強い意志が持てる色「黒」

[ ~ わたしを磨く色彩の魔法 ~ ]

あなたは「黒」が好きですか? 「黒い服」は、とても人気がありますよね。老若男女を問わず、黒い服を着ている方を街中でたびたび見かけます。この記事を読んでくださる方の中にも、クローゼットの服は「半分が黒」「ほとんどが黒」という方がいらっしゃるかもしれません。

今回は、そんな「黒」の色彩心理、プラスの側面とマイナスの側面についてお伝えします。

「黒」につながるイメージや意味は?

「黒」の持つ一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「自己確立・意志の強さ・集中・高級感・威厳・重厚・存在感・プロフェッショナル」などがあります。一方、ネガティブな側面として「抑圧・怒り・悲しみ・不安・孤独・絶望感」などのイメージとつながることもあります。

「黒」に惹かれるのは、「自己を確立したい」「強くなりたい」「プロフェッショナルでありたい」「ストイックでありたい」と思う時。
また「自分の心を守りたい」「人と距離を置きたい」と感じる時に、この色を選ぶこともあります。
そして「自分の感情を抑えている」「深い悲しみを抱えている」状態の時にも、この色に惹かれることがあるのです。

最近「黒」に惹かれるという方。ピンとくる言葉はありますか?

「黒」は、いちばん重たい色

人が目にする色の中で「いちばん暗い色」が、「黒」です。色の「明るさ」は、色の「重さ」のイメージと深く関わっていて、明るい色ほど「軽く」感じさせ、暗い色ほど「重く」感じさせます。同じ大きさ、同じ形、同じ素材の様々な色の物があった時、黒は見た目に「いちばん重く感じさせる色」といえます。

以前に掲載した記事の中で「いちばん明るい色」である「白」は、見た目に「いちばん軽く感じさせる色」で、引っ越し屋さんの段ボールに「白」が多いのは運ぶ人に荷物を軽く感じてもらうためとお伝えしました。
反対に「黒」は、スポーツジムで筋力トレーニングに使用する重りなど「重たい印象」を持たせたい物に使われることが多い色です。

洋服に「黒」を選ぶと、「引き締め効果」もありますが、同時に「重たく見せる効果」もあるのです。留意して取り入れてくださいね。

「黒」をこんな風に取り入れてみましょう。

「黒」は、スタイリッシュで高級感もあり、魅力的な色ですよね。それで「黒い服ばかり着ている」という方も多いと思います。かくいう私も、会社員時代に「黒い服」ばかり着ていた時期が長くあります。

「強い意志で臨みたい」「ブレない自分でありたい」と思う時、「黒」は気持ちを支えてくれる色です。そうした時に、洋服や身近な小物に選ぶと良いでしょう。

ただし「無難だから」と黒い服を選んでしまうと、色の強さに、せっかくの「あなたの個性」が隠れてしまうかもしれません。黒を着るならぜひ「能動的」に、颯爽とカッコ良く着こなしてくださいね。

また、強い色である「黒」には、「頑固さ」「威圧感」と結びつく側面があります。他者との間の「心理的な壁」にもつながりやすい色です。気持ちを解放して深いコミュニケーションを図りたい場合には、「明るい色」の服が向いているでしょう。

そして、重たい色である「黒」は、心まで重たくしてしまうこともあります。「元気になりたい、活発になりたい」と感じる時には、「鮮やかな色」がチカラをくれるかもしれませんね。気持ちや場面に応じて「黒」以外の色も、服や小物に選んで取り入れてみてください。

色は心とつながっています。自分の中にある様々な感情を、カラフルな色を通して解放し、表現してみてはいかがでしょうか? 自分でも気づかなかった「新たな自分」を発見できるかもしれません。ぜひ、「カラフルな自分」を楽しんでくださいね。

「黒い服」については、まだまだお伝えしたことが沢山あります。この続きは、またの機会に。

今日は「黒」についてお伝えしました。次回も楽しみにしていてください。

*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。

*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版


「色とココロのコンシェルジュ」、レゼル・ド・マクルール~私色の翼~代表。色彩心理カウンセラー。
「女性を内側からも外側からも輝かせる」ためのセッションやワークショップ、セミナー、企業研修を行い、好評を得ている。佑貴つばささんの紹介ページは→こちら

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