あなたの頭の中にもモンキーがいる?

[ 身体はうそをつけない ]

ボディーワーカーのAKIです。
みなさん、大型連休はゆっくり過ごすことができましたか?
1日中ぼーっとして何もしなかったのになぜか疲労感が抜けないという方は、実は身体の疲れとは別に、脳が疲労したままかもしれないのです。

こぶし大くらいしかない私たちの脳は、実は身体が消費するエネルギーの20%をも消費している大食漢です。しかもこのエネルギーのほとんどを「DMN=デフォルトモードネットワーク」と呼ばれるシステムで使っています。
DMNは、ぼーっとしている時でさえ60%~80%は無意識に動き続け働いています。
このDMNの過剰な活動を抑えてあげない限り、休んでもなんか疲れている、という疲労感は消えないのです。

頭の中のモンキーが暴れている!!

現代人の多くは、あれもこれもやらなきゃと締め切りに追われたり、期日までにこの目標を達成しなくちゃ、と頑張りすぎたりと、次から次へとやらなければいけないことに押しつぶされそうになったりしています。

私もこんな時は「未完了モンスター(サル)にやっつけられる~」とよく言っています。
これはまさしくサルが頭の中でうるさく騒ぎまくってる状態です。
あれもこれもと考えが分散して次から次へとやることが浮かんで、「今ここ」に集中できずに脳がサルに占領されているような状態です。
この状態を“モンキーマインド“と言います。

マイナスな思考に引っ張られたり、過去や未来の出来事に嘆いたりと身体はじっとしていても頭はまさにフル回転で大忙しに暴れてエネルギーを消耗しています。人は一度注意がそれると集中力を元に戻すのに23分かかると言われていますが、23分ではカップラーメンも出来上がるどころか、もう冷めてノビノビ状態です。

みなさんの身体をみているとまさしくこんな状態でセッションにやってきます。身体はざわざわしていてせわしなく、流れる循環システムのリズムも速く、呼吸も浅い。これこそ1日24時間では足りず生き急いでる感じです。

身体には老廃物や余分な水分を、リンパ液によって排出して解毒する働きがあります。同じように脳も「グリンパ系(グリンパティックシステム)」という循環システムが働き、アミロイドベータと呼ばれるタンパク質が含まれる成分を脳脊髄液が脳組織を循環することでデトックスされていきます。
もし脳細胞にたまった老廃物が蓄積されるとアルツハイマー病の発症につながるともされているので、脳のデトックスも身体と同じくらい大切なのです。

みなさんの頭を触ると硬膜が硬くなっていて、特におでこのあたりがガチガチのコチコチになっています。自分ではよくわからないうちにイライラしたり急に落ち込んだりと、感情が不安定になり、まさにモンキーの仕業と思えるほどの状態です。
このモンキーマインドのままで考え続けているとストレスが溜まっていき、さらには自分でストレスを作り出し増大させてしまいます。

頭の中のモンキーを沈めてみて…

そんな時は、10分でも15分でもいいから、頭のおしゃべりに気が付きながらもそこに介入をせず、ただただ眺めてみてみる事をおすすめします。

それでも頭がうるさくてソワソワしますって方は、空がきれいだな~とか、空気が澄んでるな~とか、外に意識を向けながら深呼吸をしたり、外を散歩しながら身体を感じてみてほしいです。
散歩の時間もないよ~って人は、ご飯の時に無意識にただ食べるのではなく、食べているものに意識を向けながら食べてみて、とアドバイスしています。

こういうことを心がけてもらうだけでも、次にセッションするときには、身体の中の流れのリズムが自然と戻っていて、忘れていた「今ここに」焦点を合わせられる時間が長くなっています。
現代人の私たちは、「今この瞬間」に焦点を合わせる事がとても下手です。逆に、知らない間に思考は勝手に暴走して過去に行ってしまったり、未来に行ってしまったりと身体はここにいるのに頭だけはどこかに行ってしまっている事は得意なのです。

ボディーワークは意識的にみなさんの思考を「今ここ」に焦点を合わせるようにリズムを整えていきます。マッサージを受けながら、瞑想している状態に連れていくことがボディーワーカーである私達の仕事です。でも、毎日セッションに来てもらうことはできないので、意識をして1日に15分でも20分でも頭のモンキーを静かに落ち着かせて瞑想することが大事になってくるのです。

ぜひ、みなさんも意識してそういう時間を持ってみてください。
きっとモンキーが退散していくと思います!

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