
なぜ、コーヒーの発信活動をしているのか?
[ ~元コーヒー嫌いのバリスタがコーヒーで生活を豊かにするコツ教えます~ ]
改めまして、皆さま初めまして。
今回、記事をご覧になってくださり誠にありがとうございます。
バリスタをしながらカフェライターとしても活動している柳隆晴と申します。
年間200件以上、都内のコーヒー屋さんを中心にカフェ巡りをし、インスタグラムなどのSNSを通してお店の紹介もさせていただいてます。もしご興味あれば、私のインスタをご覧いただけると嬉しいです。
https://instagram.com/nocafenolife/
デジタルデンではこの数ヶ月、連載を通してカフェやコーヒー、そして私たちバリスタの職業のことをお伝えしてきました。
ですが、残念なことに、私の連載は今回で最後になる形となりました。
そのため、改めて最初に自己紹介をさせていただきました。

バリスタとして大切にしている想い
最後に何を書くか悩んだのですが、私がなぜSNSなどで毎日発信活動をしているのか。
このことに触れる機会がありませんでしたので、1番大切にしている”想い”について書かせていただこうと思います。
結論をいうと、
バリスタという職業を日本でもっとメジャーにしていきたい。
バリスタという職業の地位向上、働きやすい環境をつくりたい。
上記のような想いがあるためです。
バリスタという仕事は今でこそ日本で少しずつ知られてきていますが、正直まだまだだなと思っています。「バリスタってどんな仕事をしている人?」と質問されたとき、残念ながら具体的に答えられる人はあまりいないと思います。
飲食業界には、パティシエやバーテンダー、ソムリエなど、固有名詞のついている職業はいくつかあるのですが、それらと比べるとバリスタの認知度はまだまだ低いのが現状です。
日本におけるバリスタの立ち位置は、「カフェスタッフ」や「ホールスタッフ」などで一括りにされてしまうことがほとんどです。
また、カフェを始めたいと考えている企業は多いものの、その中でコーヒーを導入する際、トレーニング期間を数日も設けないようなところも少なくありません。
特に、セミオート(手動で行う)と呼ばれているエスプレッソマシンを導入するのであれば、数日で未経験のスタッフができるようになるわけはありません。
お店によっては、入社して半年〜1年くらい経験し、試験を通らないとバリスタとしてお店に立たせてもらえないところもあります。
つまり、それくらいバリスタという仕事は「職人」であり「専門職」であるということです。

しかし残念ながら「数日やればコーヒーなんて淹れられるようになるだろ」と軽視する方も少なからずいるのが現状です。
ですので、バリスタの給料はその地域の最低賃金のお店が多く、バリスタとして活動していきたいと思っても、将来を考えたときに金銭面で厳しいからバリスタを諦めて他業種に移る。
そういう知り合いをたくさん見てきました。
私の知り合いに、オーストラリアのメルボルンに、ワーキングホリデーでバリスタとして働きに行った方が何人かいます。
色々話を聞くと、まず給料面が全然違うそうです。
日本では、時給1000円弱だと思いますが、メルボルンだと時給2000〜3000円ももらえるとのこと。
もちろん、物価が全然違いますし、カフェ文化の浸透の仕方も違うので一概には比較できませんが、オーストラリアではバリスタは花形の仕事の1つと位置づけられているのは間違いありません。
何も実績がない。そのような私がおこがましいかもしれないけれど、少しでも発信を通してカフェに足を運んでいただき、バリスタが仕事をしているところを実際に見ていただく。
実際に見ていただくことで、
「バリスタってカッコいい」
「自分もやってみたい」
そう思ってくださる方を1人でも多く増やしたいと思っています。
そうなることでバリスタが花形の仕事になり、その結果バリスタの取り巻く環境が少しでも良い方向に向かえばと願っています。
実際のところ、私が発信をし続けることで何かが変わるかなんて全くわかりません。
もしかしたら無駄なことかもしれません。
ですが、私はバリスタという仕事がとても好きで、これからも続けたいと思っています。
だから、自分ができることをこれからも発信していきます。

バリスタも意識変革が必要
もちろんバリスタ側も「ただコーヒーを淹れられるだけではなく、もっと経営面などの勉強をしないと、自分たちの価値を高められない」という意識が必要です。
お店がないと自分が活躍できる場所がなくなってしまいますし、コーヒーを美味しく淹れることができても、お店の売上やどれだけお金がかかっているのかなどに無関心であったら全く話になりません。
そんなスタンスの人に、雇っている側が給料をあげたいとは思わないと思います。
これからバリスタとして仕事をしてみたいと思っているなら、経営面を意識するだけで他のバリスタと差別化することができるのではないでしょうか。
先輩バリスタからのちょっとしたアドバイスです。
今回で連載は最後になりますが、発信活動は続けていきますので、またどこかでお会いできることを楽しみにしています。
基本的にインスタグラム、Twitterで発信していますので、合わせてこれらもご覧いただけますと幸いです。
インスタグラム
https://instagram.com/nocafenolife/
Twitter
https://twitter.com/nocafenolife_/
では、今まで本当にありがとうございました。

コーヒーが嫌いだったバリスタ。年間200店舗以上カフェを巡っています。本業でカフェ勤務する傍ら、SNSやブログでコーヒー関連情報を発信中。柳隆晴さんの紹介ページは→こちら
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