
なぜ、私はカフェを巡るのか? カフェの魅力を紐解きます。
[ ~元コーヒー嫌いのバリスタがコーヒーで生活を豊かにするコツ教えます~ ]
私は普段バリスタとして仕事をしています。その傍ら、年間200件以上カフェを巡っているという側面ももっています。
年間200件というと途方もない数字に見えますが、週休2日として休みの日に2件ずつ巡ると、1年で200件を超えるイメージです。
とはいっても、普通の方はここまで巡ることはないと思います。
では、なぜ私がここまでカフェにハマッているのか?
今回は、私が考えるカフェの魅力について少し語ってみたいと思います。
では、そもそもカフェとはいったい何なのでしょうか?
カフェは「もともとはコーヒー豆やそれをひいていれたコーヒー(珈琲)の意味。 転じて、客にコーヒーを飲ませるための店・施設を意味する。 ヨーロッパの都市などにある、コーヒーをその場で飲ませる店のこと」と言われています。
カフェの語源は「コーヒー」のことで、コーヒーを飲んでもらうための場がカフェという位置づけです。
ちなみに、カフェ発祥の地はトルコのイスタンブールで、その始まりは1554年と言われています。ヨーロッパ発祥と思いきや、イスタンブールとは意外ですね。
日本で初めての本格的な喫茶店は、1888年(明治21年)に、東京下谷黒門町に開業した可否茶館。また、現存する日本で一番古いカフェは銀座にあるカフェーパウリスタです。
余談ですが、カフェーパウリスタは「銀ブラ」という言葉の発祥のお店。“慶応のキャンパスから、銀座のカフェーパウリスタまで歩き、ブラジルコーヒーを飲みながら会話をすること”の意になります。
私が考えるカフェの魅力

少し雑学を挟みましたが、ここから私の考えるカフェの魅力について紹介したいと思います。
(1)非日常感を気軽に味わえる
個人的にはこれが一番大きいと思っています。レストランほどハードルが高くなく、気軽に特別な時間を体感できるのが魅力です。お店ごとに個性があって、その雰囲気を味わうのも楽しいです。コーヒーなら、1日に何度も通えるのも魅力の1つだと思います。
(2)いろいろな用途で利用できる
レストランですと食事をすることがメインだと思いますが、カフェは決して食事がメインではないと思います。読書をする方もいれば、友だちと過ごす場としても。1人でゆっくり過ごしたい方もいるでしょう。カフェの楽しみ方は人それぞれ。自由度があるのがカフェの魅力です。
カフェの種類
街は本当にたくさんのカフェで溢れています。最近、私の知り合いも何人かお店を開業しました。では、一言でカフェといってもどういうお店があるのでしょうか? 私なりに大きく3つに細分化してみました。これからカフェに行く際の参考にしてみてください。
(1)専門店
コーヒースタンド、タピオカ専門店など、1つのジャンルに特化したお店。行きたいジャンルが明確な方におすすめ。私は職業柄コーヒースタンドによく行き、色々なお店のコーヒーを飲んでいます。
(2)複合型
スタンダードなカフェで、食事がしっかりしていて、スイーツやドリンクも楽しめるお店。食事をしっかりとりたい方におすすめ
(3)コンセプトカフェ
ブックカフェや猫カフェなど。「カフェ×◯◯」という感じでカフェの空間を他のジャンルの要素と掛け合わせているお店。TSUTAYAのスタバもこれに当てはまると思います。
バリスタってどのお店にもいるの?

カフェではコーヒーを扱っているお店がほとんどだと思いますが、残念ながらどのお店にもバリスタがいるわけではありません。
でも、せっかくコーヒーを飲みにきたのだから、おいしいものを飲みたいですよね。
バリスタがいるお店はどういうお店か? この辺りを紹介していきます。
※これはあくまで私の見解で、100%正しいわけではありません。
結論をいうと、ハンドドリップ、セミオートのエスプレッソマシン、サイフォンなど、手で淹れる機材があるお店は、最低1人はバリスタが在籍している可能性が高いです。手で淹れるということは技術が必要で、味に与える影響が大きいです。私が過去に在籍していたお店は、私だけバリスタ経験者で残りは未経験でした。彼らをトレーニングして一人前にしていくのもバリスタの仕事です。
逆にボタン1つでコーヒーを淹れられるような機械のお店は、バリスタはいない可能性が高いといえるでしょう。
おすすめのお店
ここまでカフェの魅力などについてご紹介してきましたが、今回1つだけ私のおすすめのお店をご紹介したいと思います。
中板橋にある 1 room coffee です。

まず広々とした落ち着いた空間がとても居心地よいのが特徴。

コーヒーももちろんおいしいのですが、トースト系メニューやスイーツがどれも絶品で見た目もとてもオシャレ。見ていて楽しくなります。

そして一番のポイントは、店主さんの人柄です。
適度な距離感でどのお客様にも接しており、それが居心地の良い空間をつくりだしているのだと思います。
都内を代表するお店だと思いますので、ぜひ一度足を運んでいただきたいお店といえるでしょう。
最後に
今回は「カフェの魅力について紐解く」がテーマでしたが、いかがでしたか?
カフェは私たちの生活に絶対に必要なものではないかもしれません。なかったとしても、生きていくことに不自由はないと思います。ですが、カフェは人生を豊かにしてくれる場所だと私は思っています。
本を読んだり、おいしい食事をしたり、友だちとの時間を過ごしたり。自分の思い思いの過ごし方ができるのがカフェの魅力です。
この記事を読まれた方が、少しでもカフェに足を運んでいただけるようになればうれしく思います。

コーヒーが嫌いだったバリスタ。年間200店舗以上カフェを巡っています。本業でカフェ勤務する傍ら、SNSやブログでコーヒー関連情報を発信中。柳隆晴さんの紹介ページは→こちら
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