作小説に『蟹工船』がありますけど、ここでご紹介するのは「かにこうせん」もとい「カニ・コーラ」。ネーミングで語呂だけ合わせたのかと思いきや、本物のカニが入ってます。

「カニ・コーラ」のロゴの下に「蟹・甲羅」と韻を踏んでいる表記も見逃せません。色は気のせいか茹でガニらしく赤い?

 味はちゃんとカニの風味がありました。その証拠に、原材料表記に「カニガラパウダー(日本海産)」がしっかり入っています。ただ、ほのかな香りと味がするだけで主張はそんなにしていませんので、カニをほおばりながらコーラを飲んでいるといえるほどもカニの存在感はありませんでした。

 JR新潟駅直結のお土産ショップ「CoCoLo新潟の西N+」で売ってましたが、ネットでも買えます。

●「カニ・コーラ」新潟中央水産市場
http://sakana-bandai.shop-pro.jp/?pid=144355779

●CoCoLo新潟
住所:新潟市中央区花園
営業時間:9:00~20:30(店舗により異なる)
定休日:なし
https://jenic.jp/cocolo/

納豆巻きなのに見た目が雅。醤油をつけずに召し上がれ

 名前からして風流で「鰹香る手巻き納豆」。納豆にカツオ節の粉末がかかっているのです。キナコではありませんよ。通常価格180円が120円に(2021年10月中旬現在)。

 写真の寿司セットは1160円(通常は1400円。カニ汁は別売り)。「最新版好きな寿司ネタ TOP10」なるもので、高知県産生ホンマグロ中トロや北海道産肉厚ほたても入って、このお値段です。

 近くには日本最大級の魚市場を有する豊洲市場がありますけど、こちらも注目です。

 ところで、本店舗「北海道海鮮市場寿司とっぴ~」のあるVenusFort(ヴィーナスフォート)はまだしも、ほど近い「アクアシティお台場」は、シャッターが下りた閉店店舗が半数に迫るのでは?というほど多く寂しい感じがしました。お台場は、最近の若い人もあまり行かなくなったみたいです。アクセスがしにくいからだそうで、むしろオヤジのたまり場・アメ横付近のガード下の飲み屋とか行くのだとか。
 お台場は土日はファミリー層が集まりますが、平日は大学生や専門学校生と思わしき人とかもほとんど見かけずだいぶ閑散としていました。デートスポットの定番だった時代を知る者としては、切ない感じがしましたね💦

●北海道海鮮市場寿司とっぴ~ VenusFort店
・住所:東京都江東区青梅1-3-15 VenusFort 1F
・営業時間:(平日)11:00~22:00 (土日)11:00~22:30
・定休日:なし
https://www.venusfort.co.jp/shop.cgi?sid=1030

京都の白だしを使ったまろやかで上品な納豆

 納豆はミツカンが割と攻めの姿勢を見せています。「梅風味黒酢たれ」は食後感がいまいちになりがちな納豆にしてはサッパリなのが秀逸で普段よく買うまでになりましたが、「濃厚焼肉タレ」は思ったよりも合いますが甘みが強く本当に焼肉と一緒に食べている感じがします。「蒲焼タレ」はもっと甘くて、磯辺焼きと同時に口にしているような味がしました。

 それと比べると冒険心は弱まるかもしれませんが、「白だし」しかも「京の」という上品なたれを使った「京の白だし納豆」が、ここ最近の変わり種納豆の中では自分の中で大ヒットでした。

 だしがまろやかで優しくあり、主張は控えめながら旨味をしっかり演出するだし入り醤油の味が心地よいのです。たれの色も「白だし」の名に偽りがなく薄め。

 その地のものを彷彿とさせる商品には、全然関係ない場所に会社があることは多いのですが、こちらのメーカーの高橋食品工業は、京都市伏見区にあります。

●「金のつぶ ご飯に合う濃厚焼肉タレで食べる旨~い極小粒納豆」「金のつぶ ご飯に合う濃厚うなぎ蒲焼タレで食べる旨〜い小粒納豆」いずれもミツカン
https://www.mizkan.co.jp/natto/product/noukoutare.html

