
夫はもっとわがままになったほうがいい。子供と妻が自信を付けるために実は大切なこと
[ 今度こそうまくいく!自信を無理なくつける方法 ]
親子で会話が活発な家庭は、子供の不登校率は少ない
昨年度は小中学校の不登校等が過去最多を記録。コロナ禍が子供の生活に変化を与えたことが原因として大きい、と文部科学省は分析しています。実際にコロナ禍により親も子供もリモートになったり、外出の制限があったりして、家族の家での過ごし方が大きく変化しました。
特に家族での過ごし方が大いに影響しているというのが、私の見解です。親が子供たちと一緒に時間を過ごし勉強のことや遊びのことに関わり続けた家庭では、不登校が比較的少ないという報告もあります。

特にお母さんの笑顔が家庭にあるかないかで、子供たちが元気になって自信を持てるかどうかが決まると私は考えています。想像してみてください。お父さんがどんなに苦虫を潰したような顔をしていても、お母さんの笑顔があれば家庭は明るくなります。お母さんが家庭の雰囲気をつくっているのです。
前回に引き続き今回も、子供たちが元気になって自信をつけるために大切なこと。お母さんである妻を笑顔にする夫の家庭への関わり方(後編)をお伝えします。
「子育てなんて誰でもできるし、特別なことではない」って、思ってませんか?
私も正直、子供が小さい頃、子育てを甘く見ていました。前回お伝えしたように、仕事が忙しいことを理由に子育てに向き合っていませんでした。しかし、孫ができて一日中孫と過ごしてみると、子育ての大変さが少しだけわかりました。
本当は心底から非常にわかったのですが「一日遊んだぐらいで何が分かるのよ!」とお𠮟りを受けそうなので、少しだけ分かったことにしときます(笑)。
小さい子供は、次に何をするのか予測不可能。何が楽しいのか分からない。食べる時間になってもちっとも食べない。YouTubeが観たいと泣き叫んだりもする。
でも、大人がつまらないだろうと思うことを、意外に楽しんでいることは少し救われました。それにしても子育ては意外なことばかりです。自分の都合では、子供は動いてくれいない。計り知れない苦労があるなと感じました。
しかし昔の私は、子供がうるさくしたり家事が物足りなかったりすると、妻に文句を言うばかり。家事や育児は、どこまでやってもゴールが見えない終わりなき戦いだということを、少しも認識していませんでした。誰にでも簡単にできるから、妻はそれくらいするのは当然だとまで考えていた私は大間違いですし、傲慢(ごうまん)なのも甚だしいです…。
もし、読者の皆さんも同じようなことをしていたら、子育ての大変さを再認識した方が良いと思います。
さらに、最近では共働きの家庭も増え、お母さんたちは、「子供と一緒に過ごす時間が少ないからごめんね」とか「もっと面倒を見てあげられるのにできなく、本当にすまない…」というように後ろめたさを感じているようです。これではお母さん達は笑顔になれません。

「夜ご飯、何にする?」の返答だけで、奥さんの気持ちは大きく変わる
そんなとき、夫が妻の大変さや後ろめたさを理解し、「大丈夫だよ」と寄り添ってあげたら、どんなに嬉しいことか。
ただ、「そんなこと、いきなりできないよ」「今までそんなことしたことないし…」「自然にできなくて、気持ち悪がられるのでは?」という声も聞こえてきそうです。無理してすることもないですし、続きません。そこで、できることから始めてみたらどうでしょうか。
例えば、奥さんから「今日は何を食べたい?」と聞かれたとき、どんなふうに答えているでしょうか。「なんでもいいよ」と答えている人、多いと思うのです。かくいう自分も、いつもそう答えてましたから(笑)、偉そうに他人(ひと)のこと言えません。
もしかしたら、「簡単なものでいいから」という気遣いのつもりで言っていたのかもしれませんが、言われた奥さんからしたら何を作っていいのか余計に迷うだけ。
生真面目に考えてしまう奥さんでしたら、「もし気にいってもらえなかったどうしよう…」という不安さえも生んでしまいます。意思決定は旦那さんの想像以上に、奥さんに負担をかけているのです。
こういうときは、妻の得意な料理を思い出し、それをお願いするとか。時間がないときは、お肉があれば「焼肉がいい!」とはっきり意思決定することが、妻への気遣いになります。具体的に言うのが正解です。また、「簡単なものでいいよ!」と言っておきながら「これかよ…」という顔をされてたら傷ついてしまいますから、自分で食べたいものをはっきり伝えましょう。
さらに、「カレーでもいいよ」ではなく「カレーがいいよ!」と言うのも大事。細かいなあと思うかもしれませんが、数文字だけちょっと言い方を変えるだけなんで、「こんな簡単なことでいいの?」と、むしろプラスにとらえていただきたいです。妥協や適当な感じで答えるのではなく、望んでいるかのように応えるのがミソなのです。

亭主関白よりも、意思表示なしの旦那のほうがはるかに多い
今回は、食事での意志決定をはっきりして奥さんの負担を少なくすることをお伝えしましたが、夫は意外に家庭の中で意思決定をしていません。亭主関白になれなんてもちろん言いませんが、かといって意思表示をしないのも奥さんを困らせることになるのです。
意思表示は、晩御飯の献立に限ったことではありません。家庭での過ごし方全般に渡ります。もう少し「こうしたい」と言うことで、夫婦との会話も親子での会話もおのずと増えていきます。これが相互理解にもつながるので、誤解やすれ違いが減り、巡り巡って家族みんなが笑顔になっていくのです。
ですから奥さんの立場でしたら、旦那さんにもっといろいろと気軽に言ってほしいということを、少しずつでも伝えるといいでしょう。
ちょっとでも奥さんのことを考えるだけで、家庭はかなり円満になる
ここまでお伝えした内容を読んで、「なんで、俺がそこまでしなくていけないのか?」「俺はグチも言いたい!」と思われた旦那さんも多くいらっしゃると思います。その気持ちは十分にわかります。
しかしグチを言う場合には、工夫が必要で、賢いやり方があります。6月2日に配信された私の記事を参考にしてください。
●夫婦関係がむしろ大きく改善する!愚痴を言い合う「夫婦会議」のすすめ(前編)
大切なことは、まずお母さんである妻の大変さを理解すること。次に、夫婦のありたい姿を二人で決め、仕事、育児や家事など含めて役割の再確認、お互いの状況などの情報共有することです。
今までそんなことをしたことのない旦那さんも多いでしょう。昔の私も同じでしたから、そのお気持ちはすごくわかります。でも、ちぐはぐだったり不自然だったりしても、全然かまいません。大事なのは、夫の精一杯やろうとする姿勢。妻にはちゃんと伝わるもので、妻は嬉しく思ってくれます。

最後に、2021年4月から作家たちの電脳書斎デジタルデンを読み続けていただいた読者の皆様、本当にありがとうございました。読者の皆様にとって2022年がさらに笑顔溢れ素晴らしい年になるように記事を書いていきます。
次回から、自信をつけるための褒め方叱り方をお伝えします。ご期待ください!

人の可能性を最大化させ、日本を再び世界のリーダーにする」という未来実現のために、全国の企業に対し「会社の未来を担う次世代リーダーを育成する」ための活動を行う。
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