
応援とは声援をただ送ることではない~スペインから来た監督・ミゲル流自信のつけ方
[ 今度こそうまくいく!自信を無理なくつける方法 ]
自信をつけた人は必ず応援されている
東京五輪大会が終わってしまいましたね。どんなシーンが心に残っているでしょうか。たくさんの感動シーンがありましたが、私は選手たちが必ず口にする、応援してくれた方々や支援してくれた方々への感謝の言葉が清々(すがすが)しく、心が温まりとても印象に残りました。感謝は人を優しく穏やかにしますね。
世界で活躍するアスリートさえも、一人では頑張れなかったと感じているのではないでしょうか。誰かが支え応援してくれたおかげで、彼ら彼女らも自信を持ち頑張り続けられたのだと思います。
私の観察によれば、自信を持って活躍する選手に共通点があります。それは応援されていること。応援されているかどうかで、自信を持って活躍できるかを決めてしまうともいえます。
このことは、お子さんや部下に自信をつけてもらう時にも活かせるのではないでしょうか。親や上司という立場になった際に、肝に銘じたいものです。
そこで今回から4回にわたり、フットボール(サッカー)をするごく普通の小学生たちが、大人たちの応援によって自信をつけていく物語をお伝えします。子供たちや部下への自信のつけ方の秘訣が満載ですよ。
これは実際にあった出来事で、フットサル日本代表の監督を務めたミゲル・ロドリゴさんが主人公の物語。
ミゲルさんは、自信をなくしチームもバラバラになっていたある小学校のフットボールチームを、一週間で同じレベルのチームに9-0で勝つという圧倒的強さに育てあげました。「奇跡のレッスン」として、知る人ぞ知るエピソードです。
ちなみにミゲルさん、日本のフットサルチームをアジアフットサル選手権2012でアジア王者に、フットサルワールドカップでは初のベスト16に導いた名監督でもあります。

相手の心を開きたければ、相手を知るところからはじめよう
夏の暑い小学校の校庭に、Tシャツ姿のミゲルさんがやってきます。子供たちの練習を見た後、最初にやったことは子供たちへの声かけでした。「好きな食べ物は?」「将来、何になりたい?」「一番好きなサッカーの選手は?」と、出身国の言語であるスペイン語訛りでどんどん聞いていきます。
最初は恥ずかしがっていた子供たちも、段々と笑顔になって話しはじめます。ミゲルさんは話をしながら子供の名前を覚えて「太郎、今日なにしてた?」「ネイマール、何が好き?」と、すぐに名前を覚えて呼びかけます。ネイマールはニックネームです。ニックネームをすぐにつけちゃって距離を縮めるところも、さすがですよね!
声をかけた後は、「そうか、そうか」とうなづきながら、子供たちの話を受け止めています。子供たちが笑顔になって心の扉が開いていく瞬間です。
ミゲルさんは子供たちが「ここにいていいんだ!」「遠慮しないで話していいんだ!」と思えるように、子供たち自ら心の扉を開けられるようにしてあげているのです。

とはいえミゲルさん、ただ話しかけているだけではありません。一緒に必ずしていることがあります。それは、子供たちを知ろうとすること。「その子が好きなものや、楽しいと感じていることは何なのか?」「このフットボールチームに入るまでに、どんな経験や想いがあったのか?」、そんなことを丁寧に問いかけながら、子供たちから引き出します。
そのミゲルさんの姿を見た子供たちは、「あ、この人は僕に関心を持ってくれている。もっと僕のことを知ろうとしてくれている!」と思います。すると子供たちも次第に、生き生きと話をしてくるのです。
このミゲルさんの行動について、どう感じましたか? 自分の家族や職場を思い出してみてください。お子さんや部下が何を好きなのか、どんなことに関心があるのかご存じでしょうか? お子さんや部下が、お母さんやお父さんや、あるいは上司から、「私に関心を持ってくれている」「もっと自分のことを知ろうとしてくれている!」と感じてくれているでしょうか? もし、そうでないとしたら、ミゲルさんのように関心を持って聞いてあげれば、お子さんや部下の心の扉が開いていきますよ。
どんなに些細なことでも見つけて褒めるのが、真の自信のつけさせ上手
ミゲルさんのやっていることでもう一つ忘れてならないのが、存在の承認です。存在の承認ってなんだ?と思った方も多いかもしれませんが、当たり前を認めて褒めることです。ミゲルさんは「よく来たね。嬉しいよ!」「素敵な笑顔だ。元気をもらえるよ!」と、大人にとってはどんなに当たり前のことでも、子供たちの小さい行動を見つけ、認めて褒めています。そして、自分も嬉しくなったり元気をもらったということを、すぐに子供たちに伝えています。
すると子どもたちは、「練習に来てよかった!」「自分の笑顔は素敵なんだ」と嬉しくなって、自分に自信を持てるようになっていきます。「明日も来よう!」「もっといい笑顔でプレーしてみよう」と前向きな気持ちになり、大人が注意したり叱ったりしなくても自らチャレンジを繰り返すようになるのです。
私たちは応援というと、「頑張れ!」とただ声援を送ることだと思っています。しかし真の応援とは、相手が生き生きとしてくるためにはどうしたらいいのか?を考え続けることなのです。生き生きとしてくれば前向きになってパフォーマンスが向上し、結果として成功を導きやすくなります。

そこでミゲルさんは、生き生きとさせるための方法として、「相手に興味を持って、相手のことを知ろうとする」「相手の存在を承認する」を実践しました。
こんなミゲルさんの行動が、どれだけ応援になり自信をつけることになるか計り知れません。ぜひ、お子さんや部下に実践してみてください。
今回の自信のつけ方のポイント
1.相手を知ろうとすること(関心を持ち続ける)
2.存在を承認する(当たり前を褒める)
続きは、次回のお楽しみに・・・!(^o^)v
相手に興味を持ち知ろうとすることや、
相手の存在の承認と言うものが
どれだけ相手を元気付けるかと言うことを
お勉強させて頂きました!!
そのことを上手に相手に伝えられるように
お勉強していきますね🌷💕
ありがとうございました🙇♂️💓