「惹かれる色」で人生が変わった「佑貴つばさ」自身のこと!

[ ~ わたしを磨く色彩の魔法 ~ ]

今回は「色の持つ4つのチカラ」のうち、「惹かれる色から自分の心理がわかる」についてお話します。これは「私自身の経験」をお伝えするのがいちばん分かりやすいかな、と思うので、今回はその話をさせていただきますね。

「色」の持つ4つのチカラ

色には大きく、次の4つのチカラがあります。

1 惹かれる色から、自分の心理がわかる
2 色を見ることで、自分の心が変わっていく
3 色を身に着けることで、見た目の印象が変わる
4 色を通して表現することに、セラピー効果がある

今回は「1」の話。
最近、惹かれる色が変わったとしたら、それは、あなたの心に変化があったということです。
もしかしたら、色が「あなたの転機」を教えてくれているかもしれません。

「惹かれる色」で人生が変わった私のこと

私は「惹かれる色」を通して、自分のほんとうの気持ちに気がつきました。それがきっかけとなり、25年間勤めた有名ブランドを辞めて、50代で色彩の仕事で起業したのです。

そこには、こんな経緯がありました。
会社を辞める2年くらい前までの、数年間のことです。私はなぜか「紫色」に惹かれていました。紫のセーター、紫のジャケット、ワンピース、ストール、バッグ、スマホカバー、スケジュール帳……。店頭で目に留まるのは、いつも紫色。紫ばかりを身に着ける日々が続いていました。
その時期、会社で「むらさきちゃん」と呼ばれていたくらいです。

「紫」といっても、明るい「ラベンダー」や深い「レーズンパープル」など、さまざまな「色み」があります。その頃、私が惹かれていたのは「暗い、重たい感じのする紫」。
この紫の色みに、ずっとこだわる日々が続いていました。

その時の私は「それが何を意味しているのか」と深く考えることはありませんでした。
ただ「紫を身に着け、紫を身近に置くと、なんだか落ち着く」という感覚を持っていたのです。

この「惹かれる色」は私にとって、どんな意味があったのでしょうか?

私にとっての「紫の意味」は?

「紫」につながる一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「癒し・再生・優しさ・高貴・成熟・繊細・神秘的」などがあります。少しネガティブな側面として「葛藤・疲労感・傷心」などの状態がこの色に投影されることもあります。

以前デジタルデンに掲載した「紫・ラベンダーの心理」の記事はこちらからご覧いただけます!

私は、25年間勤務したシャネルの日本法人を退社し50代で起業したのですが、退社までには悩みました。シャネルは大好きなブランド。「辞めて後悔しないのだろうか」という迷いと、「会社を辞めて生活できるのだろうか」という不安。

でも20年ほど前に本で知り感銘を受けた「色彩心理」を仕事にしたい、という強い思い。

ふたつの気持ちの間で揺れていました。

そんな折、色彩心理を学べるスクールで「ぬり絵ワークショップ」に体験参加して、「最近の自分」を色で表現する機会を得ました。そこで「紫」を塗った自分の気持ちと向き合い、私にとっての「紫」の意味に気づいたのです。

その時に表現したぬり絵がこちら。私の「葛藤」が表れていました。

「紫」は、「赤」と「青」を混ぜた色です。

「色彩心理を仕事にしたい」行動したい気持ちを表す「赤」
「会社を辞めない方がいい」冷静・抑制の気持ちを表す「青」

ずっと惹かれていた「紫」には、「赤」と「青」2つの気持ちの間で揺れる、私の「葛藤」が投影されていたのです。

「進みたい気持ちがこんなに強かったんだ!」

ぬり絵を通して「自分が望んでいること」に気づきました。この1年後、色彩を仕事にするため本格的に「色彩心理」を学び始めました。「惹かれる色」が私の背中を押してくれたのです。

大切なのは、その色が「自分にとって」どんな意味があるのか。

「色」は人の体験・記憶やイメージとつながっていて、人はひとつひとつの色に「自分にとっての意味」を重ねています。

この色のイメージ・意味について、大切なことをひとつお伝えします。
色につながるイメージや意味には、「多くの人に共通するもの」もあれば、個人の経験や記憶とつながっている「あなただけの意味」もあります。

「この色は一般には、こんなイメージ・意味とつながりやすい」と知った時。
「この色は自分にとって、どんな意味があるのか」と一歩踏み込んで、心を深く見つめてみてください。
そして、「自分自身で気づく」。それがとても大事なのです。

以前デジタルデンに掲載した「佑貴つばさのぬり絵セッション」の記事はこちらからご覧いただけます!

「惹かれる色・気になる色」は、そのときどきの気持ちで変わることがあります。
「最近、惹かれる色・気になる色が変わった」という方は、心に変化があったのかもしれません。そんな方はぜひ、自分の気持ちとじっくり向き合う時間をつくってくださいね。

今日は「惹かれる色から自分の心理がわかる」についてお伝えしました。次回もお楽しみに!

*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。

*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版


「色とココロのコンシェルジュ」、レゼル・ド・マクルール~私色の翼~代表。色彩心理カウンセラー。
「女性を内側からも外側からも輝かせる」ためのセッションやワークショップ、セミナー、企業研修を行い、好評を得ている。佑貴つばささんの紹介ページは→こちら

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