
大人の女性「きれい色コーデ」のテクニック【Vol.3】配色
[ ~わたしを磨く色彩の魔法~ ]
前々回から、大人の女性が「きれいな色」を着こなすためのテクニックをお伝えしています。
【Vol.1】では、3つのテクニック、「顔映りのいい白」「同じ色を2箇所に散らす」「シンプルな形」について。
【Vol.2】では、「反対色の組み合わせ」について、お話ししました。
・「大人の女性「きれい色コーデ」のテクニック【Vol.1】3つのテクニック」は、こちらからご覧いただけます。
https://digi-den.net/yuuki-tsubasa/category-psychology/2022/09/04/11990/
・「大人の女性「きれい色コーデ」のテクニック【Vol.2】反対色」は、こちらから。
https://digi-den.net/yuuki-tsubasa/category-psychology/2022/09/18/12215/
今回は、配色のうち「トップスとボトムスの色の関係」「柄物のカラーコーディネート」についてお話しします。
スカートやパンツを明るい色に変えると、お洒落でアクティブに見える

では、トップスとボトムスの配色についてお話ししますね。
例えば、ブラウスとパンツの組み合わせのように、上下の色の使い方で「安定感」や「躍動感」を演出することもできます。この時にポイントとなるのが、色の心理的効果の一つである「軽重感」です。色は、明るくなると「軽く」感じ、暗くなると「重く」感じることを、以前の記事でお伝えしました。
「強い意志が持てる色 黒」はこちらからご覧いただけます。
https://digi-den.net/yuuki-tsubasa/category-psychology/2021/11/14/7063/
まず、服に限らず、身の回りにあるものについて「色の明るさの関係性」を見てみましょう。
「上の方が軽く、下の方が重い」、つまり「上の方が明るく、下の方が暗い」と自然な印象になり、それが見た目の「安定感」につながります。今あなたが居る場所を見渡してみると、気づくかもしれません。リラックスして過ごしたり、落ち着いて作業に取り組んだりする室内では一般的に、天井や壁の色が明るく、床の色はそれに比べて暗くなっているでしょう。
この色づかいは、服に置き換えても同じです。
「トップス(上半身)の方が明るく、ボトムス(下半身)の方が暗い」と「安定感」につながり、「落ち着き」「フォーマル」なイメージを演出できます。
そして、あえて安定感をひっくり返し「トップスを暗めに、ボトムスを明るく」すると、「躍動感」「スポーティー」な印象につながるのです。
スポーツ選手のユニフォームは「パンツが白」のことが多いですよね。色の中でいちばん明るい「白」をボトムスに持ってくることで「躍動感・活動的なイメージ」につながるように、配色に工夫がされています。私たちが、ふだん着る服でも同じ。スカートやパンツなどのボトムスに、トップスよりも明るい色を持ってくると、動きが感じられて軽快に若々しく見えるのです。
また、パンツやスカートが白や澄んだ明るい色だと、なぜかオシャレに見えませんか? 「白」や「明るい色」は汚れが目立ちやすいため、ボトムスに選ぶにはちょっぴり気が引ける色ですが、あえて選んでいることから、オシャレ上級者に感じられるのかもしれませんね。
あなたの「魅せたいイメージ」に合わせて、ぜひトップスとボトムスの色づかいを工夫してみてください。
実は「柄物」は、コーディネートしやすい

色を上手に取り入れたいときは、「柄物の服」もオススメです。
「柄物は着ない」という方がいらっしゃるかもしれませんが、私は、柄物、とくに大きな花柄や大胆な幾何学模様のワンピース、スカート、カットソーなどが大好きで、よく着ています。柄物は、そのテキスタイルの中で配色ができあがっているので、色を取り入れるときに扱いやすいのです。
「柄物を着てみたいけれど、少し勇気がいる」という方は、まずスカートやパンツなどのボトムスに選んでみてください。そして、合わせるトップスやその上に羽織るカーディガン、上着、アクセサリー、小物の色には「ボトムスの柄の中から1色を選ぶ」、あるいは「顔映りの良い白を選ぶ」と良いでしょう。
柄物の服を着ると全身の印象が変わって、「いつもと違う自分」を発見できるかもしれません。ぜひ、新しい色・柄にトライしてくださいね!
次回は「着こなし上手な大人」に魅せるためのテクニックについてお伝えします!お楽しみに!
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版

「色とココロのコンシェルジュ」、レゼル・ド・マクルール~私色の翼~代表。色彩心理カウンセラー。
「女性を内側からも外側からも輝かせる」ためのセッションやワークショップ、セミナー、企業研修を行い、好評を得ている。佑貴つばささんの紹介ページは→こちら
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