●「京の白だし納豆」高橋食品工業
https://e-nattou.jp/shop/catalog/2234/106/

カステラの文明堂のプリンは、意外なほど硬かった

 カレーはハウスやSB。ラーメンは日清や明星。それぞれ複数出てきますが、「カステラと言えば?」となると文明堂。それくらい存在感のある文明堂ですが、カフェを運営しています。それも本拠地の長崎ではなく、遠く離れた全然別の地の東京は三越前に。カフェはまたレポートできればと思いますが、プリンも作っているのです。

 カステラも卵や甘味料を使いますから、プリンを作っていても不思議ではないのですが、こないだ近所のマルエツで初めて見かけました(さっきのカフェではなく💦)。
 高級感のあるプリンって牛乳プリンのようにクリーミーで「飲み物か?」というほど柔らかいものが多いのですが、意外にもこちらは100円くらいで3個入りの庶民的なプリンよりもさらに硬いのです。カラメルソースが別の袋に入っているので、最初からソースに浸りすぎていることもないため、硬さがいっそう際立ちます。あ、硬いといってもげんこつ煎餅と比べたら、何十桁も柔らかいのであしからず。
 北海道の牛乳と生クリーム使用で、贅沢な材料となっています。

●「銀座プリン」文明堂
https://www.bunmeido.co.jp/item/101

リケンのノンオイル青じそドレッシングを、蕎麦で味わってみないか

 カップ蕎麦って、ラーメンやスパゲティと比べるとはるかに冒険をしていないもの。そんな保守的なテリトリーで攻めの姿勢を見せてくれたのが、この青じそドレッシング風味。即席麺の大手で「サッポロ一番」や「カップスター」でお馴染みのサンヨー食品が手を組んだのは、なんとリケンの「青じそドレッシング」。

 青じその清涼感ある風味と、ドレッシングを思わせる酸味もしっかり効いていました。こういうチャレンジングな商品って、気づかれる程度に風味が効いている程度がほとんどですが、こちらは青じそドレッシングでありしかもリケンならではのノンオイルっぷりのあっさり感が、「ちゃんと居ますから!」と言わんばかりに存在を主張していました。

●サンヨー食品×リケン 青じそドレッシング風 わかめそば
https://cutt.ly/nTkMWvj

カルディオリジナル開発の皿うどんが、スープ仕立てだった件

 皿うどんのカップタイプはそんなに珍しくもないのですが、カップ焼きそばの形状の入れ物に、具なしのアンがついている程度のものばかり。

 そこに挑戦的な商品を投入してきたのは、皿うどんからは遠い存在に思えるカルディ。「カルディコーヒーファーム」が正式名称ですが、公式サイトによれば「コーヒーと輸入食品のワンダーショップ」というのがキャッチだそう。「ワンダーショップ」だったんだ…、「ヴィレッジヴァンガード」みたいだ。「成城石井」とかみたいにもっとセレブなイメージがあったんですが。
 正確には、カルディが開発に参加していて、製造はヒガシマル。うどんつゆなどでお馴染みの兵庫県にある「ヒガシマル醤油」ではなく、所在地は鹿児島の「ヒガシマル」という水産事業と食品事業を柱とする企業のほうです。

 作り方が独特で、粉末スープだけまずはカップに入れてお湯を注ぎ、すぐにかきまぜます。1分経ったら、割った揚げ麺を数回に分けて入れれば完成。
 皿うどんというよりも正直、スープに挙げ麺が入っているとういう印象で、青森は黒石の名物「黒石つゆやきそば」の揚げ麺バージョンと形容したほうが的確でした。でも、これはこれでアリかと思います。

