
あなたの大好物がその不調をおこしている!
[ 身体はうそをつけない ]
こんにちはボディーワーカーのAKIです。
前回は、好きな食べ物がアレルギーを起こす! というお話をしましたが、今回も引き続き、この遅延型アレルギーについてお話したいと思います。
近年国民病とも言われている日本人の2人~3人に1人はアレルギーを持っていると言われる程、花粉症、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎などアレルギー症状に悩まされている方が多くいます。子供の頃に症状が出やすい食物アレルギーもその典型です。
最近では、このフードアレルギーにも即時型と遅延型の2種類あることが知られていて、前回のお話は後者の遅延型アレルギーについてのお話でした。
★即時型フードアレルギー(IgE抗体に関与)
症状=かゆみ、じんましん、腹痛、下痢、呼吸困難
出現=摂取後30分以内
小児に発生率が多く、卵、そば、小麦、甲殻類、ピーナッツ等が原因
ヒスタミンの放出の原因となり毛細血管拡張と平滑筋収縮を起こし
症状となって現れるため原因が判明しやすいです。
★遅延型フードアレルギー(IgG抗体に関与)
症状=メンタル不調、情緒不安定、集中力不足、注意欠陥、多動性障害、
肌荒れ、ふけ、目の下のくま、片頭痛、めまい、不眠、高血圧、不整脈、
関節炎、疲労感、慢性副鼻腔炎など慢性的な多彩な症状
出現=摂取後 数時間~3週間
小児、成人ともに見られ、遅発型には「IgG」という抗体が関わっており、IgGはアレルゲンと結合すると「免疫複合体」と呼ばれる物質を形成し、血流に乗って体内を循環し、あちこちの臓器や組織に運ばれます。
抗原抗体複合体となり体内組織に沈着し多種多様な症状を誘発するため、原因が判明しづらく他の病気と勘違いされやすいです。
遅延型フードアレルギーは「蓄積された物質が限度を超えたとき」に症状が出始め、
その人のいちばん弱いところに不調として現れるといわれています。特に日本人に反応が出やすい食材が「乳製品」「卵」「小麦粉」「砂糖」の4つです。
イライラする、心が不安定、疲労感が抜けない、おなかのハリ、肩コリ、片頭痛、めまい、肌荒れ、むくみ、何となく不調、慢性的な症状など、病院に行くまでもないけれど不調な状態は、実はあなたが良く食べる食品が原因になっている可能性が考えられます。
食事に気をつけている人ほど要注意!
「食事には気を付けて体に良い物を毎日食べているから大丈夫」と、言う人ほど遅延型フードアレルギーになりやすいと言われています。
アレルギー症状が出るのは、簡単に言えば自身のタンクの容量が超えてしまい、あふれて出てしまうようなものです。知らず知らずに同じ食品を摂取し続けることで、消化管がその食品の分解能力のキャパオーバーになり慢性的な炎症を起こす原因になってしまうのです。
毎日好んで摂取している食品の成分こそ、あなたのタンクが満タンになって溢れてしまっている可能性が高い原因の根源かもしれないのです。
「体に良いから」「これを食べると●●だから」「大好物だから毎日食べても飽きない」
こういった傾向がある人は、特に体の声を注意深く聴き、摂取した後に体の症状を観察してみる必要があります。
私の場合は大好物の春雨スープにトロトロあんかけ!
私自身、回帰性リウマチという関節が腫れる発作に悩まされ、大学病院で治療や検査を試みたものの、症状の緩和は見られず、薬の副作用と対処慮法に嫌気がさし「治療を全て中止します!」と決断し、思考錯誤しながら、たどりついた結果が、この遅延型フードアレルギーでした。
私の場合は片栗粉と緑豆春雨が、一番反応が強いことがわかっています。
遅延型フードアレルギー検査では精製イースト、緑豆、大豆、乳製品が高い反応でした。食べてしまうと数時間後には身体の細胞が反応し始めるのです。関節がうずきムクムク腫れるという症状が出てしまう事が、今でも多々あります。
大好きな中華料理や、春雨スープは命がけで食べるような状態なのです。
自分の実験結果には、病院の先生もビックリしていました。このようにアレルギーが出来てしまった好物でも6ヵ月のターンオーバーで、また食べられるようになると言われていますが、私の場合は1年間食べていなくても、疲れている時やストレスが高い時には容赦なく身体がNGを出してきます。
もっと身体の声に耳を傾けてみて!

実は、これを誘発する原因はリーキーガット症候群という腸漏れが根本にあると言われています。これについては次回お話したいと思いますが、とにかく遅延型アレルギーを起こさないためには大切な事は、
- 自分自身の身体に日々注目すること。
- 外側の情報ばかり頼りにするのではなく自分自身をもっともっと観察すること。
- 自分の体を治すのは病院ではなく自分自身なんだとしっかり自覚する事。
これが不調の原因を見つけるチャンスだと思います。
情報過多の時代、何が良くて何が悪いのか、自分の身体と心を無視して情報に翻弄されてしまう人が多くいます。納豆が身体によい、朝バナナが健康に良い、など、テレビや健康法で言われている事もちろん参考になりますが、その健康法で効果があった人とあなたは違う身体と心なのです。
ぜひ、それらの情報は参考程度にして、自分の身体を第三者的に観る心の余裕を持つことこそが、自分を不調から救う健康への第一歩ということを忘れないでほしいです。身体は自分の頭で考えているよりも遥かに正直です。
もっともっと自分の身体を信じて、観察し分析してみる癖をつけると自分だけの健康法が見つかると思います。
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