●「カルディオリジナル 皿うどん 旨塩海鮮(カップ)」ヒガシマル
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996925887

最近の魚肉ソーセージは、ほたて、うに、サーモン入りもあるんですよ

 魚肉ソーセージで昔から不動の地位に君臨するのはチーズかまぼこ(チーかま)。ただ最近は、いろんな種類が出ています。北海道のアンテナショップでいろんなのが売っていましたが、手堅く美味しそうな「ほたて」「うに」「サーモン」を今回はチョイス。

「ほたて貝柱入りかまぼこ」が最もクセがなく、ベーシックなタラを生地に、ホタテの旨味が2.8%の含有率で控えめに乗っていました。万人受けする味です。
「海鮮うに入りかまぼこ」になるとうにが4%と先の2.8%の1.5倍近くになったせいか、うにの存在が増してきて、味もねっちょりとした食感もしっかりと効いてきます。
「サーモン入りかまぼこ」になると鮭65%使用と、含有率が一桁どころでなく激増。別の魚介類の生地に味付けとして居座るのではなく、もはや鮭が生地の位置にあるのですが、塩っ気が強く、ボソっとした食感となりました。先の2つよりも好き嫌いが別れそうですが、より自然に近いものになっているともいえそうです。

●「ほたて貝柱入りかまぼこ」丸善
https://cutt.ly/tTkBTmY

●「海鮮うに入りかまぼこ」丸善
https://cutt.ly/gTkBJzA

●「サーモン入りかまぼこ」丸善
https://cutt.ly/cTkBFdH

「ステーキ×コーヒー味」、実は真面目に美味しいです

「わさビーフ」に始まり「お好みソースまよビーフ」「キャビア味」など斬新なポテトチップスを次から次へと放つ山芳製菓が、さらなる勝負をかけてきて誕生したのが、「おいしさの科学 ステーキ×コーヒー味」。セブンイレブンでの限定販売です。

「ステーキもコーヒーも好きだから、一度買ってみるか。でも、別々に口に入れるから美味しいのであって、一緒には食べたくないなあ」というのが本音。正直、そんなに期待しないままほおばると、これがかなりイケました♬
 山芳製菓の公式サイトを見るとビーフ味が多いので、元々はビーフを得意とするメーカー。ステーキ味は十八番で、そこにコーヒーのほろ苦い風味がいい感じで伴走してきて、これが焦げ目を思わせて上品な仕上がりを見せていたのです。ちょっとリッチなステーキを食べた感じ!?
 2021年の9月に買ったのですが、もう店頭にはないのかなあ。山芳製菓は「イカスミ味」など復刻版を出した実績もあるので、こちらも再度の発売を願うばかりです。

 そんなポテチの横にも、何かいますねー。『すみっコぐらし』で「とんかつ」のそばにいつもいる「えびふらいのしっぽ」のようにちょこんと居座っているのは、「ペヤングソースやきそば」のかつバージョン。通販ですとまとめ買いで500円くらいの箱買いになるのですが、私が買ったのは「王様のお菓子ランド」にて。ばら売りで1つ10円で買いました。

●「おいしさの科学 ステーキ×コーヒー味」山芳製菓
https://cutt.ly/OTk3wgn

●ペヤング ソースカツ 特製ソース味
https://cutt.ly/3Tk4mUE

「メロン、イチゴ、ライチ…、珍しいフルーツの缶詰を全部食べてみた【完全版】」も、「変わっているけど実はイケる食べ物&飲み物たち」という括りに入る記事。よろしければ、こちらもご覧くだされば幸甚です🍎
https://digi-den.net/sugiura-hiromichi/reading-material/2021/08/25/5514/


本の編集やライティングで培ったスキル、豊富な鉄道や地理の知識を活用して、地方創生をはじめ、本作りにとらわれない活動を行う。杉浦さんの紹介ページは→こちら

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